高校3年生の娘と中学3年生の息子がいます。
娘は3年前の公立高校の受験のとき、中学校から「推薦」をもらうことができました。

その結果、推薦で合格しました!
中学3年生になり、行きたい高校が決まり、担任の先生に推薦を申し込もうかと悩んでいる受験生は多いのではないでしょうか?
今回は「推薦入試の詳細」と「娘の推薦入試の体験談」についてまとめます。
※中学校によって推薦希望の出し方が違うかもしれませんので、必ず担任の先生にご確認ください。

「公立高校の推薦入試の全体の流れを知りたい」と考えている受験生の参考になれば幸いです。
推薦の希望を出すタイミングについて
娘は1学期の夏休み前に配られた「進路希望調査表に書かれている推薦希望の欄」に丸をつけて担任の先生に提出しました。
推薦で高校進学を考える生徒は、娘のように1学期の時点で推薦希望の欄に丸をつけて申し込んでいます。

行きたい高校が決まっている生徒さんは、推薦の希望は少しでも早く出しておくことをおすすめします!
娘は2学期の懇談会でも毎回「推薦希望」の欄に丸を付けて担任の先生に渡していました。
実は1学期の時点で、推薦をもらうためには内申に足りていなかった娘でしたが、2学期の内申が上がったことで推薦の希望が通りました。
※公立高校の推薦希望の場合、内申が足りていない時点で担任の先生から断られます。

希望が通って嬉しかったよ~!
2学期期末テストのすぐあとの懇談会で、担任の先生から「推薦委員会でも多分推薦の希望は通ると思いますよ」と言ってもらえたのですが、
先生が何の根拠もなく「推薦の希望は通ると思います」とは言わないはずです。
2学期の中間テストの段階で推薦希望者はほぼ出揃っていて、先生方の選考が始まっていたのかもしれません。

最終的に校内の推薦委員会で推薦が決定したのは、私立高校の試験が終わったあとの2月でした!
令和5(2023)年度は推薦入学者の決定時期が早まります!

公立高校の推薦選抜が1カ月近く早まることが決定しているので、中学内の推薦の決定も1カ月早まります。
今までは2月の私立の一般入試の結果が出たあと「推薦委員会」が開かれていました。
そして、そこで公立高校の推薦希望者について校長・学年の先生方の話し合いが行われ、「推薦」がもらえる生徒が決定していました。
今までは推薦が決まるのが2月中旬と遅かったのですが、今年度からは公立高校の推薦も私立高校と同じで年内には決まります。
使われる内申も公立高校は1、2学期までになることが決定しています。
【愛知県高校入試】令和5(2023)年度の受験で使われるのは何学期の内申か?
※入試の改革について、愛知全県模試の公式サイトのマンガが分かりやすいです。→コチラです。
推薦基準を満たしているかの確認
推薦を申し込む前に「志望校に対して推薦基準を満たしているか」の確認をしておくことが大事です。
公立高校の推薦の場合、内申が足りているだけではなかなか推薦希望が通りません。
(内申プラスαが必要です)

娘のときは12月の懇談会で、担任の先生と一緒に推薦基準を満たしているか最終確認しました。

学力とスポーツ、どっちも満たしていると分かってホッとしたよ~。
その中に書いてある「推薦基準」を読んで、該当する箇所があるか、希望を出す前に必ず確認してください。
高校によって推薦基準が異なりますのでしっかりご確認ください。
上位校を狙う場合、学力推薦はほぼありません。

上位校ではみんな内申40超えだから、学力+表彰歴などが必要になるよ!
推薦をもらってから受験当日までの流れ

担任の先生から、推薦決定の電話をもらってからの一連の流れについてまとめます!
推薦が決まった次の日、娘は担任の先生から原稿用紙を3枚渡され「3分間スピーチを3パターン、2日後までに作って来るように」と言われました。
この時点で公立入試まで残り1か月でした。
- 3分間スピーチを3パターン作る
- スピーチの内容にOKが出たら3パターンを完ぺきに暗記する
- 教頭先生や進路指導の先生から面接の指導を繰り返し受ける
推薦入試を受けるまでに行ったことはこの3つです。

公立高校の一般入試の最後の追い込みの時期だったから、勉強と面接の練習を同時進行するのが大変だったね。

スピーチが全然書けなくて怒られている子がクラスにいたよ!
教頭先生の面接の指導が厳しくて大変だったなぁ。
令和6(2024)年度の公立高校の推薦選抜は2月6日なので、面接の練習は、年明けからになると思います。
私立高校の一般入試は1月下旬と日にちがとても近いので、年明けから1カ月ほど忙しい日々となりますが頑張ってください!

