大学1年生の娘と高校1年生の息子がいます。
約3年前の話になりますが、娘は高校1年生の秋の「文理分けについての調査書」に、迷わず「文系」と書いて提出していました。
- 国語(現代文・古文)だけは定期テストで一桁順位を取っていたこと
- 物理が赤点スレスレの成績を取るほど苦手だったこと
- 1年生の数学では平均点取るのがやっとだったこと
この3つが理由で娘は「文系」を選んでいました。
高校1年生の時点では文系の大学を志望していたこともあり、「理系」を選ぶ理由はなかったので特に反対することもありませんでした。
娘が「理系」に向いていたことに気づいたのは高校2年生になってからでした。
高校1年生の頃はどちらかと言えば苦手教科だった数学が、1年間コツコツ勉強を続けたことで高校2年生に入ってからは得意教科になり、数学の上位クラスに入れるようになりました。
※娘の通っていた高校では数学だけ上下クラスに分かれていて、1年生の頃はずっと下のクラスでした。
そして最終的に、国語の模試の偏差値は全く伸びず、数学の方が大きく伸びる結果となりました。
この秋、「文理分けでどちらを選べばいいのかな?」と迷っている高校1年生の生徒さんは沢山いますよね!
娘やその周りでは、行きたい大学から逆算して選んでいる子がほとんどでしたが、
中には理系の大学に進学したいけど「数学の点数が低い・物理が苦手」という理由で「理系」を選択するのに躊躇している生徒さんもいるはずです。
数学が苦手という理由でしたら迷わず「理系」を選んで欲しいと思います。
上にも書きましたが、娘は高校1年生では数学の点数が平均点を取るのがやっとの成績でしたが、1年間こつこつ勉強し続けた結果、高校2年生からは得意教科になりました。
2年生になってから数学の勉強にやりがいを感じるようになったよ!
入学当初、全く理解できなかった物理も、文理選択が決まった1年生の3学期になって「物理の勉強が分かるようになって楽しくなって来た!」と言うようになりました。
高校1年生の時点の教科の好き嫌いは全く当てになりませんでした…。
今回は、高校の文理分けについて娘の失敗談を交えてまとめます。
行きたい大学(学部)で文理選択を考える
文理分けで一番大事なのは、得意教科・苦手教科ではなく、行きたい大学(学部)のことを考えて決めることです。
自分がどの大学(学部)に行きたいかで、ある程度の文理選択は決まります。
選ぶ際に気をつけてもらいたいのは、看護学部で入試の際に「生物」の選択が必要だったり、文系の学部でも受験で数学の選択があるところは「授業で数学を使うことがある」と言うことです。
行きたい大学が決まっているのなら、どの科目で受験できるのか、大学に入ってどのくらいの数学の知識が必要となるのかを調べてみてくださいね!
文系・理系の学部を下に書き出してみました。
文系の学部
教育学部 法学部 経済学部 経営学部 外国語学部 文学部 人文学部 心理学部 社会学部
神学部 商学部 総合政策学部 国際学部 福祉学部 体育学部 芸術学部 観光学部 他
理系の学部
理学部 工学部 農学部 歯学部 薬学部 医学部 看護学部 獣医学部 情報学部 建築学部
海洋学部 スポーツ健康科学部 芸術工学部 他
看護学部は文系から受験する生徒さんも沢山いました!
スポーツ健康科学部は文系のイメージだったけど、学ぶ内容が意外と理系寄りだったって友達が言ってたよ。
理系を選ぶのは少数派?
「文系」は数学と物理が苦手な生徒が選択する
「理系」は現代文と古文が苦手な生徒が選択する
そんなイメージがあるのですが、娘は高校の先生方から「教科の得意・不得意で選ばないように!」と何度も言われていたそうです。
確かに現時点の得意不得意で選ぶのではなく、志望校や将来就きたい職業で選ぶことが何より大事です。
高校の文理選択で将来の職業がある程度決まると言っても過言ではありませんので、今一度しっかり考えてみてくださいね。
文系・理系の割合
文系・理系の割合は7対3とのことで、文系の方が圧倒的に人数が多いです。
娘の高校では、文系5クラス・理系3クラスに分かれていましたが、理系のクラスに入った女子はとても少なく、生物選択に至っては女子は数人しかいませんでした。
中には「理系には女子が全然いないから」と言う理由で文系を選んでいた子もいたのですが、後から後悔していました。
友達と一緒のクラスがいいからって文系クラスを選んでいた子もいたよ。
その選択の仕方だけはやったらダメだね…。
理系で生物選択するときの注意点
理系で生物選択にすると、大学の学部の選択がかなり狭まります。
一般的に選べる学部は、医学部 薬学部 農学部 理学部 工学部(機械・電気・情報・建築系以外)とかなり限られることになるので、注意が必要です。
これは息子から聞いた話ですが、「生物選択する生徒は少ないから大学の推薦をもらうのに競争率が低くて有利かも」と生物を選択していた先輩がいたそうです。
その先輩は結局行きたい大学の推薦は無かったって後悔していたよ~。
私が通っていた高校で生物選択した友達は、食品会社の研究職に就きたいと言う理由で、大学は農学部に進学していたよ!
就職のことまで考えて選ぶのって理想的だね!
生物選択した友達は、県内の国公立大学には行きたい学部がなく、私立大学は県内に1校しかなかったので選択肢がとても少なく…大学の志望校選びはとても悩んでいたそうです。
(最終的に、県内に1校だけあった私立大学に進学しました)
実は息子も最初は生物を選択したいと言っていたのですが、親子で話し合った結果、大学の学部の選択肢を広げたいという理由で最終的に物理を選択しました。
本当に物理が苦手だった娘が、高校1年生の夏休みに購入して総復習していた参考書はコチラです。
こちらの参考書を繰り返しやったことで、2学期からは平均点以上取れるようになりました。
物理が苦手な人におすすめの参考書だよ!
