大学2年生の娘と高校2年生の息子がいます。
娘の中学3年間の内申平均はオール4(内申合計36)でした。
中学3年生の1学期に32まで下がりましたが、2学期に36を取り戻しました。
全体の平均がオール3だと考るなら、オール4の生徒は成績がとても良いイメージになりますよね!
ただ不思議なことに、オール4だった娘とオール3だった息子の模試の偏差値はほぼ同じか、息子の方が少しだけ上回っていたこともありました。
どうして「オール4だった娘」が「オール3だった息子」に偏差値で負けることがあったのか?
オール4の生徒の高校選びの注意点も合わせてまとめます。
受験生の志望校選びの参考になれば幸いです!
内申オール4の生徒は賢いのか
内申オール4とは、全9教科の評定平均が4ということです。
ある教科で3を取っていても違う教科で5を取っている場合、平均して4になるということです。
娘は副教科の評定だけはほぼ5を取っており、主要5教科では3が3教科あったので、内申点と模試の偏差値に大きな開きがありました。
娘の中学3年生の頃の成績
娘の中学3年生の3学期の成績は以下の通りでした。(2学期より内申は1つ上がりました)
副教科 技術家庭科4 美術5 音楽5 体育5 9教科合計37
社会と英語は平均点を取るのが精一杯だったので、かなり2に近い3を取っていました。
数学も3に近い4でした。
副教科の内申の高さに助けられて「内申平均オール4」となっていました。
ちなみに技術家庭教師の部活の顧問の先生と仲が悪かったため、定期テストで100点を取っても常に4がつけられていました。
娘は部活のキャプテンをやっていましたが、内申を上げられるどころか下げられていました。
授業態度が悪かった自覚はあるからいいんだよ。
息子の中学3年生の成績
息子の中学3年生の3学期の成績は以下の通りでした。
副教科 技術家庭科3 美術3 音楽3 体育3 9教科合計27
見事な3の羅列に、成績を書く必要があるのかな…?と思わず笑ってしまいました!
息子は中学3年生の3学期に内申が下がってこのような成績となりました。
(2学期は英語と社会と体育で4が付いていました)
数学・社会は4に近い3、英語は定期テストの点数だけなら5が付いていてもおかしくないと娘も言っていました。
提出物はちゃんと出してたの?
出してたよ!!
娘と息子の本当の内申は?
これは私が勝手に中学時代の模試の偏差値から割り出した娘と息子の本来の成績です。(厳しめな評価です)
娘の主要五教科 国語5 数学3 社会2 理科3 英語2 合計15(実際は18)
息子の主要五教科 国語2 数学4 社会4 理科3 英語5 合計18(実際は15)
内申の逆転現象が起きました!
内申オール4の偏差値は?
内申オール3の偏差値は45前後です。
内申オール4の偏差値は55前後です。
実は最初に偏差値について調べていたとき、「オール3は偏差値50ではないんだ!」と驚きました。
平均(偏差値50)はオール3に4が2~3個あるくらいとのことです。
内申だけなら息子の成績は平均以下かぁ~、と当時は落ち込みました。
中学の内申だけ見ると、娘と息子の偏差値は10違うはずでした。
娘と息子の模試の偏差値
娘と息子は通っていた塾で定期的に愛知全県模試を受けていました。
※愛知全県模試は参加塾数・年間受験者数ともに県下No.1の実績を有しています。
娘と息子が年末に受けた全県模試の主要5教科の偏差値です。
娘 5教科合計の偏差値 → 58(3学期の内申合計37)
息子 5教科合計の偏差値 → 61.8(学期の内申合計27)
娘は年末になってようやく内申相応の実力がついていました。
(10月頃受けた模試では偏差値54でした)
志望校にしていた偏差値60前後の高校の模試の合格率は年末には80%となっていました。
息子は塾の先生から「内申合計を書き間違えてますよ」と電話が入ったことがあるくらい、内申と偏差値に差がありました。
最後の模試は英語が満点近く取れていたので偏差値がいつもより高く出ていました。
(いつもの息子の偏差値は58くらいでした)
内申オール4の生徒の高校の選びの注意点
高校選びで気を付けなければならないのは、内申オール4と内申合計36は全く違うと言うことです。
全教科安定して4が取れる子と、副教科で合計を稼いでる子では偏差値は全く違います。
中学3年生になると、手っ取り早く内申を上げる方法として、副教科の勉強を頑張る子がとても多いです。(娘もそうでした)
副教科は定期テストの点数さえ取れれば5を取ることが可能だからです!
