大学2年生の娘と高校2年生の息子がいます。
中学生時代の息子が第一志望にしていた高校は、受験者の平均内申がオール4の私立高校でした。

息子の内申はオール3しかなかったので受ける前から結果が分かっている状態でした。
模試の偏差値は毎回60ほど取れていたので、息子は「実力だけはオール4あるはずだ!」と謎の自信を持って一般入試に挑みましたが、結果は不合格となりました。

いくら当日点が取れても、内申が9足りなかったら合格できないよ!
娘は最初から「合格は絶対に無理」と言っていました。
それでも受験した息子に「よくその内申でチャレンジしたね」と呆れていました。
娘の言う通りで、内申が9足りない高校に受験する生徒なんて一度も聞いたことがありません。

内申・偏差値が合格圏内の高校でも不合格になることはありますからね…。
息子が内申が9足りなくても、怯まずに私立高校をチャレンジ受験したのはなぜなのか?
そして、私立高校と同じ偏差値の公立高校に合格できたのはなぜなのか?
今回はこの2点を中心にまとめます。
内申が足りないけど挑戦してみたいと考えている受験生の参考になれば幸いです。
内申が9足りなくても私立高校を受験した理由
年末の私立高校の志望校決めの時点で、息子は自分の内申の低さについて全然危機感を持っていませんでした。
英語力が高いことで模試では合格圏内に入っていたので「当日点さえ取れれば合格できる」と思い込んでいました。

息子が内申が9足りなくても挑戦した理由は「無知」だったからです。
当たり前の結果として私立高校の第一志望校は「不合格」となりました。
塾で自分より当日点が低かった友達が合格したと聞いたとき、息子は初めて内申の加点の重要性に気がついたと言ってました。

もう一度中学生活をやり直したいよ…。

受験では内申が大事だって何度も教えたでしょ!
息子が受験した私立高校は「当日点だけで合否の判断をする」と塾の先生から聞いていたのですが、たまたま息子の学年から、「内申も考慮して合否判定されるようになった」そうです。

知っていたら受けさせませんでした…。
私立高校に落ちたことで初めて危機感を持って勉強するようになったので、その点だけは良かったです。(この時点で2月でした)
内申が6足りない公立高校を受験した理由
息子は公立高校の志望校も受験者平均内申に6足りていませんでした。
私立高校に落ちたあとの公立高校の志望校決めだったので、さすがに自分の内申の低さに対する危機感は持っていたのですが…
模試や過去問を解いた手応えから、「当日点を取る自信がある」と言って、内申が足りなくても受験すると言い張りました。

ここまで来たら息子に任せることに決めました。
担任の先生・塾の先生からは「志望校のレベルを下げて下さい」と何度も言われ…電話もかかって来ました。
「不合格になってもいいので受けさせてやってください」と私が頭を下げたことで、ようやく願書を出すことができました。
唯一大学生アルバイトの塾講師の先生だけが「模試の偏差値は十分足りているから挑戦してみたら?やれるだけやったなら後悔はしないよ」と息子の背中を押してくれました。

応援してくれる先生がいてくれたことが嬉しかったよ!

この先生が息子にとっての唯一の味方でした。
息子はビリギャルのさやかちゃんと同じ「楽天家タイプ」の人間です。
【人間は9タイプ】を読んで、反抗期の息子の接し方が変わりました!
人から煽てられることで調子に乗って頑張るタイプなので「この偏差値なら当日点で挽回できるよ」とアルバイトの塾講師の先生に言われたことが嬉しくて、やる気を出していました。

息子自身も諦めなかったことが合格に繋がりました。
私立高校に不合格になった理由

受験した私立高校が内申も考慮して合否判定されるようになったからです。
息子のように「内申が低くて偏差値が高い」お子さんは、当日点だけで合否の判定を出す私立高校を選ぶことになるのですが…
息子も当日点だけで合否の判定を出す私立高校を選んでいたのですが…その年から突然入試の制度が変わったことには対処の仕様がありませんでした。
公立高校に合格できた理由は?
不合格になった私立高校と同じ偏差値の公立高校に合格できた理由は、当日点重視型の高校を受験したからです。
すべての公立高校の一般入試では内申は必ず加点要素として使用されるので、少しでも内申の加点が低い方式の高校を受験する必要がありました。
内申の加点が他の受験生たちよりマイナスである息子に「当日点勝負」させるのはとても不安でした。
他の受験生より12点多く取るのは正直、厳しいだろうな、と思ってました。

