大学3年生の娘と高校3年生の息子がいます。
娘の通っていた高校では毎年大学の推薦進学者は学年で10人くらいしかおらず、97%の生徒が一般入試を受けて大学に進学して行きます。
そのような高校なので先生方からは「推薦で大学に入ると苦労する」と事あるごとに言われていましたが、娘は大学3年生になったので、その言葉は本当だったのか検証してみることにしました。
結論から先に書きますが、「推薦で大学に入って苦労している友達」はいませんでした!
ただ、推薦をもらったことを後悔している人はいました。

なぜ後悔しているのか?理由を下にまとめますね。
推薦で大学に入ると勉強に苦労する?
高校の推薦で大学が決まり、ホッと一息つくと次に心配になるのは「大学の勉強について行けるかな?」ではないでしょうか。

大学では真面目に授業にさえ出ていればちゃんとついて行けます。
以下の「推薦で大学に進学したメンバー」にリサーチしましたが、理系・文系どちらも大学の勉強について行けなくて苦労している人はほとんどいませんでした。
- 娘の通っていた高校で推薦で大学に進学した友達や先輩
- 娘の中学時代の友達で推薦で大学に進学した人
- 娘の通う大学で推薦で入学した友達
- 娘の部活で所属している学連で推薦で大学に進学した人
- 息子の通う高校から推薦で大学に進学した先輩
娘が所属している体育会系の学連は、東海三県の国公立、私立の各大学から集まったメンバーが数十人揃っていて、大学生同士で、テスト、GPA(大学の成績の話)就活などかなりオープンに話しをしています。

大学3年生になってからは就活の話題が多いよ。
最初に勉強について行けなくて苦労している人はほとんどいない、と書きましたが、実は2人推薦で入学後に留年、退学した人がいます。

なぜ留年、退学したのか娘と息子から話を聞いてみました。
推薦をもらったことを後悔していた友達
希望の学部ではない大学に進学した先輩
息子の高校の先輩はとても成績が優秀だったので、高校からの推薦で県外にある私立大学の国際関係の学部に進学しましたが、4月に入って大学の授業が始まると「自分がやりたい勉強と違っていた」と言ってすぐに大学をやめてしまいました。

そのあと1年浪人して一般入試で県内の私立大学の理工学部に入ったよ!
先輩が最初に入学した大学は、高校で一枠しかない大阪の有名私立大学でした。
「推薦で有名私立大学に入れるなら学部はどこでもいいや、と安易に選んで失敗した」と言っていたそうです。

推薦に限らず一般でも大学名を優先して学部を適当に決める人はいるけどね。
でもそれ以上に、希望の学びができるのか?自分のやりたいことと大学が合っているのか? ということが、大学選びではとても大きなポイントです。
学歴とか、偏差値レベルとか、知名度とか、そんなところばかりに惹かれて決めてしまうと、先輩のように入学後すぐに苦しくなります。
基礎学力が全く足りていなかった友達
娘の中学時代の友達で、工業高校から学校推薦で理工学部の大学に進学した人がいますが、基礎学力が全く足りておらず、大学のピアサポートをお願いして勉強を頑張っていましたが3年生に上がるまでに取らなければならない必修単位を落としてしまい、留年しました。
※工業高校と書きましたが、娘の大学にはとても優秀な工業出身の学生もいるので個人差です。
推薦が決まったあと数3数Cはしっかり復習しておいて、生物の学生で物理をやってない人などは勉強しておく必要があります。
大学のピアサポートとは?

大学のピアサポートって何?

学生が学生を支援する取り組みのことだよ。
「ピア」(peer)は「仲間」という意味。
ピア・サポートとは、同じ立場の仲間(=学生)同士が助け合い・支え合う、学生による相互支援活動のことです。
私たちピア・サポーターは、学生の皆さんが学生生活を送る上で困っていることや悩んでいることを発見し、解決に向けて教職員と共に考え、実践しています。 引用:神戸学院大学
ピアサポートは大学の事務室に行けば紹介してもらえます。
学生同士だからでこそ頼めることはあるのですが、授業で分からないことがあれば大学の先生にもどんどん質問しに行きましょう!

学生でお金を払っているのですから遠慮する必要はありません。

授業では最前列に座って先生に顔を覚えてもらっておくことをおススメするよ。
大学に推薦で入ると就活で苦労する?
娘が通う大学の先輩、学連の先輩方の就活の話を聞く限りですが、大学に推薦入ったことで就活で不利になった人はひとりもいません。
娘は先日内定をもらい就活を終えましたが、合計2社で進学方式について聞かれました。
ただ、その質問は合否を判断するものではなかったと言ってます。

進学方式について聞かれた企業から内定をもらった推薦入学の先輩もいたからね。
大学の勉強に苦労する人の特徴
高校生ではまだピンとこないかもしれませんが…大学では高校とは違い、授業についていける、ついていけないっていう枠で決めることはありません。

勉強しない人が授業についていけなくなるだけです。

本当にその通り!
- 自己学習をしない
- 授業を遅刻、欠席する
大学の勉強に苦労する人の特徴は上の2つに当てはまる人なので、推薦、一般受験は全く関係ありません。
娘の大学では、推薦で大学に入り、資格取得に向けて1度も授業を休まず単位を落とすことなく頑張っている友達もいますし、
滑り止め一般で大学に入り、最初の半年は学部トップの成績だったのに途中から全く勉強をしなくなり遊んでばかりいた結果、3年生前期にGPAが2を下回り、教職課程を続けられなくなった友達もいます。

大学生になると自己管理能力が一番大事になるよ。
学年が上がるにつれて勉強が楽しくなった娘
ところで娘は、一年生は必修で座学が多く勉強がかなり大変だと言っていましたが、二年生になると実技の授業や実習が増えて楽しくなったそうです。

三年生からはゼミで研究が始まって更に楽しくなったよ。

毎日大学に行きたいくらい楽しいと言っています。
大学は学年によって色々と環境が変わるので、一年生はダメでも来年もしくは再来年から勉強が面白くなることもあります。
最初の半年で授業について行けなかったとしても、一年間で諦めず少しづつで良いので勉強を頑張ってください。
最後に
息子の先輩のように「学部選び」さえ失敗しなければ、大学では自分の興味のある授業を取ることになるので基本的に、ついていける、ついていけないという概念は存在しないのでは?と思います。

やりたいことを学べるなら成績がボロボロでも必死でついて行くからね。
ただ、理系の大学生の場合インプットする内容が非常に多いことから、娘の友達のように苦手教科(数学など)が授業についていけなくなるケースもあります。
ピアサポートや大学の先生に教えてもらい、それでも追いつかなかったら、
落単からの留年、退学を防ぐためにも大学生向きの補習塾を検討をしてみてくださいね。
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