大学3年生の娘と高校3年生の息子がいます。
息子は高校まで約30分の距離を自転車通学しています。
ヘルメット着用の努力義務化が4月からスタートしたので、息子に「ヘルメットを買う?」と聞いてみたところ、「誰もかぶっていないからいらない」と断られました。

想定内の返事でした…。
「安全面を考えると着用するに越したことはない」と本人も分かっているのですが、高校に入学して2年間かぶってこなかったので「面倒」な気持ちが大きい様子でした。
ところで息子はヘルメット着用の努力義務化についていまいち理解していませんでした。

ヘルメットをかぶっていないと警察に注意されたりするの?
「努力義務」という言い回しは確かに分かり辛いですよね。
今回はヘルメットの着用について、息子と話し合ったときに質問されたことを中心にまとめました。
「ヘルメット」着用の努力義務化とは?
努力義務化ですが、強制ではないので、「必ずヘルメットを着用してね」ではなく「可能ならヘルメットを着用してね」という捉え方になります。

なんでヘルメットを強制にしないの?

自転車には免許制度が無いから、罰則を伴った強制はできないんだって!
自転車の運転手に法の周知が十分になされていないので、法の執行が出来ないと判断されているのですが、今後、法改正があれば罰則ありになるかもしれません。
罰則・罰金はある?
強制力はないため法律で罰則は設けられていません。
ヘルメット着用の努力義務に違反しても刑罰を科される、交通反則切符を切られるといったことはありません。
警察から注意される?
自転車に乗る際にヘルメットかぶらないと注意(声掛け)を受けるようになるとニュースで報道されていましたが、息子は通学途中に何度かパトカーを見かけたけど注意はされなかった、とのことです。
4月に入ってから、自転車の車輪を溝に引っかけて転んだときに、たまたま通りかかったパトカーに乗った警察官が「大丈夫?」と走って来てくれましたが、息子が大丈夫なことを伝えると「気を付けて帰ってね」と言われただけだったそうです。

すごい心配してくれて申し訳なかったよ。
自転車保険の注意点
自転車保険に「ヘルメット着用中補償」などの特約が付いている場合、ヘルメットをきちんと着用していなければ保険金が支払われない可能性も考えられるのでご注意ください。

事故の際の過失割合が変わる可能性もあります。
愛知県のヘルメット着用の努力義務化について
全国的な「乗車用ヘルメットの着用が努力義務化」は令和5年4月1日からでしたが、愛知県内では令和3年10月1日から、すべての自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されています。

そんな早くから義務化されていたんだね~。
13歳未満の幼児や児童のいる保護者に対して、自転車ヘルメットを着用させるよう努力義務があることは知っていたのですが、愛知県内ですべての自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されていたことは私も知りませんでした。

なんだか申し訳ないです…。
ヘルメット購入を支援する補助制度
自転車用のヘルメットの価格ですが、お値打ちなものだと2,000円台から高いもので10,000円くらいとなっています。
スポーツサイクル用の本格的なヘルメットですと40,000円程と高額な商品もありますが、高校生が通学用に使用するヘルメットなら、5,000円~6,000円くらいが相場です。

とは言え、お子さんが2人いると10,000円近い出費になるので大変ですよね。
嬉しいことに、愛知県では児童生徒等及び高齢者のヘルメット購入を支援する補助制度を実施しています!
愛知県では、市町村と協調して、転倒や交通事故の際に頭部を保護する自転車乗車用ヘルメットの着用を促進するため、自転車事故による負傷者の割合が高い7歳以上18歳以下の児童生徒等、及び自転車事故による死者の割合が高い65歳以上の高齢者がヘルメットを購入する場合に、その費用の一部を助成する補助制度を、2021年4月から実施しています。 引用:愛知県公式サイト 県民安全課

自転車乗車用ヘルメットの購入・販売費用(消費税及び地方消費税相当を含む。)の1/2(ただし、ヘルメット1個につき、上限2,000円)が補助されるんです!
補助対象者、補助対象となるヘルメット、主な注意事項など愛知県公式サイトでご確認ください。
おしゃれなヘルメット
男の子に大人気のオージーケーカブト(OGK KABUTO) のヘルメットはこちらです。
このようにクロスバイク用のかっこいいヘルメットは多数あるのですが、シティサイクル(ママチャリ)に合わせると違和感が半端ないのが難点です…。
「若い女性がかぶってもアリなヘルメットは無いのかな?」と探してみたところ、帽子型の素敵なヘルメットを発見しました!

