大学2年生の娘と高校2年生の息子がいます。
- 子どもに「勉強しなさい」と言うのは逆効果
- 東大に合格する子の親は「勉強しなさい」と言わない
今まで子育てをして来てこのようなセリフは何度も耳にしましたし、そのようなタイトルの本も書店の本棚で沢山見かけ、手に取ってきました。
実際、親の顔色を見ているわけではなく「勉強しなさい」と言われなくても自主的に勉強するお子さんはいます。
うちの娘もそうでした。
娘は小学1年生の頃から「宿題をやりなさい」と言わなくても、自分で毎日時間を決めて終わらせていました。
ピアノの練習も、中学3年生になりやめるまで一度も私から「練習しなさい」と言ったことがありません。
学校のプリントも帰宅するとすぐに出しますし、次の日の時間割も完ぺきに揃えてから寝ていたので、忘れ物をしたことはゼロに近いくらいしたことがありませんでした。
娘がひとりっ子だったら、間違いなく「子どもは勉強しなさいと言わなくてもやる」と思い込んでいたはずです。
ところが3学年差で生まれた息子は「宿題をやりなさい」「時間割を揃えなさい」「プリントを出しなさい」「水筒を出しなさい」と全てにおいて指示を出さなければやらない子でした。
プリントに至っては紛失していたことも多々ありました…。
一緒に暮らしている姉弟でこんなにも違いがあるのかと驚くと同時に、「勉強しなさい」と言う・言わないは生まれつきの子どもの性格によるものが大きいことが2人を育てて分かりました。
息子には小学1年生から中学3年生までずっと「勉強しなさい」と指示を出し続けて来ましたが、中学を卒業したある日、「高校生になるんだから、そろそろ自主的に勉強させるべきだよね」と思い至りました。
義務教育は終わったので、高校で勉強せずに大学受験で失敗したとしても全て自己責任です。
「高校からは勉強しなさいと言わない」「勉強するために必要な塾があれば自分で探して来なさい」「1日のゲームの時間は自分で決めなさい」と息子に伝えたところ、最初は大喜びしていましたが、1年経つ頃に意外な台詞を言いました。
今回は「高校生の息子に対して勉強しなさいと1年間言わずに過ごした結果」と「勉強しなさいと言わなくなった私に対して息子が言った意外な言葉」についてまとめます。
この記事が「勉強しなさい」と言わないとやらないお子さんに対して、困っている保護者の方の参考になれば幸いです。
勉強しなさいと1年間言わずに過ごした結果は?
息子が高校1年生の間、「勉強しなさい」と言わなかった結果ですが…
勉強をやらない子は、放置するとますますやらなくなります!
やっぱりね…。
息子は中学時代の内申は最悪でしたが偏差値だけは少しだけ余裕を持って入った高校でしたので、入学してすぐの実力テストや定期テストはクラスで1桁順位を取っていました。
「このままの順位が維持してくれるといいな」と期待していたのですが、高校1年生の2学期・3学期と成績は下がり続け、最後の定期テストでは後ろから数えた方が早い順位となり…
高校2年生の1学期の定期テストでついに赤点を取りました!
「高校生活」1学期に取ってしまった赤点は2学期に挽回できるのか?
私が以前読んだ本には「子どもを信じて温かく見守る」ことが大事だと書かれていましたが、さすがに赤点を取ると「そんな悠長なこと言ってられるかぁ!」となります。
息子に「勉強しなさい」と言わずに見守っていたら、大学受験どころか高校を卒業できなくなることが分かりました!
仕方なく、ゲームの時間をセーブさせて再び勉強について口出しすることに決めました。
息子からの意外な言葉
赤点を取ってからは、中学時代のように「勉強しなさい」と声をかけるようになりましたが、息子曰く、
「隙あらば勉強をサボろうと考えてしまうんだから、親から勉強しなさいと煩く言われるくらいが丁度いいよ」と言われました。
さすが高校生にもなると自己分析ができている様子で「自分のような言われないと勉強しない子どもを完全に放任しておくと大変なことになるよね、赤点取るとか!」と言っていたので、怒りを通り越して笑ってしまいました。
お母さんは息子に甘いよ…。
高校生になった息子に対して「勉強しなさい」と上からの物言いをしたくはありませんでしたが、その話をして以来少し語気を強めに「実力テストまであと○○日だよ」と伝えるようになりました。
息子の場合、危機感を持たせる言い方をすることで「勉強するぞ」とエンジンがかかるそうです。
勉強させるための動機付け
夏休みに入ってすぐ、息子と一緒に大学のオープンキャンパスに出かけました。
息子は大学では「データサイエンス」を学びたいと希望していますが、「建築系」や「外国語系」の学部も面白そうだなぁと興味津々で見学していました。
家の中でパンフレットを広げて「どの大学に進学したいのか」を話し合うよりも、大学に出かけて学生さんから直接大学生活の話を聞く方が100倍参考になります。
息子はオープンキャンパスに出かけたことで「データサイエンス以外でいくつか学びたい学部が見つかった」と大学のウェブページで受験方法など調べていました。
「英検準1級を頑張って取っておくと受験で有利になるよ」と外国語学部の学生さんにアドバイスを貰ったので、帰宅後は単語帳を読むようになりました。
行きたい大学の学部(ゴール)を先に決めることで、勉強を頑張るための動機付けになりました!
娘の受験時から買い続けている雑誌です。息子のために続けて買っています。
勉強しなさいではなく、勉強いつするのが正解?
「勉強しなさい」ではなく「勉強いつするの?」と子どもに選択を委ねる言い方をするのが正解と聞いたのですが…
やる気がない息子にはどんな言い方をしても無駄でした。
あらゆる「言い方」を試してみましたが、残念ながら息子には何の効果もありませんでした。
ただ、子どもによって全然タイプが違うように、この「勉強いつするの?」という言い回しがとても効果的な子もいるはずです!
良かったら試してみてください!
最後に
息子の場合、「百の言葉より一つの行動」が合っていて、実際に大学を見学することで勉強のやる気がようやく出て来た様子でした。
オープンキャンパスの帰り道に、息子と2人で遅めのランチをしたのですが、いつもはあまり進路の話をしない息子が「建築学部ではどんなことを学べるのか?」とパンフレットを見ながらあれこれ話してくれました。
息子とじっくり話す必要があるときは、家の中ではなく外に出た方が良いことが分かりました。
娘のオープンキャンパスに付き添ったときにも思いましたが、母+息子ペアでオープンキャンパスに来ている人は意外と多かったです。(理系の学部に行ったので特に母+息子ペアが多かったです)
うちは息子が自分から動かないタイプなので、半ば強引に連れて行くことになりましたが、共通の話題が出来たので一緒に行って良かったです。
息子はビリギャルのさやかちゃんと同じ楽天家タイプなので、出来るだけ明るい未来の話をしたり、意識して褒めるようにしています。
「人間は9タイプ」を読んで受験生の息子に対する声掛けが変わりました!
息子からは「勉強しなさい」と言っても良いと言われたので、今後はどんどん伝えます!