日本史か?世界史か?
文系を選んだ生徒さんで、次に悩む問題は「日本史にするか世界史にするか」ですよね!
ボンカレーとジャワカレーの選択で悩むがごとく…個々で好きな方を選べばいいのですが、どうしても悩んでいる方はこちらのデータをどうぞ!
<2022年度共通テスト>
- 世界史Bの受験者数 約8万6千人
- 日本史Bの受験者数 約14万3千人
共通テストで満点の人数(ベネッセ集計)
- 世界史B 1149人
- 日本史B 82人
センターの時も平均点は世界史の方が高かったそうです。
娘は日本史を選んだのですが、理由は「日本史の先生の授業がとても分かりやすいから」でした。
娘が受験生のときに読んでいた日本史の本はこちらです。
世界史バージョンもありました!
文転、理転は可能なのか
2年生から決まる文系・理系のクラス分けでどうしても迷って決められないのなら、先生に「3年生から文転・理転は可能なのか」を確認してください。
娘の通っていた高校では文転のみ可能だったので、高校3年生で理系から文系に変わる生徒が毎年数人いました。
文転した友達の話
高校3年生で文系から理系に転向すると、数学Ⅲと物理・生物・化学から2科目の勉強を独学する必要があり、かなり大変です。
そんな理由もあって、理転を希望する生徒は娘の学年にはいなかったのですが、文転した友達がクラスにいたので「理系から文系に移ると、どの教科の勉強が大変になるの?」と聞いたところ…
文転して独学で勉強が必要だった教科は社会だけなんだって!
理系から文系に転向する方が断然楽だね!
文転した友達は、私立大学の文系学部を「数学受験」して満点近くの点数を取って合格していました。
高校2年生までの「数学の勉強貯金」があったから助かったと話していたそうです。
高校2年生から好きになった教科
最初にも書きましたが、高校1年生の時点での「得意・不得意教科」は全く当てになりません。
その証拠に、高校1年生の時点で数学が苦手教科だった娘が、高校2年生に入ってからはすっかり得意教科に変わっていました。
国語の成績は3年間通してそこそこ良かったので、国語の先生から国語の高校教師になることを勧められたこともありましたが、娘曰く「国語の勉強は全然楽しくないし、テストの点数は取れても大学で勉強したいとは思えない」とのことでした。
学年1位を取れていても好きな教科ではないのね。
国語は勉強の手応えが少ないの…。それより勉強をやればやっただけ点数が上がる数学の方がやりがいがあって楽しく感じるよ!
娘は最終的に模試でも国語より数学の方が高得点・高偏差値が取れるようになっていました。
もし文理分けを決めるのが高校2年生だったら、娘は間違いなく理系を選択していたはずです。
文系でも数学受験はできるのか
娘は滑り止めの私立大学を「数学受験」すると言い出したので、文系なのに国語より数学を選んで受験するの?と驚きました。
娘の学部は理系の子も受験するので、数学受験を選択することができると知っていましたが、文系の娘が理系の子に入試の得点で勝てるのかな?と、とても心配でした。
担任の先生も国語で勝負した方がいいよと最後まで言ってました。
娘はどうしても数学で受験したいと希望していたので、同じ学部を3日間(A・B・C日程)受験することにして、そのうちの一日だけ娘の希望通り「数学受験」させました。
結果、合格していたのは「数学受験」した日だけでした。
数学受験の教室には男子しかいなかったんだよ。
受験は本人が受けたい教科で勝負させるのが一番!と思った出来事でした。
最後に
少し前に高校に入学したと思っていたら、あっという間に息子の文理選択の時期となりました。
本人は理系が希望なのですが、娘の時のようになんとなく決めつけてしまうことが無いように、文理選択の本を何冊か買って読ませました。
こちらは息子の高校の友達が数学オリンピックの予選に出たことで興味を持って読んでいたマンガです。
全て読み終えてから「理系にするわ」と言っていました。
マンガは大学生の娘も読んで面白い!と言っていました。
娘は文系を選び、日本史を選択したことで歴史的建造物に興味を持つようになり、家族で国内旅行するのがより一層楽しくなりました。
息子は数学を選択したので、スタディサプリを使い本格的に勉強を始めました。
(中学の頃から数学はスタディサプリが一番理解できる!と言っています。)
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理系でも文系でも無駄な勉強は何一つありませんが、受験、そして将来の職業の選択をするときに後悔しないように、親子でもよく話し合って決めてくださいね。
2022.12月 追記です
息子から「このブログを読んで理系選択した人に教えてあげて欲しい!」と頼まれたので追記します。
息子は理系に進みましたが、化学の勉強が苦手で2年生の2学期の中間テストは赤点を取っていました。
このまま赤点を取り続けたらどうしよう…、と心配していたところ、3年生に入ってからはなんと100点を取り、2学期に入ってからも安定して平均プラス20点は取れています。
息子は普段から理系教科はスタディサプリを使って勉強しているのですが暗記することが苦手で悩んでました。
そんな時、化学の先生から「Youtubeの下ネタ語呂合わせが覚えやすくていいぞ!」と教えてもらい、視聴してみたところ、本当に覚えれたそうです(笑)
「高校化学 下ネタ語呂合わせ」で検索できますので、視聴は個々の判断でどうぞ!!(笑)
コメントを読んでいるだけでかなり笑えました。
下ネタではなく、正攻法で勉強したい方はこちらがおすすめです!
息子はスタディサプリがないと数学の勉強はできないと言っています。