大学3年生の娘と高校3年生の息子がいます。
娘が中学3年生の夏休みに受けた模試の「第一志望校の合格率」は40%でした。
夏休み前に受けた模試でも合格率40%だったので、全く上がっていませんでした。
夏休み前の中学の三者面談で、担任の先生からは「もう少し頑張らないと志望校を受けるのは難しいかな」と言われ…
夏休み明け9月に入ってからの塾の先生との面談では「このままだと第一志望校の合格は厳しいでしょう」と告げられました。
精神的にボロボロだったよ…。
中学3年生の夏休みから受験生全員が志望校合格を目指して必死で勉強を頑張り始めます。
娘も必死で勉強を頑張っていましたが「成績を現状維持」するのが精一杯でした。
全員頑張っている中で、成績を上げるのはかなり難しいです。
娘は中学一年生の頃から憧れていた高校がありました。
合格率50%あれば「挑戦してみたら?」と背中を押すつもりでいたのですが、2学期に入っても合格率40%なのは正直不安しかありませんでした。
担任の先生、塾の先生の両方から志望校を下げるよう、やんわりと提案されましたが、それでも娘は最後まで第一志望校を受けることを諦めませんでした。
たった今、娘と同じように模試の判定が上がらず「志望校のレベルを下げた方がいいのかな?」と迷っている方はいますよね。
今回は、娘が合格率40%でも志望校に挑戦することに決めた理由についてまとめます。
※娘が受験していたのは「愛知県全県模試」です。年間通してこちらの模試の結果を参考にしていました。
合格率40%は落ちる確率が60%です
合格率40%と言うことは、単純に考えると5回に2回は受かる計算になりますが…逆に言えば5回に3回は落ちることとなります。
合格率40%だと挑戦しない人の方が多いのではないでしょうか。
80%でも不安で諦める子もいれば、30%でも挑戦する子はいます。
90%で不合格になった子もいれば、20%で合格した子もいました。
40%でも受けるかどうかの判断は本人とご家族で決めるしかありません。
公立高校の受験の場合、年明けから最後の追い込みで偏差値を一気に上げる子が一定数いるのですが、自分の子が「最後の追い込み」で合格できるとは限らないので本当に悩みました。
挑戦させるのはリスクが大きすぎるかな…。
ただ、散々悩んでいた時にふと浮かんだのは、夏休み中一度も遊びに行かず、テレビも見ず、朝6時から起きて机に向かってひたすら勉強していた娘の姿でした。
「娘はこんなに頑張っているんだから、最後まで応援してあげよう」
そう決めた途端、心が軽くなりました。
担任の先生や塾の先生言葉より、一番近くで我が子の勉強を見守っている親が最終的に「受験させるかどうか」の判断をすることになります。
娘が挑戦することに決めた理由
年末の模試の判定が40%だったとしても、娘が受けたいと言うのなら受験させました。
実際、「最後の模試の合格率が30%台だったとしても受験させて欲しい」と娘から頼まれていました。
「受験しなかったことを後悔したくない」という娘の言い分は理解できました。
受験は長い人生の通過点に過ぎません。
一生懸命に勉強を頑張った結果、不合格になったのならそれで良しにしようね!
不合格になるのを前提に考えてる?
娘からは「少しは合格の期待をしてよ!」と怒られましたが、「落ちても良い」くらいの覚悟がなければ合格率40%で受験させる気には到底なれませんでした。
娘は2学期の内申を上げたことで最後の模試の合格率が80%まで上がりましたが、模試の点数はそれほど伸びていなかったので、完全に内申に助けられた受験でした。
公立高校は僅差の戦いです
大事なのはボーダーラインです
娘は最初、合格者の内申平均と当日平均点を気にしていましたが、本当に大事なのは平均点ではなく、ボーダーラインです。
ボーダーラインとは、文字どおり「合格者と不合格者の境界線」のことを言います。
【愛知県の公立高校入試】ボーダーラインと合格最低点の違いとは?
