スポーツには向き・不向きがあります。
長距離走は、誰でも努力次第でそこそこタイムを伸ばして行けますが、短距離走は個人の素質や才能が大きく影響しています。

向き・不向きは体格や筋肉の付き方だけでなく、生まれつきの性格も関係しています!
我が家には性格が正反対の大学生の娘と高校生の息子がいます。
- 娘 →負けず嫌い・努力家・自主練を毎日欠かさず頑張るタイプ

入部して半年でレギュラーになれたんだよ!
- 息子 →おっとり・協調性は高い・相手に向かっていくプレーは大の苦手

最後まで準レギュラー止まりで引退になったよ。
私は子どもたちの部活選びに関しては基本的に口を出さずに見守りました。
娘も息子も自分から入りたいと言ってバスケ部に入部したのですが、性格でこんなにプレーに差が出るのか…と驚きました。
先輩たちと一緒に試合に出て走り回って活躍していた娘と、
練習をサボらず頑張っていたけれど最後までベンチ入りが精一杯で、一度もレギュラーとして試合に出られなかった息子。
うちの息子のように…お子さんが毎日部活を頑張っているのにレギュラーになれなくて、悔しい思いをしている方もいますよね。
今回は、レギュラーになれた娘と、一度もレギュラーになれなかった息子をずっと見て来て気づいたことについてまとめます。
部活でレギュラーになれない息子
息子は部活の練習を一度も休んだことがありませんでした。

顧問の先生から、部員の中で一番真面目に練習を頑張っていますと褒めて貰ったこともあります!
部活内では身長はそこそこ高い方で足も速く、体格的にバスケ向きなはずの息子でしたが、おっとりした性格が故に、相手からボールを奪い取るプレーがとても苦手でした。
そんな性格が仇となり、練習試合に出させてもらってもなかなか得点することができませんでした。
シュートやドリブルなど基礎的な技に関してはそれなりに上達しましたが、中学3年生の最後の試合まで一度もレギュラーに選ばれることはありませんでした。
3年生の部員数が多かったのもありましたが、それでも2年生からレギュラーとして試合に出ている後輩がいたので、文字通り息子は「レギュラーになれない子」でした。

最後までベンチで待機して、ピンチヒッターとして少し試合に出る程度だったからつまらなかったよ。
息子は、普段練習をサボっているチームメイトが「点数を取れるから」という理由だけでレギュラーに選ばれ、試合に出ているのが納得が行かないと、家で怒りながら言っていました。

頑張っている子をレギュラーにするか、点数が取れる子をレギュラーにするかは顧問の先生の采配によって違います。
※私は勝てるチームを目指すことは全然悪いことだと思いません。
息子が所属していたバスケ部は練習がとても厳しい部活でしたが、文句を言いながらも引退する日まで練習は一度もサボることなく行っていました。
部活の最終日、帰宅した息子に「最後まで練習を頑張ることが出来たね!」と褒めたのですが、
「やっと終わった!部活が楽しいと思ったことは一度もなかった。もう二度とバスケ部には入らない。」
と素っ気なく言われ…更に「高校では絶対に部活に入らない」とまで言われてしまいました。
高校生になってやっぱり部活(バレー部)に入った息子の話はこちらです。↓
補欠の息子を見守る親の気持ち
息子が万年補欠メンバーであることは分かっていましたが、もしかしたら少しだけでも試合に出られるかもしれないと思い、公式戦は出来るだけ応援に行くようにしていました。

息子にバレないように会場の隅でこっそり応援をしていました!
試合を見に行ったのは正解でした。
なぜなら息子がレギュラーになるために足りないものがはっきりと分かったからです。
- ボールを奪い返すために必死になって対戦相手に突っ込んでいく子
- プレーに夢中になって壁に激突している子
- 最後まで諦めず観客席に入ってボールを追いかけて行く子
そんな必死なプレーをしているレギュラーの子たちの姿を見て、息子にはそこまでボールに執着して追いかけるようなプレーは出来ていないことがハッキリと分かりました。

