入学して5月に入ると、高校では初めての定期テストが行われます。
そして初めての定期テストの結果で、高校における子どもの実力が分かります。

最初のテスト結果を見るのは親もハラハラですよね!
現在高校3年生の私の娘の話なのですが…
高校1年生の最初の定期テストで、学年順位がほぼ最下位の成績を取りました。

学年320人中294位だったよ。
先生に順位表が書かれている紙を渡されて、自分の順位を確認してみたらほとんどビリの成績に驚き過ぎたとのことで、数日間私に見せることができなかった…と娘は涙目で教えてくれました。

辛い数日間だったね…。
娘は家にいるときはいつもリビングで勉強をしています。
毎日夜遅くまでリビングで定期テストの勉強をしている姿を見ていたので、サボった結果の順位ではないことはよく分かっていました。
今まで見たことがないくらい落ち込みながら順位表を渡して来た娘に対して、かける言葉がなかなか見つからなかったのですが、
「これ以上、成績は下がらないから大丈夫!ここから頑張って少しづつ上げて行こうね!」と言って励ましました。
実際のところ「無事に高校を卒業できるといいなぁ」なんてことを考えていたのですが…その日を境に娘は定期テストとは関係なく、帰宅後に毎日3時間ほど勉強するようになりました。

平日は部活をしているので夕方6時半に帰宅、ご飯を食べたあと夜8時~11時まで勉強するようになりました。
「継続は力なり」という諺は本当でした。
塾や特別な教材を使うことなく、ひたすら高校の教科書を使ってコツコツと勉強を続けた結果…
科目によっては文字通り最下位の成績を取っていた娘でしたが、高校2年生の2学期は「学年5位」を取ることができました!!
文理でクラスが分かれたあとの順位だったので文系全体で200人くらいの人数でしたが、
「一桁順位はすごいよ!」と、娘のビリに近かった成績を知っている先生や友達が褒めてくれたと満面の笑みで教えてくれました。
今回は入学後ビリに近い成績だった娘が、塾や予備校に頼らず学年一桁順位を取れるようになった方法についてまとめます。
娘の体験談が、ビリに近い成績を取って落ち込んでいる生徒さんのやる気に繋がりますように…!!

ビリを取っても、毎日勉強を続けることで一桁順位まで成績を上げることが出来るからね!
なぜ最下位に近い順位を取ったのか?
なぜ最初の定期テストでビリに近い成績を取ったのかと言えば、理由は簡単です。
しなかったからです。
一応、高校から出された春休み用の課題をやったり、前日になってから慌てて始業式の日に行われる実力テストの勉強をしていましたが…
そもそも「実力テスト」の範囲が「中学で習った全範囲」と広すぎたので、イマイチ勉強のやる気がわかなかったとのことです。
実力テストの結果もボロボロでしたが、
それよりも入学して始まった授業で、先生の質問にサッと答えるクラスメイトたちの姿を見て
「みんな春休み中にちゃんと勉強をしていたんだ…」と気づいたそうです。

私だけが先生の質問に答えることが出来なかったの…。
娘のように、受験が終わると解放感から全く勉強をしなくなる子は多いと思います。
たった今、受験が終わったばかりの生徒さんがこの記事を読んでいたら、たとえ1日1時間でも勉強する習慣を切らさないようにしてください。
娘が昔習っていたピアノ教室の先生が、「1日ピアノを弾かないと、弾く感覚を取り戻すために3日かかるから、必ず毎日練習してね」
と繰り返し言っていましたが、勉強も全く同じで全くやらなくなるとやる気のエンジンがなかなかかからず大変そうでした。

勉強はやらない時間だけ偏差値がどんどん下がり続けることが、娘を見ていてよく分かりました。
ビリに近い成績を取って一番心配だったこと
私は高校生になった娘の成績に口を出したことは一度もありません。

娘なりに勉強を頑張っていたのでビリに近くても注意することはありませんでした。
最下位に近い順位表を見たときも「どうやって励ましたらいいのかなぁ…」と一番最初に考えました。
私が一番心配していたことは、娘自身が「自分のレベルより高い高校に入れたんだから成績が悪くて当たり前」だと思い込むことでした。

成績が悪くて当たり前とは思わなかったけど、学年で真ん中くらいの順位に入れるといいな…と思ってたよ。
成績のとても悪かった娘でしたが、本人の希望で塾や予備校には3年間一度も通いませんでした。
高校2年生の後半から、中学1年生からずっと使っていたスタディサプリの「合格特訓コース」に入会しましたが、一桁の順位を取るまでは学校の授業をしっかり聞いて学校の教材を使い、毎日欠かさず予習、復習をしていただけです。

物理が分からな過ぎたので夏休みに参考書を1冊買っただけでした。
物理が1つも分からなくなった娘が夏休みに使って勉強していた参考書です。
※参考書は書店で中身を確認してから購入してくださいね!
高校3年生になった今は、夜8時になると同時に机に向かって勉強を始めて、分からない問題があればスタディサプリの専属コーチに質問しています。

