大学1年生の娘と高校1年生の息子がいます。
中学までと違い高校には「赤点」という制度があります。
赤点とは「落第点」のことで、定期テストで一定点数以下を取ることでつけられますが、高校によって付け方が違うということが、子どもたちが別々の高校に通ったことで分かりました。

娘と息子の高校では赤点の基準が異なっています!!
娘が通っていた高校では、平均点の半分以下が赤点でしたが、息子が今通っている高校では平均点の6割以下が赤点となっています。

平均点の6割って厳しくない!?

私が高校生の頃は平均点の4割だったけど、その分テストが異様に難しかったよ。
息子の高校は三学期制なので定期テストは1年間のうち5回行われます。
5回のテストのうち1回赤点を取るくらいなら他の4回のテストで挽回すればOKですが、5回連続で赤点を取り続けると、高校1年生なら2年生への進級が危うくなります。
息子の高校の友達で、すでに3回赤点を取り続けている子がいるとのことで、「3学期も赤点を取ったら留年になるのかな?」と聞かれ、疑問に思ったので調べてみることにしました。
「進学校で赤点を取り続けるとどうなるの?」と心配している方の参考になれば幸いです。
赤点だらけだとどうなるのか?
息子の通う高校では定期テストで3教科赤点を取ると、学期末に行われる3者懇談が5者懇談に変わるそうです。

本人・親・担任の先生にプラスして、進路指導の先生と教頭先生が加わって5者懇談になるんだって!!

頼むから3教科赤点取らないでね…!!!!!
息子の友達は5教科赤点を取ったことで5者懇談となり、先生方に囲まれてかなり厳しいお叱りを受けたと聞きました…。
娘の通っていた高校では5者懇談はありませんでしたが、赤点を3教科取った生徒は、担任の先生・学年主任の先生・教頭先生の3人から個別で呼び出しを受けて厳重注意を受けていたそうです。

生徒を留年させない為に、早めに注意しておく必要がありますよね。
高校の評定で1が付くとどうなるのか?
高校が三学期制の場合、一学期と二学期で1を取っても、三学期のテストの点数や提出物や小テストなどの評価も入れて、年度末成績表で1にならなければ進級は大丈夫です。
もし三学期で赤点を取ったとしも通常なら追試(追認考査)が行われます。
追試(追認考査)の点数が悪いともう一回追試があったり、レポートや補習で補ってもらえたり、仮進級という制度がある高校もあります。

進級や卒業の規定は学校によって違うので、先生にご確認下さい!!
娘の通っていた高校では、「最後の追試はこのプリントから絶対に出すから完ぺきに覚えて来るように」と言う先生からの温情措置があったそうです。

先生も進級させたくて必死だったみたいよ。
仮進級とは?
娘の通っていた高校で「仮進級」という言葉は聞かなかったのですが、息子が通う高校ではあります。

息子の部活の先輩で仮進級した人がいたので、詳しく教えてもらいました!!
- 三学期のテスト返却が終わったあと、進級判定会議が開かれる
- 進級判定会議で単位を取れない教科のある生徒は、仮進級と判定される
- 終業式のあとに仮進級の子が集められ、春休み中に決意書を書かされる
- 始業式の日に決意書を担任の先生に提出する
決意書を出した後は普通に1学期を過ごすのですが、夏休みの課題とともに仮進級の生徒だけの特別な課題が出され、夏休み中に1週間の補講があり、その後追認考査を受けたそうです。
※追認考査とは、留年を回避するために受験するテストです。

この時点で夏休みが半分つぶれたって言ってたよ。
追認考査の問題は簡単だったので、受けた子全員が単位をもらえたそうですが、補講に追認考査の勉強、文化祭の準備、そして夏休みの宿題と夏休みは休む暇がなく…とても忙しかったと言っていました。

