大学3年生の娘と高校3年生の息子がいます。
令和5(2023)年度の愛知県の公立高校の二次募集の人数はなんと2,320人もいました。
⇒ 令和5年度愛知県公立高等学校入学者選抜(全日制課程)第2次選抜の募集人員について
専門学科を中心に67校1校舎で定員割れを起こしました。
娘が高校受験をした2017年度の二次募集の人数は550人だったことを思うと、この7年間で定員割れしている高校が4倍以上に増えていることが分かります。
先日娘と息子が「自分たちの高校もそのうち定員割れを起こすのかな?」と話していましたが、
息子は「家の事情でどうしても公立高校に進学したい人にとって、大量に定員割れを起こしている今は逆にチャンスだよね」と言っていました。
最初から公立高校しか狙っていない中学生だったら、合格最低点が下がって合格しやすい2次募集を滑り止めに考える人もいるよね?
確かに!2000人以上も募集している今なら選びたい放題だよね。
2人の意見を聞いて、実際に娘と息子が通っていた中学で私立高校を1校も受けない中学生はどのくらいいるのか?気になったので調べてみることにしました。
滑り止めの私立高校を受験しない中学生はいるのか?
ケロケロママは今年度、某役員をやっているので、年に数回行われる会議で中学校の先生とお話する機会があります。
先日行われた会議で、息子の中学時代にお世話になった部活の顧問の先生とお話することができたので、先生が今の中学に赴任してからの6年間で「私立高校を受験せずに公立高校を受けた生徒の数」を聞いてみたところ…
なんと息子の学年に1人いたことが分かりました!
娘と息子は「公立高校の併願校にする私立高校は、絶対に合格できるところを最低1校は受けるように」と指導されていましたが、そんな先生の指導を跳ねのけた猛者がいたことに驚きました。
個人情報になるので先生から名前は聞かなかったのですが、家に帰って息子に話したところ、なんと今も連絡を取り合っている仲良しの男の子だと判明しました…。
公立高校の入試を一緒に受けに行くほどの仲良しさんでした…!
※息子の第一志望の高校が、友達の第二志望校でした。
私立高校を受けずに公立高校を受験する中学生は実はたくさんいたのかな?と思ったのですが、息子曰く「滑り止めを受けない生徒はレアケース!」とのことでした。
他の生徒は全員私立を受けてたよ!
息子の友達が私立高校を受けなかった理由
息子の中学のクラスの担任の先生は、私立高校の推薦をやたらすすめる方だったので、相当戦ったのかな?と思ったのですが、友達はかなりレベルを下げた公立高校を2校受けることを条件にすんなりOKしてもらっていたそうです。
偏差値70くらいの一番手の公立高校に行ける実力があったのに、偏差値60の三番手の公立高校を受けていたよ。
※入試本番で96点取っていました。
ただ、レベルを下げ過ぎたことで先生から心配され、「もっと上の高校を受けなくていいのか?」と何度も確認されていたそうです。
うちの息子はもっと下げろと言われていたので羨ましい話です…。
公立高校の二次募集は滑り止めになる?
滑り止めの定義は、「志望の高校に入れない場合を考え、別のところを受験しておくこと」なので、志望の高校に落ちたあとに出願することになる二次募集は滑り止めにはなりません。
高校に進学するチャンスがもう一回あるってことだよ。
二次募集の受験資格
愛知県の公立高校入試制度の二次募集の受験資格はこちらの条件となっています。
私立高校と公立高校どっちにも合格できなかった生徒にしか二次募集に出願できないんだね。
高校合格後に入学を辞退した生徒も受験できないんだって。
※私立高校に合格して入学金を支払わず合格辞退した場合でも、二次募集の受験資格はなくなるのでご注意ください。
このような厳しめの条件があるので、二次募集が2340人もいるのに志願者が75人しかいないのも仕方がありません。
二次募集でも不合格者はいます
「定員割れを起こしている高校なら全員合格できる」という人もいます。
二次募集を行う時点で「合格最低点」がかなり低く設定されるため、不合格者は出にくくなってはいますが、それでも不合格者が出ることはあります。
実際、私の友人のお子さんは二次募集で一桁の点数を取り、不合格になりました。
【愛知県公立高校入試】令和5年度/2023年度 二次募集の募集人数と合格者数をまとめました!
