息子が高校受験生、娘が大学受験生だった頃の話です。
子どもたちの受験は、予想外の結果となりました。
タイトルにした「娘がA判定だった滑り止めの大学に落ちた話」なのですが…
タイトルそのままの出来事で、娘は滑り止めにしていた「受験した中で一番偏差値の低い大学」に落ちました。
高校の先生方からも、「ここなら絶対に受かるから」と言われていたほどの私立大学でした。
過去1年間の模試でもずっと「A判定」が出ていました。
私も娘も「合格して当たり前!」と思っていた大学だったので、不合格の通知を見たときは本当に驚き、娘は1時間以上机に伏せて泣いていました。
娘の受験した大学は以下の通りです。
※偏差値は受ける模試によって変わるので参考の値です。
私立A大学(偏差値45~、最終手段の押さえの大学)A方式で1日だけ受験
私立B大学(偏差値55~、私立大学の第一希望)A・B・C方式で3日間受験
私立C大学(偏差値55~、私立大学の第二希望)共通テスト利用で出願
国立A大学(前期・後期で出願、大本命)これから受験します
不合格になったのは第4志望にしていた私立A大学でした。
「受験に絶対はない」と心から感じた出来事でした。
受験の結果を先に書かせてもらいますと、娘は私立大学の中の第一志望校にしていた私立B大学に無事合格することが出来ました!
私立A大学の合格発表から、私立B大学の合格発表までの約1週間は心配でほとんど眠れませんでした。
今回は、「絶対に合格する」と信じて疑わなかった大学に落ちてしまった理由と、その後の娘の行動をまとめます。
A判定だった私立A大学に落ちた理由
落ちた理由は3つありました!
娘が私立A大学に落ちた理由は3つありました。
- 1つ目は「私立大学入学定員管理の厳格化」の影響
娘と全く同じ状況になった受験生の記事はこちらです。
「予備校模試でA判定だった大学に受からなかった」
「大学受験がかなり難しくなっている」
こういった受験生からの声が、数年前から大きくなっています。ある学生の例ですが、国立大学を志望していた受験生が「滑り止め」として受けた私立大学受験をすべて失敗したというのです。その私立についてはA判定だったようです。
出典:WEZZY
娘の通う高校でも、「落ちるはずのない滑り止めの大学に落ちた」という生徒の話は何度も聞いていました。
全然他人事じゃありませんでした。
- 2つ目は、A大学の受験科目に苦手教科があったこと
英語が苦手教科な娘ですが、担任の先生(英語教師)にすすめられて受験科目に英語を使って受験していました。
受験科目を決めたのは私だけどね。
なので選べるのなら、本人が一番自信のある教科で受験することをおすすめします。
- 3つ目は、合格最低点が明確にされていない大学だった
大抵の大学はホームページに「合格最低点」が記載されていますが、娘が落ちた私立A大学は倍率のみの記載しかありませんでした。
高校がついている「付属大学」だったので、コロナ渦だった今年は内部進学者が例年より多く、一般受験枠が少なくなっていたのかもしれません。
私立A大学に落ちたあとの娘の行動
不合格になったことで1時間以上泣き続けていた娘に「後期でもう一度私立A大学を受けてみる?」と聞いてみたところ…
私立A大学なんて2度と受けないわ‼
と泣きながら大声で宣言したので本当に驚きました。
(同じ部屋で勉強していた息子も驚いて振り返っていました)
恐る恐る「私立A大学と同系列のD大学もまだ後期出願できるよ?」と娘に聞いてみたのですが、「そんな大学に行くくらいなら就職してやるわ!」と言われました。
娘のプライドの高さ恐るべし。
相当落ちたのが悔しかったんだろうね…。
「後期試験は私立B大学の結果が届いてから考える」と言ったきり、こちらが何を言っても一切聞く耳を持たなかったので、諦めてB大学の合格発表の日までじりじりと1週間待ちました。
後から聞いた話では、娘はB大学の自己採点の結果が去年の合格最低点をしっかり超えていることを確認していて、一応自分でも後期で出願できる大学を調べていたとのことです。
浪人はしたくなかったからね。
私は、「今からどうやって就職先を探す気なんだろう…最初はフリーターのつもりかな?」と考えながら、後期試験のある大学を必死で調べていました。
愛知県内には3月に入ってからでも受験できる大学は沢山あります。
娘の友達には3月の下旬に大学が決まった人が何人もいました。
令和6年度/2024年度入試 愛知県で3月に出願できる私立大学をまとめました!
私立B大学の合格発表の日
娘はB大学の合格発表の日、いつも通り朝から高校の自習室に出かけて行き、教室で親友と一緒にスマホで合否の確認をしました。
そして合格発表の時間を5分過ぎた辺りで「受かったよ‼」とメールで連絡をくれました。
ホッとして涙が出ました。
娘の状況(A大学不合格)を知っているクラスメイトたちは、娘のB大学の合否の確認を無言でハラハラと見守ってくれていたそうです。
「合格してる!」と娘が言った瞬間、クラスにいた全員からワッと拍手をされたと帰宅してから嬉しそうに教えてくれました。
「自分の合格発表を確認する時より緊張したよ~!」とクラスのみんなから言われそうです。
心配してくれたクラスの皆に感謝だよ!