高校は義務教育じゃない…と反省したそうです。
ちなみに仮進級になる子は学年でも1~2人いるかいないか?とのことでした。
娘が通っていた高校では春休みに補講と追認考査がありました。
娘の通っていた高校では、学年末のテストで赤点を取った子は、春休み前に補習を受けて追認考査を受けていました。
補習に出れば追認考査に出る問題を教えてもらえるので、留年することはまずありませんでした。
上にも書きましたが、娘の通っていた高校では「仮進級」というものは聞いたことがありませんでした。
学年が上がる度にいなくなる同級生
補習、追認考査という救済措置があるにも関わらず、留年が決まったことで高校をやめてしまう生徒は毎年1~2人いました。
留年が決定すると高校をやめてしまう生徒がほとんどです。

1年間通して赤点を取り続けて、高校に行くのが嫌になったって言ってたよ。
進学校では、どうしても勉強中心の毎日となります。

赤点を取り続けるのは相当なストレスだったんだろうね…。
毎朝挨拶を交わしていた同級生が学年が上がるタイミングで学校からいなくなるのは寂しかった、と娘は言っていました。
赤点を取った方がいいと言われた娘
ぎりぎりの成績で高校に入学すると、定期テストが常に赤点との戦いになってしまう子がいます。

うちの娘がそうでした…。
赤点どころか、授業の内容が全く分からなかった娘の話はこちらです。↓
学年最下位になっても大丈夫!!「高校1年生初めての定期テスト」
娘は、高校1年生の1学期の定期テストは「暗記力」だけで赤点を免れました。

物理の参考書の答えを丸暗記したら全く同じ問題がいくつか出されたの!!
「やった~!!赤点が一枚もない!!」と娘が喜んでいたところ、担任の先生からは「ギリギリ赤点を回避するより取った方がいいんですよ」と言われたそうです。
赤点を取った方がいい理由
なぜ赤点を取った方がいいのか?先生に聞いてみたところ、このように言われたそうです。↓
赤点を取ると放課後に赤点補習を受けることになります。
赤点補習に出ている子は授業が理解できてないと見なされて、先生方が基礎から徹底的に教えてくれるので、テストの単元をしっかり理解することができます。

結果、授業について行けるようになり、次のテストでは高得点取れる子もいるそうです!!
ギリギリ赤点を回避した子は、ギリギリの知識しかないまま次のテストを受けることになるので、またギリギリ赤点を回避するくらいの点数しか取れない子が多いそうです。
受験生になってから慌てるのは、この「ギリギリ赤点回避タイプ」とのことでした。

平均点以下の子は全員、赤点補習を受けさせたいんですって先生が言ってたよ。
息子の高校の補習は?
先生方がしっかりと「赤点補習」をしてくれていた娘の高校とは違い、息子の高校では1年生の1学期は「赤点補習」が数回しかありませんでした。
なので赤点を3回取り続けている友達は、授業について行くための塾を検討しているそうです。
生徒的には「赤点補習」がない方が嬉しいとは思いますが、授業に全くついて行けなくなることを思うとやっぱり必要だな…と思いました。

赤点補習を行ってくれる先生方に感謝しなくちゃいけませんね!!
最後に
進学校で赤点常習犯にならない為にも、少しだけ余裕を持って高校に入学することをおすすめします。

ギリギリで入るとテストの度に寿命が縮む思いをすることになります…
息子は偏差値に少し余裕を持って入った高校だったので、定期テストでは娘のように悲惨な点数を取ることはなく、結果的に勉強に自信を持てるようになりました。
ただ、物理だけは苦手で、1学期の期末テストでは油断したことで赤点スレスレの点数を取っていました。

娘も息子も赤点スレスレの点数は何度も取っています!!
高校の物理の授業がどうしても理解できないとのことで、スタディサプリを使い最初からやり直したところ、かなり理解できるようになった!!と喜んでました。
昨日、2学期末の定期テストの物理が返却されましたが、平均点より20点以上の点数が取れていたので、ホッとしました。
息子が物理の総復習に活用したスタディサプリはこちらです。↓
小学生の頃はスタディサプリを上手く使いこなせず、解約してしまったのですが、中学・高校では大活躍しています。
娘は高校2年生の秋から合格特訓コースにはいっていました。

息子の赤点を取り続けている友達にもすすめてみたら?と話しているところです。
娘の大学受験時からずっと購読している雑誌です。