副教科オール5、主要5教科オール3で、内申合計35になった息子の塾友達が3人いました。
偏差値55の私立高校を「楽勝」だと言って受けていましたが、3人とも受かったのは偏差値48の私立高校だけでした。
愛知県では私立高校は3校受けられるのですが、偏差値55の高校2校に落ち、偏差値48の高校だけ合格した友達は、完全に自信を無くして、第一志望校にしていた公立高校の入試は受けずに偏差値48の私立高校に進学しました。
私立高校の一般入試は、内申の合計さえあればGoサインを出す担任の先生がいますが、主要5教科で高校受験に勝負できる実力があるのかを今一度考えてみる必要があります。
担任の先生だけでなく、塾の先生にも相談してみて下さい。
自信を無くした塾友達ですが、塾の先生からはずっと「偏差値55の高校を受験するのは実力的に無理です」と止められていました。
内申を上げることは大事ですが、受験で必要なのは主要5教科です。
娘が高校に入ってから気づいたこと
偏差値58くらいだった娘は偏差値60の高校にギリギリ合格することが出来ましたが、入学直後のテストで悲惨な成績を取りました。
学年最下位になっても大丈夫!!「高校1年生初めての定期テスト」
大学受験を意識している「進学校」の授業の進み具合はとても早いです。
中学時代の3倍のスピードで進んでいると娘はよく言っていました。
娘の通っていた高校では、中の上くらいの成績の子がギリギリ理解できるくらいの難易度で授業は進み、定期テストも作られていたそうです。
娘は最初の授業でつまづいたので、夏休みまで先生が授業で話していることが全く分からない教科がいくつかありました。
高校1年生の夏休みに猛勉強したことで、2学期からどうにか授業について行けるようになった娘でしたが、
「高校は入学してから授業が理解できるくらいのレベルでいることが一番大事なんだよ、志望校は高望みし過ぎちゃ駄目だよ」と息子にアドバイスしていました。
内申低すぎるから高望みなんて出来なかったけどね!
娘はコツコツ勉強した結果、高校2年生からは学年一桁順位を取れるようになりましたが、「授業は少しでも気を抜くとすぐに分からなくなるし、定期テストも少しでも手を抜くとまたビリの成績を取る自信がある」と言って3年間ずっと勉強に追われていました。
3年生からは受験勉強に追われてたから、高校では本当に勉強に追われっぱなしだったよ!
最後に
内申オール4の生徒は賢いのか?と聞かれると、実際オール4だった娘の親としては「平均かそれよりほんの少しだけ上かな…」と言う感想です。
実はオール4の生徒が一番、偏差値のふり幅が大きいのかもしれません。
学年が違うので受けたテストも違うのですが、公立高校の入試の得点は以下の通りでした。
(記述問題の点数は0点で計算しています)
- 娘(3学期内申37)入試の得点合計75点
- 息子(3学期内申27)入試の得点合計82点
- 息子の友達(3学期内申29)入試の得点合計102点
息子の友達は全県模試でも常に100点を超えていました!
お兄さんも内申が低いタイプだったとのことで、当日点だけで勝負できる私立高校を受けさせた、と友達のお母さんが言っていました。
それでも私は中学の内申が全く当てにならないとは思っていません。
息子の内申が低かったのは、生活態度に問題があったからです。
102点の友達も授業中ずっと寝てたからね~。
私は色んな教科の先生と仲良くしていたよ!
ただ、内申以上の実力の生徒、内申以下の実力の生徒がいるのも確かなので、息子の様に「内申と偏差値に大きな開きがある子の志望校決め」は最終的には親の判断となります。
1つでも上の偏差値の高校を受けさせたい気持ちはよく分かりますが、やはり娘の言う通り「授業が理解できる」レベルの高校を志望校に選ぶことを強くお勧めします。
本当に成績アップが望める教材です!
私はこのブログの記事内で紹介する教材は、本当に成績アップを望めるものだけにすると決めています。
なぜなら子どもたちが「受験」という厳しい世界で必死に戦っている姿を見て来たからです。
家計が苦しい中で努力を重ねているお子さんなら、スタディサプリだけで公立高校の上位校に入ることが可能です。
実際、塾との相性がとても悪かった息子は、中学3年生の夏休み明けからスタディサプリの勉強に切り替えたところ、模試の偏差値は順調に上がって当日点も8割を超えて取ることができました。
スタディサプリを使うコツは、分からない単元は1.5倍速にして繰り返し何度も視聴することだと息子は言っています。
都道府県別の公立高校対策講座もあるから、入試の前にやっておくといいよ!
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