学校では先生や友達に質問しまくってるよ~!
- 学校の授業をしっかり聞く
- 分からないところは友達や先生に質問する
- 苦手な単元はスタディサプリを使って何度も復習する
高校2年生前半までは1と2を徹底してやっていて、高校2年生後半から3も使って勉強していました。
担任の先生からの驚きのアドバイス
高校1年生の夏休み直前に、入学後初めての三者懇談がありました。
娘の成績のことが心配で先生に相談したところ、このようなアドバイスを頂きました。

赤点ギリギリの点数を取るなら、いっそ赤点を取ってしまってください!赤点の補習に出ている生徒に対しては、こちらも理解できるまでしっかり教えることができるんです。
「進級するためにも、ギリギリで良いから赤点を取らないようにしてね!」
私はずっとそうやって娘に伝えていたので、担任の先生の言葉に驚きました。
先生は「赤点を取った生徒に対しては赤点補習をして理解できるまで徹底的に教えます。赤点を取ると次のテストで成績が上がる子が多いんですよ」と教えてくれました。
確かに先生の言う通り「ギリギリ赤点回避」をしている娘の友達は、ほとんど理解できていないまま次のテストも「ギリギリ赤点回避」することの繰り返しになっていました。
更に先生からはこのようなことを言われました。

最初のテストの順位表を親に見せることができない生徒って実は多いんですよ。
「高校は同じくらいの偏差値の入学者が多いので、少し油断しただけで一気に成績が落ちます。悪い成績を取っても、本人が勉強を頑張っているなら見守ってあげてください」
先生に言われた通り、娘のことを見守ることに決めました。
「高校生活」赤点を取ると成績が上がる仕組みになっていました!
最初の成績が上がるタイミング

最初の成績が上がるタイミングは高校1年生の夏休み明けのテストです!
「夏休み明けの最初のテストで、高校の本当の成績が決まります」
このセリフは、高校の先生と中学時代の塾の先生の両方から言われていました。
高校1年生の夏休みに勉強をほとんどやらず遊び過ぎた結果、2学期に入った途端一気に成績を落とす生徒が毎年一定数いるのですが、

夏休み中に勉強を頑張って、2学期から大きく成績を上げる生徒さんも一定数います!
そうは聞いていても、去年は受験勉強で忙しくて遊べなかった夏休み。
まだ高校1年生ですし、思いっきり楽しんで高校生活の思い出を作ることも大切です!
娘はプールや花火大会に友達と約束して出かけていましたが、丸1日遊んだ後でも「勉強する時間」は必ず1時間だけでも作るようにしていました。
午前中から昼にかけて部活や友達と出かける用事がある日は、夜7時から深夜12時まで。
夕方から出かける用事がある日は、朝7時から昼の12時まで勉強すると決めていました。

夏休み中は毎日休まず1日5時間を目標に勉強していたよ!
夏休み中の苦手教科の勉強
英語が超苦手だった娘は、中学時代に通っていた塾の先生から以下のアドバイスをされました。
夏休み中に中学2年生まで戻って英語の総復習すること!
高校1年生の今ならまだ受験に間に合うからね!
文理選択でどちらを選んだとしても英語の勉強は必須だと何度も念押しされたそうです。
娘は塾の先生のアドバイス通り、中学の単元まで戻って「英語の総復習」をしていました。
娘が夏休み中にずっと覚えていた英単語帳はコチラです。
実は英語と物理は1学期中、授業の内容を全く理解できなかったと言っていた娘でしたが、

全く理解できなかった?
中学時代の問題集を引っ張り出して総復習をしていました。

英語は中学2年生の問題集まで戻ってやり直したんだよ!
周りに成績が悪いことを隠さず公開していた娘は、部活の先輩たちが心配して勉強を教えてくれることもありました。

一緒に本屋に行っておすすめの参考書を教えてもらったよ。

娘は面倒見のとても良い部活の先輩方に恵まれていました!
そして、どうにか夏休み中に苦手教科(物理・英語)の総復習を終わらせることができました。
ちなみに夏休みの宿題も大量に出される高校だったので、「総復習」と並行して「宿題」も頑張ってやっていました。

宿題は夏休み明けの実力テストの為に3回繰り返してやっていたんだよ!
勉強のやる気を出すためには
ここで間違えないで欲しいのは、
「一緒に勉強をしてくれるお友達を作る」ことではありません。
人に流されず「本気で勉強を頑張っている友達を作る」ことが何より大事なのです。

友達が目の前で必死に勉強している姿を見ていると、私も頑張らなきゃ!って思えるよ。

高校生にとって友達の影響はとても大きいです。
娘の周りの「勉強を頑張っている友達」は、友達同士でファミレスで集まって勉強したり、誰かの家に集まって勉強会をすることはありません。
自分が行きたいタイミングで自習室に行ったりと、勉強に関して「ひとり」で行動できる子ばかりでした。
2学期からの勉強時間の作り方
娘は高校1年生の2学期に入ってから、毎朝登校時間を1時間早めて学校に行って勉強するようになりました。

