大学3年生の娘と高校3年生の息子がいます。
息子の高校の友達の話ですが、高校2年生の秋の時点でいくつかの大学からスポーツ推薦のオファーをもらっていました。
インターハイに出場した部活でエースだった友達なので、大学からスポーツ推薦の話が来るのは納得でしたが、それにしても2年生の秋に話が来るの?と驚きました。
スポーツ推薦の話は早ければ1年生で来るそうです…。
友達は県内の大学2校と、県外の大学2校からスポーツ推薦の話をもらい、高校3年生の6月に県外の大学に進学することが決まりました。
夏休みは大学の寮に入って部活に参加するんだって!
うちの息子は一般入試で大学を受験する予定なので、進学先が決まるのは早くても来年の2月です。
※一般入試で全落ちして浪人する可能性もあります。
なので、夏休み前に進学先が決まった友達が「羨ましい!」の一言なのですが、
息子から「他にもスポーツ推薦を狙っているけどまだ決まっていない友達が2人いるよ!」と聞きました。
スポーツ推薦で大学が決まるまで一体どのような流れになっているのか?気になったので、息子の友達から聞いた話を中心にまとめました!
スポーツ推薦で大学に進学したいと考えている人の参考になれば幸いです。
スポーツ推薦をもらうには?
スポーツ推薦をもらう方法は競技によって違います。
6月にスポーツ入学が決まった友達は、2年生のときに出場したインターハイの試合を見に来ていた大学関係者から、高校の顧問の先生を通じて名刺を渡され、後日校長先生を通して「スポーツ推薦」の話をもらったそうです。
大学が有力選手を獲得するのは早い者勝ちとのことです。
スポーツ推薦を希望している友達2人は、部活の顧問の先生からの推薦のもと、夏休み中に大学のセレクション(練習会という名のオーディション)を受けることが決まっています。
セレクションに合格して初めてスポーツ推薦の権利を得られるんだって!
色んなスポーツ推薦のもらい方があるんだね!
※6月に推薦が決まった友達は室内の団体競技で、スポーツ推薦を希望している友達2人は屋外の団体競技をやっているので、それぞれが違うスポーツです。
スポーツ推薦の種類
上にも書いた通り、一般にスポーツ推薦といわれるものにも様々な形があります。
よく話に聞くのは、
- 部の監督やOBを通じて、大学側から推薦の話をもらうもの。
- 大学がセレクションを用意して、該当者が自主的に応募するもの。
- 一般推薦と同じように、スポーツで成績を上げた人が別枠で選考を受けるもの。
6月に進学先が決まった友達は1で、夏休み中にセレクションを受ける友達2人は2なんだね!
1と2で入学の意志を出した場合、入部は強制されます。
6月に進路が決まった友達は合宿所に入ること、入る学部も決まっています。
3で入った場合の多くは入部は強制されません。
一般推薦でスポーツの加点が入るだけとなります。
英検やTOEICの加点と同じ扱いってことだね!
受かる確率
大学側から声がかかっている場合、大学側と顧問の先生との口約束ができている場合は、ほぼ合格することができます。
ただ、「3.一般推薦と同じように、スポーツで成績を上げた人が別枠で選考を受けるもの」の受験方法だと落ちることもあります。
評定平均は必要か?
スポーツ推薦をもらう条件として評定平均を設定している大学もあります。
公募推薦の評定平均よりは低いって聞いたけどね。
「うちの大学に来て欲しいから、頑張って勉強して評定平均をもっと上げてください!」と言われるケースも中にはあるそうです。
※成績など全く無条件で来て欲しいと言われるケースももちろんあります。
(6月に決まった友達はこちらのケースです)
スポーツ推薦のメリット・デメリット
メリット
- 進学先が早く決まる
- 大学の授業料が免除になることもある
6月に進学先(私立大学)決まった友達は授業料免除です!
施設費など諸経費の支払いは必要なので、国公立大学程度の学費になると聞きました。
デメリット
- スポーツ推薦の特待生だと休みがほとんどない
- サークルやバイトが禁止されることが多い
- 大学の合宿所に入ることを強制される場合がある
- 保護者による部活後援会の参加も強制される場合がある
大学の強化指定部に入ることになるから、サークルには入れないよね。
大学で強豪の部活に入っている娘の友達が何人かいますが、月曜から土曜日まで練習があるので、「スポーツ推薦ではなくても部活をやっているとバイトをやる時間はない」と言っていました。
スポーツ推薦を貰う前に親が確認しておくこと
大学入学前からネガティブな話になってしまうのですが…
在学中にケガ等で部活を続行できなくなった場合の処遇について、しっかり話し合っておきましょう!
ケガしたら即退部? ➔ 大学を退学になるのか?
ケガしたら即退部? ➔ 大学を退学しなくてもいいのか?
ケガしたらマネージャーやトレーナーとして部活に残る道はあるのか?
卒業後の進路についても聞いておいてください。
卒業後にプロとして実業団に入らなかった場合、どういう就職先があるのか確認しておきましょう!
体育教師、スポーツトレーナー、関連企業など、スポーツを職業として選択して生活が成り立っている人はごくわずかです。
最低限、この2点はしっかりと確認しておいた方がいいね!
最後に
高校2年生の頃からいくつもの大学から声がかかり、6月に進路が決まった友達の話を最初に聞いたので、スポーツ推薦って簡単に決まるのかな?と思ったのですが、調べてみたところ、簡単に決まる人の方が少ないことが分かりました。
大学からの声掛け(スカウト)自体は意外と多くの選手にしています。
声をかけられてから、どのように推薦の話が決まるかは人によって違います。
強豪大学のスポーツ推薦を受けたい場合ですが、まず体育部から声がかかって、夏休み期間中にセレクションに参加して合格することで「スポーツ推薦入試」を受験する権利を得ることができます。
まず大学からの誘いが無いとダメなんだね…。
私の妹の子(姪っ子)も、大学からの声掛けがありましたが、セレクションに参加したところ、練習内容や条件が厳し過ぎたので辞退していました。
大学の部活は楽しみたいって言ってたからね!
「6月に進学先の大学が決まるだなんて羨ましい!」と思っていましたが、合宿所に入り、部活中心の生活を送ることになることを考えると、スポーツ推薦で大学に進学するのは、それなりの覚悟が要りますね。
本気で競技を続けたい人向けです!
うちの息子には縁が無かったスポーツ推薦ですが、「友達が将来プロの実業団に入ったら試合を観に行くんだ~!」と今から楽しみにしています。