受験生全員が1点でも多く取ろうと毎日勉強を頑張っていますからね!
息子は、苦手な国語で大きく点数を落とさなかったこと、得意な英語で確実に点数を取れたことが合格に繋がりました。
娘の高校受験のときは、得意な国語で点数が取れなかったことで合計点が伸びなかったので、得意教科に点数を頼り過ぎず「苦手教科」で1点でも多く点数を伸ばす努力をすることが大事です。
愛知県の公立高校の受験の仕組み
愛知県では各高等学校があらかじめ選択した以下のⅠ、Ⅱ、Ⅲのいずれかの方式によって校内順位が決定します。
Ⅰ ( 評定得点) +( 学力検査合計得点) → 内申・当日点均等型
Ⅱ {( 評定得点) ×1. 5 } +( 学力検査合計得点) → 内申重視型
Ⅲ ( 評定得点) +{( 学力検査合計得点) ×1. 5 } → 当日点重視型
「Ⅰ 内申書と学力検査が均等型」「Ⅱ 内申書(通知表)重視型」「Ⅲ 学力検査重視型」となりますが、偏差値50以上の大学進学を見据えている高校はほとんどⅢを取り入れています。

息子の受験した高校もⅢ型でした。
2023年度の入試から以下の2つの方式が新たに加わります。
Ⅳ(内申点45×2)×2 +(当日点110) → 内申めっちゃ重視型
Ⅴ(内申点45×2)+(当日点110)×2 → 当日点めっちゃ重視型

当日点めっちゃ重視型ができるんだ!
Ⅴ型は内申が取れないタイプの子が救済される方式になりますね。
息子の友達には、内申が取れなくて当日点が100点以上取れていてもかなり偏差値を落とした高校に進学した子がいたので、V型がもっと早く出来ていたらなぁ…と思いました。
最後に
常に息子の希望通りの高校を受けさせていた私は、息子の進路に理解があるお母さんに見えるんじゃないかな…?
実際のところ私立高校に不合格になった日は、息子の落ち込む姿を見て胃が痛くて夕飯が食べれなくなりましたし…
公立高校の合格発表の2週間前からストレス性の口内炎が6つもできて痛みで眠れなくなったくらいの超小心者です。

ストレス性の口内炎は高校受験が終わったら自然に治りました。
合格発表の日は1時間前からパソコンの前で待機していて、いざ確認するときは息子と2人でマウスを持つ手がブルブル震えるくらいに緊張していました。
内申が足りない状態の志望校を決めるのは本当に勇気がいります。
反対して来る担任の先生とも戦い続けなければなりません。
(先生は生徒全員を合格させたいと思っているので、内申が足りなければ当然反対します)
もし、そんな状態になってもいいから受験させると決めたなら、内申のことは考えず当日の試験で点数を1点でも多く取ることだけに集中して目の前の勉強をがんばって下さい。

「1点でも多く点数を取るために過去問や参考書を何回も解く」受験当日までできることはそれだけだよ!
Ⅲ型の当日点重視型やⅤ型の当日点めっちゃ重視型なら、当日点次第で内申の低さをひっくり返すことは可能です。

息子も最低内申を更新したと担任の先生から言われました!
★本当に成績アップが望める教材です
私はこのブログの記事内で紹介する教材は、本当に成績アップが望めるものだけにすると決めています。

なぜなら子どもたちが「受験」という厳しい世界で必死に戦っている姿を見て来たからです!
2学期の内申が思うように上がらず、志望校を諦めようか悩んでいる受験生の方もいますよね。
息子は年明けから塾で出されたワークは完全に無視して、
「過去問を解く」「スタディサプリを繰り返し使って苦手教科の勉強をする」
この2点を徹底させたことで当日点を取ることができました。
スタディサプリを使うコツは、分からない単元は1.5倍速にして繰り返し何度も視聴することだと息子は言っています。(1単元につき最低3回は繰り返し見ていました)

都道府県別の公立高校対策講座もあるから、入試の前にやっておくといいよ!
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