大学1年生の娘と高校1年生の息子がいます。
大学受験の際に必要となる調査書(成績証明書)ですが、何が記載してあるか気になったことはありませんか?
担任の先生と仲が悪かったりすると「変なことを書かれていないかな?」と気になる子もいるかもしれませんが…
ご心配なく!!
調査書には先生が生徒に対して個人的なことを書く欄はありません。
※例え書く欄があったとしても、高校の先生は変なことを書きません!生徒の人生がかかっていますからね。
なぜそんなことが分かるのか?と言えば…出願用に頼んでいた調査書が一通だけ余ったので、気になって中身を見てみたからです。
後期試験に出願しなかった調査書が1通だけ余ったの!
受験生であるクラスメイトたちは、最初から少し多めに調査書を頼んでいる子が多かったとのことで、国公立大学の受験が全て終わったあと、余った調査書をクラスのみんなでせーので開けて成績の見せ合いっこをしたそうです。
受験が終わった~!って言いながら封を開けたよ。
今回は、大学に提出する調査書はどんなことを書いてあるのかを写真付きで詳しくまとめます。
調査書の中身がとても気になっている受験生の参考になれば幸いです。
※調査書は2021年春に卒業した娘の受験時のものです。
形式が変わることもありますのでご了承ください。
調査書はいつ発行されるのか?
受験に使う調査書の発行される日や申し込み方法は高校によって異なります。
娘は公立高校でしたが、年末の最終登校日までに必要枚数を先生に伝えて、年明けすぐに受け取っていました。
「追加で頼む場合は1週間くらい時間がかかるから早めに申し込んでね!」と先生から言われたとのことです。
出願大学が増えて調査書が足りなくなったから慌てて先生にお願いしたよ!
私立大学は色んな方式で出願できるから、最初から1~2通多めに頼んでおいた方が安心だったね。
ちなみに娘の高校では調査書は無料で発行してくれました。
調査書は文部科学省で様式が決められています
文部科学省が調査書の様式を決めているので、どこの高校も同じ内容が記載されています。
↑こちらの17P 18Pに様式が記載されています。
高校によって書き方が違うと大学側も確認するのが大変ですからね。
いつまでの成績が記載されるのか?
推薦入試の場合
2学期中に調査書を提出する必要があるので1~3年生の1学期までの成績や出席日数等が記載されます。
推薦入試の場合の調査書は、課外活動や取得資格、表彰等も詳細にアピールできる様式になっていることがこちらのサイトに書かれています。
⇒ 大学受験パスナビ
一般入試の場合
3学期に出願するので1~3年生の2学期までの成績や出席日数等が記載されます。
浪人生は3学期まで記載されているんだって!
調査書は合否に関係するのか?
文部科学省の政策として「高大接続改革」が進められています。
少し難しいのですが、こちらに説明がありました。↓
2021年度の大学入学共通テストの実施方針と大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告が公表され、高大接続改革が大きく動き始めた。高大接続とは、単なる入試改革ではなく、高校教育、大学教育、入学者選抜通じて一体的に改革を進め、「学力の3要素」を確実に育成していこうという大きな教育改革である。引用:リクルート進学総研
「高大接続改革」の一環として2021年度入試からは「調査書」も「点数化」する話が出ていましたが、結局のところ、調査書を利用するのは推薦入試やごく一部の国公立大学だけとなっています。
私立大学の一般入試で調査書を隅々まで見ることはほとんどないです。
一般受験生で自分が受ける大学で一体どのくらい調査書が点数化されるのか気になる方は、大学の公式ホームページに記載されている「募集要項」をご確認ください。
志望大学の公式ホームページはマメにチェックしておくといいよ!
娘は私立大学と国立大学をそれぞれ一般受験しましたが、調査書は大学受験資格証明書みたいな感覚で提出していました。
受験に有利になると言うより、必要書類として提出していました。
大学受験の一般入試においては基本的に当日点一発勝負なので、調査書は卒業できるかどうかの確認のためだけに見られていると聞きました。
一般入試は当日点を取ることが一番大事だよ!
