大学生活の悩み

「大学生活」就活における進学方式フィルターとは?

大学3年生の娘と高校3年生の息子がいます。

娘は1学年上の先輩方にアドバイスをもらいつつ就活を始めています。

先輩方の話で娘が一番驚いていたのが、エントリーシートに「大学進学時の進学方式をご選択ください」と書かれていたことでした。

むすめ
むすめ

面接で「進学方式は何だったか」と質問されることがあるとは聞いていたけど、エントリーシートに最初から書いて提出する会社もあるんだね!

人気のある大企業だと採用倍率は500倍を超えることもあるので、応募した時点で「学歴フィルター」でふるいにかけられることは娘も知っています。

でも、一番最初に提出するエントリーシートの段階で、進学方式についてこんなに堂々と質問されるとは思ってもみなかったそうです。

娘のように「学歴フィルター」は知っていても「進学方式フィルター」は知らない大学生は沢山いるのではないでしょうか?

今回は娘が先輩方から教えてもらった「進学方式フィルター」についてまとめます。

この記事が、就活中の大学生の参考になれば幸いです。

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就活における進学方式フィルターとは?

学歴フィルターは、企業側が候補者管理ツールで設定することでリクナビとかマイナビとかが、上がってくる候補者データに対してフィルターかけるので、学生側からはかけられているかどうかの判断はできません。

ただ、進学方式についてはエントリーシートにアンケート項目があって自分で選択するので、かけられているかどうかを自分で判断することが可能です。

むすめ
むすめ

先輩の話では「アンケート項目」の中に、大学進学時の進学方法をご選択くださいと書かれていたんだって!

嘘をつくような先輩ではありませんが、どのように書かれているのか気になったのでサイトなどを検索してみたところ、2020年6月のツイートを発見しました。

ケロケロママ
ケロケロママ

本当にあるんですね…。

※娘が受験した年から、総合選抜型(旧AO入試)と学校推薦型(指定校・公募制)に名称が変わったので、今年度辺りからアンケート項目の名称も変わっているかもしれません。

一般・推薦どっちの学生が欲しいのか?

文部科学省の「2022年度国公立私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」によると、私立大学入学者の入学比率は以下の通りと書かれていました。

AO(総合型選抜)の入学比率 … 11.8%
推薦(総合型選抜)の入学比率 … 42.6%

このように、私立大学は合計54.4%をAO・推薦で占めているとのデータがあり、一般入試の入学者の方が少数派ということが分かります。

※全国平均のデータです。

推薦入学している私立大学の学生が半数以上いるのに、進学方式フィルターにかけたら半数以上、応募者が減ることになります。

ケロケロママ
ケロケロママ

推薦か一般かにこだわる企業ってそんなに多くあるのかなぁ。

むすめ
むすめ

先輩の話では、そんなに多くはないみたいだけど…。

指定校推薦を選んだ途端、あからさまに落とされた(お祈りメールが届いた)という話がTwitterに流れていましたが、娘の大学の先輩からはそのような話は聞いたことがありません。

「推薦ですか?一般ですか?」と面接で聞かれた先輩が2人ほどいましたが、どちらもその聞かれた企業に内定をもらっていました。

むすめ
むすめ

先輩のキャラの評価を裏付ける材料として聞いたのかも!

ケロケロママ
ケロケロママ

推薦の子は自己アピールするのが上手って言うからね。

進学方式を企業側が調べる方法は?

むすめ
むすめ

進学方式を企業側はどうやって調べるの?

ケロケロママ
ケロケロママ

学籍番号で分かるようになっている大学があって、それで推薦か一般かを振り分ける企業もあるんだって!