目の前の試合に何が何でも勝ちたい!という執念も息子にはありませんでした。
「こんなに毎日練習を頑張っているのに、どうしてうちの子はレギュラーになれないの?」
そう、怒ったり嘆いたりたりする保護者の方を時々見かけます。
私も試合の応援に行くまではずっと同じ気持ちでいました。
あの頃の気持ちを思い出すだけで泣きそうになるくらいです。
息子は誰よりも真面目に練習を頑張っているのに…1学年下の後輩が出ている試合にどうして出してもらえないのか?と悔しくて仕方がありませんでした。
我が子がレギュラーになれない原因を知りたかったら、練習試合でもいいので一度見に行ってみると、私のように分かることがあるかもしれません。
特にバスケのような団体競技の場合は、試合を客観的に見ることで初めて我が子のプレーに気づかされました。
常にレギュラーだった娘に苦労したこと
娘は中学・高校と、どちらも1年生からレギュラーとして試合に出してもらっていました。

そして中学、高校と部活のキャプテンを務めました。
※バスケ部は小学4年生から6年生まで入っていて、中学からはバレー部に入りました。
キャプテンとして常にレギュラーで試合に出続けていた娘にも辛いことは沢山ありました。
娘の中学時代の部活
中学時代は「勝つこと」にこだわる顧問の先生だったので、試合に負けるとキャプテンである娘が代表して叱られていました。
部員が多い部活だったので、レギュラー争いも激しく…常に内輪もめしている状態でした。
娘は中学では最後まで「キャプテンとして部員全体をまとめなければならない」という使命感に振り回されていて、部活を楽しめる心の余裕は一切なかったと言っていました。
高校に入ってからの部活
高校では初心者と経験者が半々だったこともあり、勝つことよりもチーム全員で仲良くプレーをすることを優先させている地域でも下から数えた方が早いくらい「弱い」部活でした。
試合には負け続けていましたが、娘は高校で初めて部活が楽しいと感じたそうです。
もし、中学時代に部活が厳し過ぎたり顧問の先生と合わなかったとしても、高校ではガラッと雰囲気が変わり娘のように楽しめることもあります。

先輩・後輩の繋がりも高校の方がフレンドリーになることが多いです!
バレー部は中学から高校に上がる段階で半分まで人数が減ってしまう競技だと言われています。

中学時代に練習が厳し過ぎたのがトラウマになって、高校では続けない子が多いんだって!
中学からバレーを始めて真面目に練習して来た子でも、基礎がしっかり身に付くまで2~3年はかかるので、身体が自然に動いてプレーすることが楽しく感じることができる前に引退になってしまうことになります。

楽しくなって来たところで部活が終わるのは勿体ないよね。
繰り返しになりますが、娘のように高校に入ってから部活の雰囲気が変わることで初めてバレーが楽しめる子もいます!

まずは高校の部活を見学して、先輩たちに疑問に思ったことはどんどん質問してみてくださいね。

先輩が質問にはっきり答えてくれないような部活だったら入らない方がいいからね!
レギュラーとして活躍する娘の姿
試合で活躍している娘の姿を見るのは、親として誇らしく応援するのはとても楽しかったです。
ただ、勝つ試合もあれば負ける試合もあります。
試合に負けた日、家の玄関に入ると同時にうずくまって大泣きしたこともあり、家に帰るまで必死で泣くのを我慢していたんだ…と驚いて慌てて娘をギュッと抱きしめたこともありました。
息子は試合に負けても全く気にする様子もなかったので、試合の勝ち負けはレギュラーではない子にとっては他人事なのかな?と思いました。

息子は自分の出ていない試合の勝敗には全く興味がない様子でした。
レギュラーの子とレギュラーじゃない子の違い
レギュラーだった娘とレギュラーになれなかった息子には決定的な違いがありました。
それは家で「部活の愚痴を言うか言わないか」の違いです。
ずっとレギュラーで、キャプテンを務めて部員をまとめていた娘からは部活の愚痴を一度も聞いたことがありません。

でも、息子は毎日のように部活の不満や愚痴を言っていました。
息子に限らず、娘の部活でもレギュラーになれない子ほど、やはり愚痴が多い傾向にありました。
先生に苦情を言う親
息子はレギュラーになれない悔しさから、私に部活の愚痴や文句を常に話していました。
私が試合を見に行っていなかったら、息子の話を全て鵜呑みにして顧問の先生に「どうしてレギュラーになれないのか」と問い詰めてしまったかもしれません。
ただレギュラーになれない理由が分かっていても、我が子の愚痴を聞いて受けとめてあげることは親としてとても大切なことだと思ったので、息子の話はあえて否定せず、ひたすらうんうんと相槌を打って聞くようにしました。

