中学生だった息子が第一志望にしていた高校は、受験者の平均内申がオール4の私立高校でした。
息子の内申はオール3しかなかったので受験する前から結果が分かっていました。
息子は英語だけは得意で、模試で満点を取れたことが何度かありました。
英語が満点を取れたおかげで総合的な偏差値がたまたま60近く取れることがあったので、息子は「実力はオール4の同級生に負けていないはず!」と言い張り、謎の自信を持って一般入試に挑みましたが、結果はやはり不合格でした。
内申でも判断される私立高校なら、満点近く取っても合格するのは難しいと思うよ。
その後、息子は懲りずに「受験者の平均内申に6足りない公立高校」を選んで受験しました。
そして当日点が取れたことで無事合格することができました!
今回の記事では、息子がなぜ「内申6足りない公立高校を受けようと思ったのか?」理由を聞いてみたのでまとめました。
「内申が足りないけど挑戦してみたい高校がある受験生」の参考になれば幸いです。
内申が9足りない私立高校を受験した理由は?
息子が内申9足りない私立高校を受験した理由は、高校受験について無知だったからです。
最初に書いた通り、英語が満点取れることで模試の偏差値が高く出ることがあったので、自分の内申の低さに全く危機感を持っていませんでした。
18歳になった息子に、中学生の頃の気持ちを聞いてみたところ「当日点さえ取れれば第一志望の私立高校に合格できると思っていた」とのことでした。
合格できると信じて疑わなかった私立高校に落ちてしまったダメージは酷く、次の日塾で自分より当日点が低かった友達が合格したと聞いたとき、そこで初めて内申の大切さを理解できたそうです。
(この時点で中学三年生の2月でした)
悔しくてもう一度一年生からやり直したいと思ったよ。
100回以上、内申は大事だって伝えたのに気付くのが遅すぎ。
内申が6足りない公立高校を受験した理由は?
第一志望だった私立高校に落ちた数日後、公立高校志望校決めの三者面談が行われました。
息子は公立高校を受験することを担任の先生に伝えたのですが、公立高校の志望校も受験者平均内申に6足りていない状態でした。
内申33必要な高校に、内申27で挑む無謀さでした。
内申が足りていない高校を志望校に選んだ理由を今の息子に聞いてみたところ、「その高校よりレベルが下の高校では大学受験で戦えないと思ったから」と言われました。
内申は全然足りていなかったけど、当日点を取って合格してみせる!と謎の自信を持ってたよ。
当たり前なのですが、担任の先生、塾の先生ともに息子の志望校は反対され、2ランク下の高校を受けるようにと、家に電話がかかって来て説得されました。
先生方が反対するのは当たり前でした。
私が息子の志望校に反対しなかったのは、併願校の私立高校に合格していたのと、息子が公立高校の受験に向けて必死で勉強している姿を見ていたからです。
息子が少しでも勉強をサボることがあったら、すぐに志望校を変えるつもりでいました。
ところで息子はビリギャルのさやかちゃんと同じ「楽天家タイプ」の人間です。
【人間は9タイプ】を読んで、反抗期の息子の接し方が変わりました!
担任の先生、塾の先生の両方から毎日志望校を変えるように言われ続けて落ち込んでいた息子でしたが、塾の大学生アルバイトの先生だけが「○○(息子の名前)の偏差値なら当日点で挽回できる!がんばってこい!」と励ましてくれました。
息子はその一言が涙が出るくらい嬉しかったそうです。
応援してくれた先生のお陰でやる気を出した息子は、内申のマイナスを上回る当日点を取ることができ、無事に公立高校に合格することができました。
私立高校に不合格になったのは何故なのか?