マンモス大学だと「手続順」に学籍番号がつけられているところがあります。

例えば中央大学は、出席番号の最初は推薦入学者で、後ろの方の番号は最後まで他校を諦め切れなかった延納者とのことです。

ケロケロママ
ケロケロママ

娘も、国立大学の後期まで受けたので、私立大学の入学金は3月下旬の納付期限ギリギリまで延滞して支払いました。

高校名でもある程度判別できると聞いたのですが、娘の通っていた高校から今通っている大学へは、指定校推薦、公募推薦、一般入試と様々な入試方式で入学している学生がいます。

そのような高校出身の場合、手続き順に学籍番号がついていない大学なら嘘をついても分からないのでは?と娘は言うのですが、

  • どこの大学を受験したのか?
  • 今の大学が第一志望だったのか?
  • 共通テストは受験したのか?

面接の中でこのような質問をしていけば、直接的に一般入試を受験したのか、推薦入試での入学なのかを聞かなくても、受け答えの中で進学方式は判明します。

むすめ
むすめ

ヘタな嘘はつかない方がいいね。

推薦入学の先輩が就活で大変だと言っていたこと

大手企業の採用試験は、以下の2つを突破して初めて、面接選考まで進むことができます。

  1. エントリーシート
  2. SPI試験(筆記試験など)
むすめ
むすめ

SPI試験のあとにグループディスカッション選考がある企業もあるよ!

娘の部活の「推薦入学の先輩方」が口を揃えて大変だと言っていたのはSPI試験でした。

SPI試験は、高校レベルの英数国の問題なので、推薦組より長く受験勉強をしてきた一般組の方が有利になるそうです。

ケロケロママ
ケロケロママ

早慶・MARCH・関関同立に一般入試で入学できる実力のある学生なら、高偏差値を叩き出せる問題なので、高校レベルの数学や英語が解けない学生は、SPI試験でバッサリ落とされるそうです。

娘が先輩からすすめられて購入したSPI試験の問題集はこちらです。
初心者向けで分かりやすい内容となっています。

就活生たちの本音

むすめ
むすめ

採用条件をもっと明確にして欲しい!

フィルターをかけるなら、むしろ最初から採用の要綱にはっきりと書いて欲しい!と就活中の娘たちは口を揃えて言っています。

就職氷河期を経験してきた私も、娘の気持ちは良く分かります。

  • ○○大学以上の学歴(学部の偏差値○○以上など)
  • 何歳まで(何浪まで)
  • 男性のみ、女性のみ
  • 身長、体重、容姿など

必要な学生を最初から全て正直に教えてくれれば、就活生たちも無駄足を踏むことはありません。

足切り対象で最初から採用されることのない企業に面接に行くのは無意味です。

ケロケロママ
ケロケロママ

私も就職氷河期時代を経験しているので分かるのですが、面接の労力やストレスってなかなかのものなんです…。

最後に

この記事を書き始めたのは7月中旬で、その時点で娘はまだ1~2社しかエントリーシートを出していませんでした。

ところがその後、8月中旬頃までに娘が申し込んだ2社で「進学方式」と「出身校名」を書く欄がありました。

エントリーシートに進学方式を書くのは全然珍しいことではないことを娘の就活で知りました。

娘のエントリーシートで選択する必要があったのは以下の4つの進学方式です。

一般入試
AO入試
指定校推薦
内部進学

むすこ
むすこ

この4つだけじゃなくてスポーツ推薦もフィルターにかければいいのに。

ところで娘の周りでは、一般入試で入ったけど大学をサボりまくっている友達もいますし、推薦で入ったけど勉強をがんばって学部内で表彰された友達もいます。

むすめ
むすめ

進学方式より圧倒的ガクチカを評価するべきだよね。

大学の4年間は長いので、娘の言う通りだと思います。
ちなみに、エントリーシートに所属している部活と役職名(部長など)を書く欄がある会社もありました。

むすこ
むすこ

部活に入ろうか迷うなら入った方がいいね!

ケロケロママ
ケロケロママ

大学に在学中に何でも挑戦しておきましょう!

一流の大企業を希望するなら一般入試で早慶以上に入る必要があるかもしれませんが、会社はそれ以外の方が大多数です。

進学方式にやたらと拘る会社ならこちらからサッサとお断りすることにして…

大学で何を学んだのか、会社ではそれをどのように活かして努力していくのかをアピールできるように就職活動の準備をしっかりとすすめておきましょう。

 

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