大学3年生の娘と高校3年生の息子がいます。
息子は大学入試に向けて、高校2年生の冬から英検を受け始めました。

無事に2級に合格して、先日準1級を受けました。
英単語の覚え方ですが、最近は「見て覚える」方法を推している人が多い印象にあるのですが…先日X(旧Twitter)でこのような内容のポストを読みました。
ある塾長に
英語の単語を”書いて”覚えるなんて
愚の骨頂といわれた書いて覚えることのメリットは調べればわかる
受験の観点から
覚えるために積み重ねたノートは
受験で辛いとき
自信がなくなったとき
入試前にメンタルが崩れたとき
見てわかる努力の過程として自分を助ける— 数学専門の1対1指導塾@子どもを褒めて伸ばす塾長+教員+大食い+動物大好き+岡山将棋名人自慢野郎 (@sugakujyuku) September 27, 2023

塾の先生によっても「英単語の暗記方法」の指導の仕方は様々なんですね。
これは英単語に限らずですが、勉強する際、以下の4つの覚え方があります。
- 読んで覚える
- 書いて覚える
- 聞いて覚える
- 見て覚える
息子は英検を受けるために、単語を見て覚えたのか?書いて覚えたのか?
そして現役で塾講師のアルバイトをしている娘にも「英単語の覚え方」について聞いてみました。
今通っている塾などで「英単語は見て覚えなさい」と指導されたけど、見ているだけでは全然覚えられないよ…と悩んでいる方の参考になれば幸いです。
時代は「書いて覚える」より「見て覚える」?
息子は偏差値55の高校に通っています。
成績は学年(理系)で中の下です。
唯一の得意教科である英語の勉強は「何時間やっても全く苦にならない」と言っていて、高校2年生の冬に単語帳を1冊丸暗記して英検2級に合格しました。
息子が使っている単語帳はこちらです。

英検2級 に必要な単語の数は 約5,100語とのことです。
息子が英検を2級受けると決めてから試験を受けるまでに数か月しかありませんでしたが、短期間でどのように英単語を覚えたのか教えてもらいました。
見て覚える手法が上手くいかなかった息子

書くんじゃなくて見て覚える!って意見が多いけど、英単語って見ているだけで覚えられるものなの?

英単語を見るだけで覚えられる人は相当頭の良い人だと思うよ。
息子は英検の勉強を始めたときに「英単語を何回も見て覚える手法」の方が早く暗記できると言われたので挑戦したのですが、上手く覚えることができなかったそうです。

見ているだけだと何回覚えなおしてもすぐ忘れちゃうんだよ。
英単語に関しては「発音して、書いて覚える方が確実に記憶に残る」と息子は言っています。
英単語をノートに丁寧に書いて覚えている訳ではなく、ルーズリーフに殴り書きしている状態なのですが、書くものがないときは空中にクルクルと指文字を書きながら覚えています。
体を使って覚える運動性記憶とは?
運動性記憶についてこのように書かれています。
「書く」「話す」といった運動神経を使った記憶は、「運動性記憶」と呼ばれます。運動性記憶の特徴は、一度覚えるとその後はほとんど忘れることはないということです。3年ぶりに自転車に乗ったら乗り方を忘れていた、ということはないはずです。 引用:learning BOX『学びを結果に変える アウトプット大全』p.22, サンクチュアリ出版)より

ただ英単語を見て覚えるより、発音して書いて覚えた方が記憶に残りやすくなるんですね。
息子も普段書いて覚えている英単語は、いざテストの日に忘れてしまっていても、手が覚えていて書けることがあると言っていました。
英単語を見ているだけで覚えられる息子の友達
息子の友達に、教科書を一度見ただけで覚えられる子がいます。

教科書に書かれている文字を見ただけでそのまま写真のように記憶に残るんだって。
教科書を一度見るだけで覚えられるので、授業中はほぼ寝ていても定期テストは満点を取り、受験勉強をほとんどしなくても、県外の有名私立高校に合格しました。
高校に入ってからも「勉強はキライ」と言っていますが、今年の夏に受けた模試で東大A判定を取っていました。
息子は、「友達のように見ただけで覚えられる人は確かにいるけど、自分はそんな暗記の仕方はできないから努力するしかない」と言っています。
見ているだけで覚えられる息子の友達の記事はこちらです。
塾講師をしている娘の英単語の覚え方
中学、高校生向けの個人塾で塾講師のアルバイトをしている娘ですが、「英単語の覚え方は人それぞれ」だと言っています。

私は英単語は書いて覚える派だけど、生徒に強制したり推奨したりする気はないよ。
塾で指導している生徒を見ている限り「見て覚える派」は全体の1割もいないとのことです。※娘のバイト先の塾での感想です。
「書いて覚える派」だった高校の友達
娘の高校時代の友達で、英単語をひたすら丁寧にノートに書いて覚えていた人がいました。
- ノートのまとめ方にやたらと時間をかける(色ペンを5色くらい使う)
- 英単語、漢字などキレイな字でひたすら書いて覚える
- 教科書にアンダーラインを引きまくる

アンダーラインを引きすぎて教科書が真っ赤に染まってたよ。
その友達は英単語とその意味を交互にノートに書いて覚える方法で覚えていて、俗に言う「やったらダメな勉強法のオンパレード」を実行していましたが、第一志望にしていた県内で2番目に偏差値が高い国公立大学に合格しました。
巷にはいろんな勉強法が溢れていますが、結局のところ自分のやってる勉強法に自信を持つことが一番大事なんだと思います。
最後に
息子は来年一月に共通テストを受けます。
共通テストは全問マークシート方式ですが、その後に受ける国立大学に二次試験は記述式です。

第二志望の私立大学も記述式だよ。
「暗記するときに見て覚えるべきか?書いて覚えるべきか?」の大学受験に対する回答になりますが…
息子曰く、全ての大学がマークシート方式で正解を選択肢の中から選ぶ問題なら、書けなくても対応できるから書いて覚える必要はない、でも記述式の試験に対応するならやはり書いて覚えるた方が「読めるけど書けない」ようなことになるのを防げるよね、とのことでした。

「読めるけど書けない」は普段パソコンをばかり使っている私にもよくあります。
そして、英単語を発音して、書いて覚えている息子ですが、英検準1級の勉強から「英単語単体」ではなく、「英語の文章」を読みながら覚えるようになりました。

文章から単語の雰囲気を掴んで覚えていく方法が最近のおすすめ!
こちらの本を読んで実行してみたところ、自分に合っていたそうです。
最後になりますが、息子の友達のように「見て覚える派」の人に書いて覚えるように指導したり、息子のように「書いて覚える派」の人に見て覚えるように指導したりするのは間違っています。
娘の言う通り、英単語の覚え方は人それぞれなので、そのときの流行りの情報に惑わされず、自分が一番暗記しやすいと思える方法を探してみてくださいね。