合格発表前に受験者がボーダーラインを越えているかどうかはわかりません。
その年の倍率や受験者のレベルによってもボーダーは変わりますので、去年のボーダーを越えていたからと言って安心はできません。
娘の通っていた高校では倍率が上がったことで突然ボーダーが10点上がった年もあったので、倍率の心配もしていました。
チャレンジ受験する人はどのくらいいるのか
ところで、公立高校の受験では「チャレンジ受験」をする生徒の話をあまり聞きません。
確実に公立高校に入りたい人は確実に合格できるできる安全校を2校受験します。
愛知県は2校受けれるので、1校だけチャレンジ受験をする生徒ならいますが少ない印象です。
娘の友達で「偏差値がかなり高い志望校」にチャレンジ受験した人は1人だけでした。
行きたい私立高校が合格していたから、公立高校は2校ともチャレンジ受験することにしたって言ってたよ。
行きたい私立高校が合格できていたからチャレンジ受験したんだね!
その友達は結局公立高校は2校とも不合格となりましたが、「行きたかった私立高校に進学できるからいいの!」と笑顔で言っていたそうです。
息子も合格率40%でした
娘は最終的に内申を上げたことで合格率を80%まで上げることができたのですが、
最後まで合格率が40%の状態で受験に挑んだのは息子でした。
息子は夏休み最後の模試の合格率は25%で、最後の模試でも合格率は40%とかなり悲惨な判定でした。
しかも受験に必要な3学期の内申は過去最低でした…!
息子は担任の先生、塾の先生の両方から「志望校には絶対に合格できない」と宣言されていましたが「チャレンジ受験」をした結果、無事合格することができました。
受験に合格したことを伝えに行ったら塾の先生たち全員が驚いてたよ。
実は私も合格できるとは思っていませんでした。
滑り止めにしていた私立高校の入金の準備をして制服代などのお金の準備もしていたので、慌てて公立高校の準備に気持ちを切り替えました。
最後まで合格率40%だった息子の勉強時間
息子は第一志望だった私立高校に不合格になったことが悔し過ぎて勉強のスイッチが入り、起きている時間は、食事とトイレも教科書を持ち歩くくらい勉強していました。
お風呂の中には教科書は持ち込みませんでしたが、ドライヤーを当てながら音読カードを読んでいました。
丸1カ月その状態で勉強をしていた息子でしたが、入試が終わったあとの自己採点は塾内の最高得点を取れていたと塾の先生から教えてもらって知りました。
※先生たちも驚いて息子の答案を何度も確認したそうです。
その話を塾の先生から聞いたとき「偏差値は最後まで伸び続ける」と実感しました。
ラスト1か月でも本気で勉強すれば偏差値は上がります!
ラスト1カ月は受験勉強に疲れて勉強のやる気を失う子も多いから、最後まで同じペースで勉強し続けられたのは凄いことだよ。
最後に
受験は結果が出るまでずっと不安との戦いです。
安全圏内の高校を受験をして、去年のボーダーを確実に越えている点数が取れていたとしても「合格」を確認するまではずっと不安です。
息子は入試が終わり当日点の確認作業をするときは、怖すぎてボールペンを持つ手が震えたと言ってましたが、合格発表をWebで確認するときも、マウスを持つ手がカタカタと震えてました。
息子は合格率80%だった第一志望の私立高校に不合格になり、合格率40%だった公立高校に合格しました。
私立高校は内申で落とされ、公立高校は当日点が取れたことで合格することができました。
当日点が取れるかどうかは問題の相性もあるので、安易に「うちの子は40%でも合格できたから挑戦してみたら?」なんて言うことはできません。
ただひとつ言えるのは「受験しない限り合格はしない」ということです。
受験生本人が毎日必死で勉強を頑張っていて「チャレンジしたい」と言うのなら、併願校をしっかり考えた上で応援してあげて欲しいです。
★息子はスタディサプリで最後の追い上げをしました
私は受験勉強を必死で頑張る子どもたちの姿をずっと見て来たので、効果のない教材の紹介は絶対にしないと決めています。
息子は合格率40%の志望校を選んだことで、半分塾から見放された状態になりましたが、スタディサプリを使って苦手単元を総復習したことで、入試本番で過去最高得点を取ることができました。
1.5倍速で3回ずつ繰り返し見て勉強したよ。
息子は高校3年生になりましたが、スタディサプリの合格特訓コースに入り受験勉強をしています。