当日点が一番大事とは言え、あまりに遅刻・欠席日数が多い、内申が1だらけなど目立つものが多い場合は注意が必要です。
高校の一般入試でも同じ点数が複数人いた場合は、内申書で合否を判断するとのことなので、大学入試でも調査書が使われるかもしれません。
調査書を大公開します!
さてここからは、個人情報を全て消した上で、娘の調査書を公開します。(本人了承済みです)
娘の通っていた高校では調査書を返却する話はなかったので、クラスメイトみんなで開封しましたが、返却義務がある高校では開封する前に先生に返してくださいね。
封筒
向かって右側には高校名(住所・電話番号)、左の空いてる枠には娘の名前と高校名が書かれています。↓ ※写真は個人情報保護のため消してあります。
封筒の上下には厳封専用の「緘」というハンコが押されています。
「緘」ハンコのアップです。↓ ※一度封を開けたものなのでハンコが少し浮いてます。
大学に提出する調査書は開封厳禁です!!
一度でも開けたら無効になってしまうのでご注意下さい!
おもて
封筒の中にはA4サイズの調査書が一枚入っています。
調査書のおもてです。
裏
こちらは裏です。
詳細
A4の用紙の裏表にぎっちりと3年分の成績や特別活動の記録が書いてあります。
細かく分けて解説します。
調査書のおもて
1.氏名
そして、入学と卒業見込の年月日が書かれています。
「卒業見込」はちゃんと卒業できるのかを判断する大事な箇所です。
当たり前ですが、高校を卒業できなければ大学に入学できないですからね…。
おもての中央
2.各教科・科目等の学習の記録
全教科、三年分の成績がここに記載されています。
おもての一番下
3.各教科の評定平均値
4.学習成績概評
3.各教科の評定平均値は推薦を狙う子が一番重要視する箇所です。
3年間の全教科の評定の平均がここを見ると分かります!
黒く消してしてありますが、4.学習成績概評は成績順にA~Eまであります。↓
- A 学年順位 1~40番
- B 学年順位 41~140番
- C 学年順位 141~240番
- D 学年順位 241~最後まで
- E 0人(該当者なし)
上記の人数割りで段階がつけられてました。
娘の通っていた高校の段階です。
調査書の裏(一番上)
裏面は特別活動や部活動の記録が書かれています。
5.総合的な学習の時間の内容・評価
1~3年生までの学習の評価が書かれています!
と言っても、「真面目に取り組むことができた」程度のことが書いてあるだけでした。
6.特別活動の記録
1年生~3年生までの所属していた委員会のことが書いてあります。
7.指導上参考となる諸事項
1年生~3年生の資格取得・検定、表彰、部活動のことなどがここに書かれていました。
調査書の裏(一番下)
8.備考
「記載内容は第3学年2学期末までのものである」と書かれていました。
2学期に推薦を受ける子は「記載内容は第3学年1学期末までのものである」と書いてあります。
9.出欠の記録
一番下には校長と担任の先生の名前と印鑑が押してありました。
学年単位で考えると何千枚も印を押すことになりますね。
最後に
娘は高校1年生の評定平均が3.7 高校2年生~3年生の評定平均が確か4・7~4.8取れたのに三年間の総合平均は4.4と下がり悔しかったと言っていました。
推薦を狙う生徒さんは、一年生から定期テストの勉強を全力で頑張って下さいね。
私が娘の調査書で一番褒めた部分は、三年間、無遅刻・無欠席だったことです。
3年生の2学期の期末テストが終わって自由登校になると、予備校に通っている子など学校に来なくなりますが、娘は高校の自習室に毎日朝から通い勉強していました。
高校の自習室が一番落ち着いて勉強できたの!
高校が家から自転車で5分と近かったのも自由登校後に通っていた理由のひとつでしたが、高校の自習室を最大限に利用することが出来たので「近くの高校を選んで良かった!」と思いました。
今回、調査書を改めて見て「苦手な英語の勉強を頑張っていたなぁ…」とか、「2年生では修学旅行委員をやってたっけ!」と懐かしく思い出しました。
2年後、息子の調査書を開く機会があったらまた追記しますね!
娘が受験中に購読していた雑誌です。