ただ、今年度から一般入試と推薦入試が別日になるので、推薦を受ける受験生の負担はかなり軽くなりますよ~。
推薦入試当日について
娘が受験した高校では、推薦入試を受ける生徒の面接は午前中に行われました。
※2023年度から推薦は別日になったので、午前中から行われるはずです。

面接の流れは以下の通りだったよ!
- 当日学校に着くと、4~5人ずつ決められた教室(待合室)に入る
- 控室に面接官の先生が迎えに来てくれるので、一緒に教室(面接室)に行く
- 面接室には3人の面接官の先生がいて質問されたことを答える
- 面接が終わり次第、そのまま高校を出て帰宅する
推薦入試を受ける生徒の面接は1人ずつ行われました。
面接室は10部屋以上あったそうで、生徒はランダムに部屋に連れて行かれたそうです。
娘が受験した高校の、推薦審査に通ったのは以下の3人でした。
娘 「バレー部のキャプテン」 受ける高校の平均内申よりプラス3
Aちゃん 「絵画展入賞歴あり」 受ける高校の平均内申よりプラス6
Bくん 「野球部のキャプテン」 受ける高校の平均内申よりプラス2
この3人の中で一番内申の高かったAちゃんだけが推薦入試で不合格となりました。
Aちゃんは内申が高いことで自信満々だったので、推薦に落ちたことにとても驚いていたそうです。

進学校なので内申重視で選ぶのかな、と思っていたので意外な結果となりました。
Aちゃんは面接で上手く話せず大失敗した…と言っていたので、推薦を受ける子は内申よりも面接の配点の方が大きいことが分かりました。
一番成績が良かったAちゃんですが、「別の落とされた原因」を娘が話してくれました。

推薦に落ちたAちゃんは控室で他校の子と楽しそうにお喋りしてたの。
※一緒にお喋りしていた子も推薦で落とされていたことが分かりました。
中学から、高校に到着したら私語は慎むようにと指導されています。
Aちゃんがお友達欲しさに隣の子に話しかけてしまったのは大失敗でした。

先生は面接室以外の様子もしっかり見ているので注意が必要です!
面接の質問内容について
面接のために3パターンの3分間スピーチを作り、中学で何度も練習しました。
中学の先生からは「面接では3パターンのスピーチのどれかを話せば大丈夫」と指導されました。

私は用意しておいたスピーチをそのまま本番で使うことができたよ。
面接の質問内容は「中学で一番頑張ったこと」だったので、部活のキャプテンを頑張った内容のスピーチを話したそうです。
3人の面接官は終始ニコニコ笑顔でうんうんと頷いてスピーチを聞いてくれたので、娘はあまり緊張せずに済んだとのことでした。
ところが、別の教室で面接を受けた同じ中学のBくんは、
「中学校で頑張ったことを話して下さい、部活以外でね」と面接官から言われて大慌てしたそうです。
「部活以外でと言われて頭の中がパニックになったけど、咄嗟に合唱コンクールの練習を頑張った話を作って話したよ」とのことでした。

私が入った教室の先生はみんなニコニコ笑顔で優しかったけど、Bくんの入った教室の先生は笑顔は一切なくて怖かったんだって~。
質問の数も娘は3つ、Aちゃんは5つ、Bくんは4つと入った面接の部屋(教室)によってバラバラでした。
他にも「意地悪な質問」をされて大慌てした友達の話はいくつか聞きました。

咄嗟にどう答えるか反応を見ているのかな?
どの面接官に当たるのかは完全に「運」となりますが、推薦の合格者・不合格者の話を娘から聞いて、不合格になるには理由があることが分かりました。
最後に
娘の学年は推薦入試と一般入試が同日でした。
推薦入試を受ける子も学科試験を受けなければならず、面接の練習をしながら筆記試験の勉強も必死でがんばっている娘の姿を見ていると、「推薦のメリットとは?」と思い、推薦をもらったことを後悔する気持ちにもなりました。
それでも合格証書をもらって「推薦で合格」の文字を嬉しそうに何度も確認している娘の姿を見ていたら、「推薦入試を受けさせて良かった!」と心から思うことができました。
2023(令和5)年度から、推薦入試の日程が一般入試の日より1カ月近く早くなりました。
推薦入試を受ける子にとってかなり負担が減ることになりメリットしかありません!!

推薦の面接試験の練習だけに集中できるから羨ましいよ!
とは言え、公立高校の推薦合格率は50%です。(担任の先生に何度も言われました)
愛知県では私立高校の推薦がもらえれば100%合格できると言われてますが、公立高校の推薦入試では落とされても当たり前の世界です。
なぜなら私立高校の「合格させるため」の推薦入試と違い、公立高校の推薦入試は「落とすために行われる」からです。
「受験勉強」と「面接の練習にかける時間」を天秤にかけて、今一度お子さんと推薦をもらうか?よく話し合ってみてくださいね。