不合格になった理由は、息子が内申を考慮する私立高校を受けてしまったからです。
「内申が低くて偏差値が高い」息子の場合、内申を考慮する私立高校なら受験しても合格できる確率はとても低いことは最初から分かっていました。
なので、内申は一切見ずに当日点だけで判断する私立高校を受けさせたのですが…
当日点だけで判断してくれるとばかり思っていた私立高校が、息子が受験した年から内申を考慮する方式に変わっていました。
不合格になったのはとても残念でしたが、受験に対して甘えがあった息子が必死になり勉強するようになったのは結果としては良かったと思っています。
公立高校に合格できた理由について
不合格になった私立高校と、合格した公立高校の偏差値は全く同じでした。
※全県模試の偏差値です。
息子が公立高校に合格できた理由は、当日点重視型の高校を選んで受験したからです。
すべての公立高校の一般入試で内申は加点要素として使用されるので、息子は内申の加点比重が低い高校を選びました。
受検者の平均内申より6低いということは、単純に考えて他の受験者より12点多く点数を取らなければ合格することができません。
合格は難しいだろうな…、と思っていたのですが、
息子は、苦手な国語で点数を落とさなかったこと、得意な英語で確実に点数を取れたことで無事合格することができました。
問題の運も味方してくれました!
愛知県の公立高校の受験の仕組み
愛知県では各高等学校があらかじめ選択した以下のⅠ、Ⅱ、Ⅲのいずれかの方式によって校内順位が決定します。
Ⅰ ( 評定得点) +( 学力検査合計得点) → 内申・当日点均等型
Ⅱ {( 評定得点) ×1. 5 } +( 学力検査合計得点) → 内申重視型
Ⅲ ( 評定得点) +{( 学力検査合計得点) ×1. 5 } → 当日点重視型
「Ⅰ 内申書と学力検査が均等型」「Ⅱ 内申書(通知表)重視型」「Ⅲ 学力検査重視型」となりますが、偏差値50以上の大学進学を見据えている高校はほとんどⅢを取り入れています。
息子の高校もⅢ型でした。
2023年度の入試から更に2つの方式が新たに加わりました!
Ⅳ(内申点45×2)×2 +(当日点110) → 内申めっちゃ重視型
Ⅴ(内申点45×2)+(当日点110)×2 → 当日点めっちゃ重視型
Ⅴ型は内申が取れないタイプの子が救済される方式です。
自分が少しでも点数を取れる方式を選んで受験してくださいね。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございます。
私立高校、公立高校ともに息子の希望通りに受けさせて、ケロケロママは理解のあるお母さんだなぁ、と思われている方もいるかもしれませんが…
とんでもないです!
私立高校に不合格になった日は、息子が泣く姿を見て胃が痛くて夕飯を食べれなくなったり
公立高校の合格発表の2週間前からストレス性の口内炎が6つもできて痛みで夜眠れなくなるくらい精神的にギリギリの状態になりました。(弱い母です)
合格発表の日は1時間前からパソコンの前で正座で待機していて、いざ番号を確認するときは息子と2人でマウスを持つ手がブルブル震えるくらいに緊張していました。
息子の番号を見つけた途端、二人でワッと抱き合って半泣きで大喜びしました。
息子の合格を確認したあと、あっという間に口内炎が治りました。
内申が1つ足りなくて受験を躊躇してしまうのは当たり前のことです。
基本的に担任の先生は生徒全員を第一志望校に合格させたいと考えているので、内申が1つでも足りなければ反対するのが普通です。
「私立高校に落ちたばかりなのに、公立高校まで落ちてしまうのは息子さんが可哀想です」と担任の先生から言われて本当に辛かったです。
ただ、何を言われてもいいから受験すると決めたなら、内申のことは一切考えず当日の試験で1点でも多く取ることだけに集中して目の前にある勉強に取り組んでください。
「1点でも多く点数を取るために過去問や参考書を何回も解く」受験当日までにできることはそれだけだよ。
結局残っていくのは「本物」だけです
「受験」という厳しい世界で頑張っている子どもたちのために、自宅にも勉強環境を整えてあげたくてスタディサプリを申し込みました。
息子は高校に入ってから、英語はスタディサプリの関正生先生の講座を見て勉強していました。
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