※約3年前の息子が高校受験生のときの記事です。
息子の高校の合格発表の日の朝、Webで確認するために一時間前からパソコンの前に待機していました。
発表時間が来るのと同時にWebページを開いたところ、「パスワード何だっけ?」と息子…。「パスワードが要るの?」と私…。
2人で大騒ぎしながらパスワードの書いてあるプリントを見つけ出し、どうにか入力して画面を開き、緊張で震える手でマウスを動かしながら息子の受験番号を探しました。
年末に受けた愛知全県模試の合格率が40%の公立高校を受験した息子でしたが…
無事合格することができました‼
息子とハイタッチをして喜び合い、一度パソコンの電源を落としたのですが、もう一度確認したいと言われて再び開いてハイタッチを繰り返しました。
(10回くらい確認しました!)
息子の長かった受験がようやく終わりました。
今回は、息子が合格率40%の公立高校に挑戦した理由、そして合格できた理由についてまとめます。
受験生の参考になれば幸いです。
息子が合格率40%の公立高校に挑戦した理由
息子が合格率40%の公立高校に挑戦した理由ですが、模試の合格判定が80%を超えていた第一志望の私立高校に不合格になっていたからです。
当日点が取れていたのに内申で落とされたとこが納得行かず、半分意地になって公立高校の志望校を決めていました。
もちろん私も最初は無理だと言って止めました。
息子は他の私立高校2校には合格していたので、公立高校に落ちたらそこに行かせるつもりで、私は早々と定期の金額など調べたりしてお金の準備をしていました。
40%でも合格できたのはなぜなのか?
息子の場合、当日点がしっかり取れたことが合格に繋がりました。
塾での受験者の最低内申だと言われましたし、合格者平均よりプラス10点以上取らないと合格はできないと言われるほど厳しい状態でしたが、最終的にプラス20点取ることができました。
実は息子の自己採点をずっと疑っていましたが、塾の先生から「息子さんが言っていた点数を取れていないと合格はできていません」と言われました。
そして息子より5つ内申が高かった塾の友達が、同じ高校を受けて不合格になったと聞きました。
「当日点」の配点が大きい高校を受けるなら、息子のように内申が低い子でも、内申が高い子に対する逆転もあり得ます。
大反対されていた志望校でした!
息子は担任の先生、塾の先生の両方から「合格率40%の高校」の受験を反対されていました。(当たり前です。私が先生でも反対します)
なので、息子が合格したことで先生方はどのような反応をするんだろう?と思っていました。
中学校に登校して体育館に入ると、担任の先生は満面の笑顔で「おめでとう!!本当によく頑張った!!」と声をかけてくれたそうです。
クラス写真と手紙を渡されたのですが、手紙には息子に対する個人的なおめでとう、高校でもがんばれという内容のメッセージが書かれていました。
塾の先生の反応は?
入試が終わったその日に塾で自己採点を行ったのですが、息子の自己採点の点数が「塾内最高得点」だったので、先生はかなり疑っていました。
英語はほぼ満点だったのですが、これにも驚かれました。
塾内の先生方からは絶対に不合格だろうと言われていた息子でしたが、合格通知を持って行ったところ「奇跡の合格だ!」と大騒ぎされたそうです。
たったひとり応援してくれた先生は、半泣きで息子の合格を喜んでくれました。
近くのコンビニに走って行って、お祝いのシュークリームを買って来てくれたんだよ。
この先生の応援に息子は本当に助けられました!
合格率が低くても挑戦した方がいい?
個人的には挑戦しない方がいいと思います。
理由は、担任の先生と塾の先生の両方から大反対されていて、応援してくれた人が塾のバイトの先生ひとりだけだったからです。
中学生にとって周りからの反対を押しのけて受験するのは想像以上に辛いことです。
息子は志望校決めの段階で塾の先生から何度も「合格はできない」と言われ悔しそうにうつむいていました。
担任の先生からは「このクラスで一番心配だ」と繰り返し言われてました。
実際、合格率40%だと数字的にも不合格になる可能性がとても高いです。
息子の場合、入試の問題の相性と良かったことが合格に繋がりましたが…
正直なところ「運」の要素も強かったです。
高校を最終学歴にしないと考えているなら尚更、確実に合格できる高校を選ばせることが大事だと私は考えています。
最後に
公立高校の受験当日、息子は近所の同じ高校を受験する友達2人と、わざと遠回りするルートで出かけて行きました。
バス一本で30分で到着できるにも関わらず、わざわざ電車を乗り継いで1時間かけて高校に到着したそうです。
受験には冒険が必要だからね!
頼むから受験以外の日に冒険して。
「何で1時間以上早く出発するんだろう?」と思っていたのですが、まさか受験の日も友達と楽しんでいたとは思いもしませんでした…。
友達と3人でキャッキャしながら高校に行くことができたお陰で、入試前に緊張がほぐれて過去最高得点が取れたのかもしれません…。
こんな「大馬鹿者」の受験生は他にはいないだろうと思いますけどね。
合格率40%では落ちる可能性の方が高いから「ダメもとで…」と考えて挑戦する受験生も多いかもしれません。
ただ、息子のように最後まで諦めず「受験をそのものを楽しむ」ことも有りなのかもしれません。(終わった今だから言えることですが…)
息子が入試を受けている時間は何も手につかず、ひたすら合格を祈り続けていた母に謝れ!と正直思いますけどね。