愛知県では令和6年1月23~25日に私立高校の一般入試が行われます。
私立高校の合否が出たらすぐ最後の三者懇談が行われ、公立高校の志望校が決まります。
娘と息子の高校受験では2つのタイプの先生がいました。
- 私立高校(滑り止め)を確保できていれば、公立高校のチャレンジを許してくれる先生
- 私立高校(滑り止め)を確保できていても、確実に合格できる公立高校しか受けさせてくれない先生
息子は後者である「確実に合格できる公立高校しか受けさせてくれない先生」だったので、志望校決めは願書提出当日までかかりました。
息子のように、担任の先生から志望校が厳しいと言われ、反対されて悩んでいる受験生はいますよね。
この記事では、担任の先生から志望校は厳しいと言われたらどう対応すべきかについてまとめます。
担任の先生が志望校を厳しいと言う理由
担任の先生が志望校に厳しいと言って反対する理由は2つあります。
- 志望校のレベルが本人の実力より高すぎる
- 志望校のレベルが本人の実力より低すぎる
志望校のレベルが低すぎて反対された娘
娘は滑り止めの私立高校のレベルが低すぎると先生から言われ、進路指導の先生と一緒に「もっと上の高校を目指しても大丈夫だよ」と説得されました。
受けたい理由を伝えたら納得してくれたけどね!
本命ではない併願校のレベルが低くても反対されるんだな、と思った出来事でした。
志望校のレベルが高すぎて反対された息子
息子は本命の私立高校のレベルが高すぎたので担任の先生から反対されました。
反対される理由としては、こちらの方が圧倒的に多いですよね。
先生としては、なるべく生徒を高校に合格させてあげたいと考えています。
娘の学年も、息子の学年も、合格すれすれの生徒には志望校を受けさせない方針の先生の方が多かったです。
息子は第一志望にしていた私立高校に不合格になりましたが、同じ偏差値の公立高校に挑戦することを息子が決めて担任の先生に伝えたところ家に電話がかかって来て「これ以上(志望校に)落ちるのは息子さんが可哀想です」と言われました。
息子は第三志望校の私立高校に合格していたので、「本人が落ちてもいいって言っているのにどうして第二志望の公立高校を受けるのを止めるのか…」と思いましたが、
私立高校を2校受けたうちの1校が不合格になり、心が折れて、公立高校を受験することが怖くなって諦めた息子の友達が何人かいました。
中学生は気軽に「落ちてもいいから挑戦させて欲しい」と言いますが、実際は落ちたときの心のダメージはかなり大きいので注意が必要です。
かなりメンタルの強い息子でも、第一志望校に落ちた日は泣いていました…。
次の日には何とか気持ちを切り替えていましたが、失敗を長く引きずるタイプの人ならチャレンジ受験はすすめられません。
先生の反対を押し切って受験するリスク
何の根拠もなく志望校を反対する先生はいません。
中学校の過去のデータを元に「志望校は厳しい」と反対します。
公立高校の場合「内申」も合否に関係するので、模試の合格率が80%でも内申を加味されると合格する可能性はもっと低くなってしまいます。
愛知県の公立高校入試の当日点重視型の校内順位決定方式では、当日点が1.5倍もしくは2倍される計算方式があります。
Ⅱ 評定得点 × 1. 5 (135)+ 学力検査合計得点(110)
Ⅲ 評定得点(90)+ 学力検査合計得点 × 1. 5(165)⇒当日点重視型
Ⅳ 評定得点 × 2 (180)+ 学力検査合計得点(110)
Ⅴ 評定得点(90)+ 学力検査合計得点 × 2(220)⇒当日点めっちゃ重視型
当日点1.5倍だと内申点の割合は35%になり、当日点2倍だと内申点の割合は29%となるのですが、
2倍の当日点めっちゃ重視型ですら内申点が約3割を占めていることになるので、担任の先生が「内申が低いから」という理由で志望校を反対するのは間違ってはいません。
内申が足りていなくてもどうしても受けたい志望校があるのなら、不合格になったら併願校として受かっている私立高校に行く覚悟があることを本人の口から先生に伝えてください。
志望校を諦めるのは「逃げること」になるのか?
ギリギリで志望校のレベルを落とす受験生は普通にいます。
合格の確率が低い高校に一か八かで勝負をかけることが受験ではありません。
確実に合格できる高校を選ぶことは受験の戦略としてとても大事なことです。
「ぎりぎりで入学するより余裕があった方が良い」というのは本当です。
うちの娘はぎりぎりで入った高校で授業について行けず、かなり苦労しました。
先生が授業で何を説明しているか全く分からない時期があったよ。
学年最下位になっても大丈夫!!「高校1年生初めての定期テスト」
順調に新生活をスタートさせるためにも、高望みし過ぎず自分のレベルに合った志望校を選ぶことは大事です。
高校がゴールではないからね。
最後に
「第一志望校が厳しい」と担任の先生から言われると悩みますよね。
息子の友達で「第一志望校が厳しい」と言われた高校を受けた友達は5人いましたが、内4人が不合格となりました。
繰り返しますが、先生は何の根拠もなく「厳しい」とは言いません。
厳しいと言われていた高校に合格した1人の友達は110点満点中102点を取り合格しました。
息子は入試当日の問題運が良く、普段全く点数が取れない国語で高得点が取れ、英語が満点近く取れたことで無事合格することができました。
不合格になった4人ですが模試と変わらない合計点を取っていました。
3学期に担任の先生から「厳しい」と言われたら、どの程度厳しいのかを質問して、最終的には本人と保護者で受験するか判断するしかありません。
うちの息子は厳しいと言われて親子で悩みまくって、願書を出す当日にようやく受ける決心がついたのですが、先生の猛反対を受け…何とか頼み込んで受験することが決まりました。
あのとき先生に反対されるがまま諦めていたら、息子は今頃別の高校に通っていました。
親子でしっかり話し合って、一番いいと思える進路を選んでくださいね。