言葉にして発散させることも大事ですよね!
でも息子が自分に都合よく、誇張して話している部分があることは分かっていました。
お子さんの部活の愚痴があまりに多いことが心配になったら、顧問の先生に相談することも大事ですが、その前に試合を見に行って部活の様子を確認してみてください。
最後に
部活はレギュラーになって活躍することが全てではありません。
- 先輩・後輩との関係
- 顧問の先生に対する葛藤
- レギュラーに選ばれなかった時の悔しさ
- 試合に負けた経験
部活を通して、様々なマイナスの感情を乗り越えることで忍耐力がつき社会性も身につきます。
息子はずっとレギュラーになれなかったという「悔しい経験」を通して、自分と同じ様に試合に出れないチームメイトの気持ちを思いやることができるようになりました。

部活で落ち込んでいる子がいるとサッと励ましに行けるようになりました。
これは吉田沙保里さんが試合に負けて挫折した時にご自身のお母様からかけられた言葉です。↓
オリンピックを前に私は完全に自信を失い、抜け殻のようになって実家に帰りました。
「これまであなたに負けた人たちも、同じように悔しい思いをしてきたのよ」
そんな私に立ち直りのきっかけを与えてくれたのが、母のこの言葉です。
出典:プレジデントウーマン
吉田沙保里さんはこの試合の挫折をきっかけに練習を更に頑張り、北京オリンピックで金メダルを獲得したそうです。

挫折したことがきっかけで、更に強くなったんですね!
最初の話に戻りますが、スポーツには向き不向きがあります。
長く続けていても、どうしても楽しさが分からないスポーツなら、高校進学をきっかけに思い切って全然別のスポーツに切り替えてみても良いかもしれません。
息子は、バスケ部では一度もレギュラーになれませんでしたが、高校で入ったバレー部では1年生の夏休みに初めてレギュラーに選ばれました。

ユニフォームをもらえたよ!!
帰宅するなり初めてもらったユニフォームを嬉しそうに見せてくれました!
今は部活のために高校に行ってる!と言うくらいバレー部の練習が楽しいと言ってます。
(練習はキツクて厳しいけど楽しいとのことです。)

部活の愚痴は無くなり、試合で上手く出来たプレーの話を中心にするようになりました!
私が一番嬉しかったことは、試合中に我がままを言っていたレギュラーのチームメイトに向かって息子が「コートに入れない部員の気持ちを考えてプレーしろ!」と怒っていたことです。
あのレギュラーになれなかった日々も無駄ではなかったんだな…と思うことができました。
最後になりますが、お子さんが部活内であまりにも理不尽な扱いをうけている様子が分かったら、すぐに部活を辞めさせてください。
息子・娘の周りの友達には「中学の内申点」のためにと親に強要され、最後まで無理して部活を頑張ったことで、スポーツそのものが嫌いになってしまった子が何人もいました。
息子も一時スポーツそのものに自信がなくなってしまったので、私も「どうしてもっと早くに部活を辞めさせなかったのか」と後悔しました。
中学の内申点のことはスポーツ推薦を目指していなければ一切気にする必要はありません。
お子さんが部活を楽しく頑張れることが何より大事なので、部活を辞めたい言い分をしっかり聞いてあげてくださいね。
好きな競技が本当に向いているか悩んでいた息子
息子は中学の部活を引退後、スポーツに対する自信を完全に失っていました。
- バスケに向いていなかったのは性格的な相性が大きかったこと
- シュートのフォームなど技術力はしっかり身に付いていたこと
そんな話をしながら励ましたのですが、全く聞く耳持たずでお手上げ状態でした。
そんなとき、遺伝子検査で向いているスポーツが分かると知って、息子の方からやってみたい!と頼まれました。
結果は両筋バランス型で球技に向いているとのことでした。
息子はこの結果を見てようやく気持ちが前向きになり、高校でバレー部に入部しました。

検査結果を見て、球技に向いていると分かったからバレーボールに挑戦してみようと思うことできたんだよ!

相手チームとネットを挟んで戦う競技である「バレー」は息子の性格に向いていました!
こちらの検査は自分でほほの内側(口腔粘膜)をこすり採取した検体と、同意書を専用の封筒に入れて投函するだけなので痛みなどは一切ありません。
息子のように「自分に向いている競技に悩んでいるお子さん」にお勧めできる検査です。
息子は当時中学生だったので、ジュニア用遺伝子検査キットをAmazonで頼みました。
高校生だったらこちらを頼みました。
(13~19歳の方が検査を受けられる場合は、ご本人様の意思確認と、親権者様のご同意が必要となります)
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