娘と同じように、朝早くから学校に来て勉強しているメンバーが数人いて仲良くなっていました!
「朝来ているメンバーに分からないところを質問すると、皆とても丁寧に教えてくれるんだよ!」と言って喜んでました。

みんなも自分の勉強が忙しいのに娘に教えてくれてありがとう!
※娘は高校3年生になりましたが、朝5時に起きて家で1時間勉強してから朝食を食べ、1時間早く学校に行って教室で勉強しています。
この頃から朝の時間を有効に使って勉強するようになりました。

早朝メンバーは高校2年生の秋から一気に増えたよ!
ちなみに娘は夜に弱いタイプです。(毎晩11時に寝ています)そして朝に強いので、この様な勉強スケジュールとなりました。
娘のように朝に強い子なら、早朝から学校に行って勉強することをお勧めします。

それぞれの生活リズムがありますので、夜勉強する派の人は無理しないでください!朝でも夜でも、自分が集中できる時間帯に勉強するのが一番大事です。
勉強が朝派でも夜派でも、睡眠時間だけは削らないようにしてくださいね。
成績はどのように上がったのか?
「夏休み明けに一気に成績が上がって一桁順位になれた!」なんて、そんな夢のような展開にはなりませんでしたが…
定期テストのたびに50番ずつくらい、じわじわと順位が上がって行きました。
1学期は親子で恐る恐る開いて見ていた順位表でしたが、2学期からは娘が持って帰って来るのが楽しみになりました。
「英語」と「物理」は夏休み中にやった総復習のお陰で、ようやく授業について行けるようになり、テストでも平均点を超えた点数が取れるようになりました。
得意ではなかった「数学」も、早朝メンバーに教えてもらったことで少しづつ成績が上がり…なんと1年生の3学期には「少人数制の上位クラス」に入ることができました!

皆が数学を教えてくれたお陰だよ!
数学の上位クラスの教室に初めて入った日、「クラスにいた全員から二度見されたよ!」
と言って娘は笑ってました。
そしてコツコツと勉強を続けた結果、2年生の2学期の中間テストで学年5位を取ることができました。
成績が上がりやすい期間
高校2年生の秋までは順調に成績が上がり続けました。

なぜなら、ほとんどの子が受験を意識して勉強をしていなかったからです。
高校2年生の秋からは、次第に受験スイッチが入り朝早く学校に来て勉強する子が増えました。
それに伴い、テストの平均点も全教科上がって行きました。

この時期(高校2年生後半)からやる気を出した男の子の成績の伸びは凄かったよ!
高校選びで良かった点

学校が近いと、朝早く行くのも楽だよ~!

お弁当も朝ゆっくり作れるから楽です!
「高校生活」理想の通学時間はどのくらいなのか検証してみました!
この記事で一番伝えたいこと
娘の入学当時の悲惨な成績を公開した理由ですが…

入学して最初の定期テストで最下位を取っても、毎日コツコツ勉強を続ければ一桁の順位を取ることが可能だよ!と伝えたかったからです。
中学時代、受験勉強を一生懸命頑張って、滑り込みで入学できた高校の最初のテストで「悪い成績」を取ってしまうと、そのまま勉強することを諦めてしまう子が多いです。
- ギリギリの成績で入ったんだから仕方ないよね
- 最初から自分より賢い子たちに成績で勝てるわけないよね
そんな風に考えるのはまだ早いです!

まずは苦手教科を夏休み中に徹底的に復習するところから始めてみてね!
娘の一桁の順位は3年生になった今もずっと維持できています。
その後も特別な勉強法など何もやっておらず、基本学校の教科書と参考書を使って予習・復習をしているだけです。
- 長期休みに苦手教科を集中して勉強すること
- 学校のある平日は予習・復習をしっかりやること
- 授業中は絶対に寝ないこと

この3点が何より大事!
塾や予備校に入ってマンツーマンで教えてもらうのも良いですが、まずは「毎日勉強する習慣」を作りましょう。
最後に、一桁順位が取れた時の個票をチラッと載せますね。

個人情報につながる部分は消させてもらいました!
青色の上(5位)が学年順位です!
294位の個票は速攻捨ててしまったとのことで残っていませんでした(笑)
娘はスタディサプリの「合格特訓コース」で受験勉強をしました!
私はこのブログの記事内で紹介する教材は、本当に成績アップを望めるものだけにすると決めています。

なぜなら娘が必死に大学受験の勉強をしている姿をずっと見て来たからです。
当時高校2年生だった娘から「スタディサプリの合格特訓コースで大学受験の勉強がしたい」と言い出したときは「専属コーチがついてくれるとは言え、動画授業だけで勉強できるのかな?」と心配しましたが…
最終的には、県内トップ4の私立大学のうちの2校を一般入試・共通テスト利用入試で合格することができるほどの実力がついていました。
娘の大学受験の結果から考えて、スタディサプリは自分から学習する習慣があるお子さんにとって「もっともコストパフォーマンスが高い教材」であることは間違いありません。
息子もこの秋スタディサプリの合格特訓コースに入りましたが、数学をコーチに教えてもらって平均点を大きく超える点数を取って来ました!