私立高校を受験するメリット
私立高校を受けるメリットです。
- 公立高校に向けて試験慣れ(本番慣れ)ができる
- 公立高校に不合格になっても高校浪人しなくて済む
デメリットは「受験費用がかかる(入学手続き金など)」「私立対策の勉強をする必要がある」などがあります。
受験費用がかかるは親のデメリットであって受験生のデメリットではありません。
息子の友達が私立高校を受験しなかった理由は「公立高校に行くのに私立高校を受けるのが面倒だったから」とのことです…。
とても素敵なマンションに住んでいるので受験費用が無かった訳では決してない!と息子が言っていました。
今通っている高校を選んだ理由も、家から一番近かったからとのことでした。
私立高校を受験しないと決めたら調べておくこと
私立高校を受けずに公立高校だけで勝負する!と決めたなら、前もって調べておいて欲しいことがあります。
- 自宅から通える範囲内にある高校で二次募集が行われているのか?
行きたいと思った高校で二次募集が行われるとは限らないので、少しでも多くの高校について調べておくと安心です。
- インフル、コロナ、その他の体調不良などの場合の救済措置はあるのか?
受験当日に熱を出してしまった場合、どうしたらよいのか前もって調べておきましょう。
愛知県の公立高校入試における「新型コロナウイルス感染症にかかわる検査当日の受検の可否について」と「検査当日の注意事項」はこちらに載っています。
⇒ 令和5年度愛知県公立高校入学志願者の皆さんへ
※愛知県教育委員会公式ホームページより
当日の遅刻、忘れ物の対策もしておきましょう。
受験できる順番について
- 私立高校推薦入試
- 私立高校一般入試
- 公立高校推薦入試
- 公立高校一般入試
- 私立高校二次募集
- 公立高校二次募集
大体このような順番で受験することができますが、私立高校の二次募集に合格したあとの入学金の振り込みが公立高校の二次募集の出願前のところもあります。
私立高校の二次募集の受験日程と入学金振り込み日は確認しておくと入学金を払い損にならずに済みます。
私立高校の場合、推薦入試または一般入試で不合格となった高校を受験できないところがありますので、私学協会の二次募集の要項を読んでおいてください。
2023年度(昨年)の私立高校二次募集の要項はこちらです。
公立全日制に不合格なら、定時制の”二次募集”にしか出願できません。
高校浪人する中学生の数
全国の高校浪人する中学生の数は1%を下回っています。
私立高校、公立高校、そして二次募集と全て落ちてしまった場合でも、通信制高校に入学するという手段があるので浪人生が少ないのでは?と思います。
私立の通信制高校なら4月末日までに入学の手続きをすれば3年で卒業できます。
沢山の通信制高校がありますので、パンフレットを取り寄せてみてくださいね。
⇒ 「高卒」と「専門」を同時に学べる通信制高校でなりたい自分になろう!
高校浪人した場合、内申書はどうなるのか?
高校浪人した場合の内申書(正式には調査書)ですが、1年後の受験でも中学3年生で受験したときに提出したものと全く同じものを使います。
高校浪人して受験する際は、通っていた中学に発行してもらえるように早めに電話して頼みましょう!
ギリギリだと発行が間に合わないかもしれないら早めにね!
最後に
自分は絶対に公立高校しか行かない!と決めて、私立高校を受けずに背水の陣で挑んだ方が頑張れる人もいるかもしれませんが…
ただ、中学生にとって高校受験はかなりストレスが高く、直前期に入るとお腹が痛くなったり熱を出したりと体調を崩してしまう子もいます。
お子さんの性格を考えて、受験する高校を決めてくださいね。
私立高校を受験しなかった息子の友達は、大学も県内トップ大学を1校だけ受験するそうです。
そういう奴なんだよ…。