過去1週間で100個以上購入されています!
耐久性の面で言えば、ロードバイク用のヘルメットが安心なのですが、かぶらないよりかぶった方が絶対にいいので、抵抗がある方は、まずはオシャレなヘルメットから試して見ることをおすすめします。
娘と息子はこちらの野球帽タイプのヘルメットが見た目に好評でした。
後頭部に赤色点滅ライトがあって夜道に安心なので、先ずは息子の休日用のヘルメットとして1つ購入してみました。
※使い心地をまた追記します。

個人的に出川さんのスイカ柄ヘルメットも気になるんですけどね(笑)
ヘルメットの盗難防止策
ヘルメットの盗難防止策について考えてみました。
ヘルメットバッグに入れて持ち歩くのがベストですが、高校生は荷物が多いしロッカーが小さいと入らなかったりしますよね。

かと言って自転車の前かごにそのまま入れておくのは学校の駐輪所内でも心配です。
ダイヤルロック付きの結束バンドはないかな?と探してみたところ、こちらの商品を見つけました。

SOKULOCKで自転車のヘルメットをフレームに固定しておけば安心です!
近所の高校生のヘルメット着用率は?
自転車は原則として軽車両に該当するので車道を走行します。

車通りの多い道は本当に危険です。
大通りを2つ渡った先にある街中の高校に通う息子なのですが、「4月からヘルメットをかぶるようになった友達もいるんじゃないの?」と聞いてみたところ、
片道1時間の距離をクロスバイクに乗って通っている友達2人以外は、誰もヘルメットをかぶっていないとのことでした。

高校から強制されないとかぶらないと思うよ。
4月12日に香川県警が行ったヘルメット着用状況の調査では、高校生の着用率は5.8%とのことでしたが、低い着用率にも関わらずヘルメットをかぶっている高校生は偉いな…と思いました。
我が家から1キロ圏内に公立高校が2校あるので、自転車通学の生徒さんをよく見かけますが、今のところヘルメットをかぶっている生徒さんは1人しか見かけたことがありません。

黒のかっこいいヘルメットをかぶって制服姿で自転車に乗って走っている女の子を一度だけ見かけました!
高校生の自転車の事故率について考える
各年代別の人口10万人当たりの自転車事故割合ですが、中学生及び高校生( 15-19歳)の事故率が著しく高いことが分かっています。

自転車の安全利用促進委員会のサイト内に載っています。
高校に入学して自転車通学を始めたばかりの4月に事故が多いのかな?と思っていたのですが、高校1年生の5・6月に発生する事故数はほかの月の1.4倍とのことでした。
6月は梅雨時だから余計に事故が多いのかもしれません。

レインコートのフードをかぶっていると視界が狭まるからね…。
ヘルメット対応のレインコートもあります。
最後に
ヘルメットを嫌がっている高校3年生の息子ですが、小学1年生のとき、止まっている自転車からバランスを崩してストンと落ちて、腕の骨を骨折した経験があります。(全治3カ月でした)
肘の少し下の骨にヒビが入ったのですが、もう数センチずれていたら2~3回手術することになっていたと先生に言われました。
「頭から落ちなくて良かった」とも言われました。

手術は免れたものの、1カ月以上ギブスを付けていたことで腕が曲がったままになってしまい、2カ月リハビリに通いました…。
自転車の転倒事故の怖さをよく知っている息子なので、好きそうなデザインのヘルメットを探しつつ説得して行きます。
私は娘と色違いで帽子型のヘルメットを買いました!
(娘は最寄駅から大学まで自転車通学です)
今回調べていたところ、4月から想像以上に沢山のヘルメットが売れていることが分かりました。

一気に義務化するとヘルメット不足で入手困難になるから、最初は控えめに「努力義務」にしておいたんじゃないの?

入手困難になるとヘルメットの転売屋とか出て来そうだからねぇ。