意外に思われるかもしれませんが、娘の周りでは、大学受験の合否の発表は親より友達と確認する人が多かったです。
同じ教室でずっと一緒に受験勉強を頑張って来た「仲間」だからこそ、一緒に合否の確認ができるんだろうな、と思いました。
私は1秒でも早く合否が知りたかったので、家で娘と一緒に確認したかったのですが、娘の気持ちはよく分かりました。
合格できた理由
無事合格することができた私立B大学は、実は模試で一度もA判定が取れていなかった大学でした。(最高でB判定)
合格できた理由は、「自分の得意教科で受験できたから」だと娘は言っていました。
娘は文系ですが「数学」が得意なので、受験科目に数学を選びました。
入試当日は、時間はギリギリまでかかったけど全問解くことができたとのことで「手応えがあった」と言っていました。
入試の問題がかなり難しいと先輩から聞いていた私立B大学でしたが、自己採点では3科目とも9割以上取れていて去年の合格最低点を優に越えていたので「絶対に合格している!」と信じて結果を待つことに決めたそうです。
待っている時間は不安で仕方なかったけどね。
私立B大学は問題が解けた手応えを感じていた娘でしたが、不合格になった私立A大学は「問題が簡単過ぎて解くのが難しくて手ごたえが感じられなかった」と言っていました。
問題が簡単過ぎて難しいってどういう意味?
問題が簡単過ぎて解いていて本当に合っているのか逆に心配になったの。
娘の話を聞いて、入試の問題の相性って大事だな…と思いました。
合格した私立B大学は、A日程・B日程・C日程と合計3日間受けた娘でしたが、後ろの日程になるにつれて試験問題は難しくなったそうです。
友達はA日程(初日の一番人数が多い日)に受かった子が一番多かったと言ってました!
本命は必ずメインの日を選んで受けてね!
滑り止めにする大学の数の正解は?
滑り止めにする大学を10校受ける子もいれば、1校しか受けない子もいます。
国立しか受けない強者の友達もいたよ。
10校受けるとなると、受験費用だけでも凄いことになるねえ。
娘は私立大学は3校受験して、方式を変えた日を含めると全部で5日間の日程だったので友人の中では少ない方でした。
受験は数打てば当たるとは言いませんが…
とは言え、50%の合格率の大学なら何校か受けることで合格可能性は上がります。
娘は沢山の大学を受けるのを「対策する時間が取れないから」と嫌がっていましたが、あと1校だけでも余分に受けさせれば良かったな…と後から反省しました。
私立大学の受験が終わった後に娘が言っていた理想の滑り止めにする大学の数です。
絶対に浪人したくない人は、A判定の大学を最低2校は受けておくと安心だよ。
- 共通テストリサーチでA判定の大学を「共通テスト利用方式」で2校ほど出願する。
- 確実な押さえになる滑り止め大学は最低2校受験する。
- 本当に行きたい大学は方式を変えて出来るだけ沢山受験する。
この時点で最低でも5校以上は出願することとなります。
方式を変えて受験すれば、同じ大学を連続5日間受けたりすることになるので大変ではありますが、受験生の安心感には代えられません。
娘の通っている高校では、受験する大学の平均数は7校と言われてました。
大学受験って本当にお金がかかりますねぇ…。
受験中、一番辛かった期間は?
入試が終わってから最初の「合格通知」が来るまでの期間が一番辛かったです。
娘の場合、一番難易度の低かったA大学の不合格の通知が最初に来てしまったので、B大学の合格発表の日まで文字通り眠れない日々を送りました。
家計に余裕があるのなら、かなりレベルを下げた大学の「合格通知」をお守り替わりにもらっておくと安心して本命の大学挑めるかもしれません。
1校合格通知を見た途端、一気に気持ちが楽になりました。
もし浪人することが決まっても「1校だけでも大学に合格できた」という心の支えになるはずです。
これから受験される方は、家計に無理のない程度に「滑り止め大学」を多めに受けることを検討してみてください。
受験はまだ終わっていません…
私立大学に合格できたので、このまま受験を終わらせたい気分なのですが…まだ国立大学の入試が残っています。
しかも後期まで申し込んであります。
後期試験の合格発表は3月22日…まだあと1か月娘の戦いは続きます。
この記事を読んでいる方で、娘と同じように「A判定だった大学」に落ちてしまった受験生の方もいるかもしれません。
悔しくて仕方がない気持ちはよく分かります。
私は落ちたA大学に対して「うちの娘が行く大学ではなかった」と考えるようにしました。
行くべき大学は必ずありますからね。
大学受験中は毎日娘にコーヒーを作っていました。
泣きながら飲む日もあれば、笑いながら飲む日もありました。
この記事を書いているとき高校受験生だった息子は、大学受験生になりました。
共通テストに向けて、ミルクと砂糖をたっぷり入れたコーヒーを飲みながら勉強をがんばっています。