大学3年生の娘と高校3年生の息子がいます。
うちの娘は公立高校に推薦入試で合格して入学しました。
憧れの高校だったので、それはもう大喜びでした!
ところが入学して最初の実力テストで娘はビリに近い成績を取り…
親子でどん底まで落ち込みました。
娘は高校を卒業できるのかな…?と心配でした。
タイトルにした「推薦入試と一般入試それぞれの入学者の学力差について」ですが、娘は2017年息子は2021年に公立高校に入学しましたが、入学方式の違いで学力差を感じたことは一度も無いと言っています。
ですが、昨年度からの推薦入試の合格者は入学後にうちの娘のような悲惨な成績を取ってしまう可能性が高いです。
なぜ推薦入学者が「悲惨な成績を取ってしまう」と思うのか?娘の体験を元にまとめます。
推薦入試と一般入試は同日に行われていました。
もともと公立高校の推薦入試は、一般で受けても合格できる学力+勉強以外のことも頑張っている子を一般入試より先に合格させてあげる制度でした。
ただ、推薦入試はいわゆる面接のみしかありません。
推薦が決まってから推薦入試の本番までの約一か月間は「面接の練習」に時間を取られるので、受験勉強の手が止まってしまいます。
この最後の追い込みにかけるべき一か月に勉強の手が止まることで、推薦入試で落ちて一般入試に切り替えても本来なら合格できるはずの高校に不合格になってしまう…。
最初から一般入試を目指して勉強していれば合格できたはずの生徒が「推薦入試」を選んだばっかりに一般入試で不合格になってしまうことがありました。
- 一か月早く推薦で合格することでそこから勉強しなくなること
- 推薦で不合格になった高校に一般で挑戦する生徒が少なかったこと
これらも2017年から推薦入試と一般入試が同日に行われるようになった理由だと言われています。
デメリットは「推薦入試結果を見てから一般入試の受験校が決められなくなったこと」でした。
娘がこの時期に推薦入試を受けたから分かるのですが、推薦入試の準備と受験勉強を同時進行で行うのはかなり負担が大きく大変でした。
たった5年で推薦が同日から別日に変更されたのですが、推薦入試を受ける生徒のためを思えば当たり前でした。
同日だと推薦を受けるメリットがあまりなかったからね。
推薦入試合格と一般入試合格の学力差について
2024年度の愛知県公立高校の推薦選抜と一般選抜の日程です。
一般選抜 学力検査実施日 2024年2月22日(合格発表 3月8日)
市立高校の入学式が4月5日、県立高校の入学式が4月8日なので、推薦入試合格者の人は入学の約2カ月前、一般入試の人も受験が終わってから約1カ月半前には「受験勉強」が終わります。
推薦と一般、どっちも入試が終わってから入学まで1カ月以上あるんだね。
ここから娘の体験談になります。
2017年3月10日に入試が終わり、合格発表が3月17日だったのですが、娘は入試が終わってからの約一か月、高校から出された課題以外はほぼ勉強しませんでした。
中学の担任の先生から「入学してから真ん中くらいの成績を取れると思いますよ」と言われ、一般入試の合格ラインもしっかり超えていました。
決してギリギリ合格した訳ではありません。
なので入学して最初の実力テストでビリに近い点数を取ったことは本当に驚きました。
入試が終わったあと、みんな遊びながらもしっかり勉強していたんだ…と娘はビリに近い点数を取ったことで気づきました。
一般入試が終わってから1カ月弱、全く勉強しなかった娘は入学時に勉強面で大きな遅れを取りました。
今年の推薦入試の人が約2カ月、一般入試の人が約1カ月半、入学式まで全く勉強しなかったら一体どのくらい遅れを取ることになるのか?
タイトルにした「推薦入試合格と一般入試合格の学力差について」ですが、多くの教育関係のブログには推薦入試の人の方が学力が低い傾向にあると書かれていますが…
一般入試合格者でも入学までの1カ月半、一切勉強しなければ、うちの娘のように最下位に近い成績を取る可能性があります。
推薦合格者の人は、推薦入試の前から面接の練習で勉強ができない状態となり、勉強していない期間が一般合格者より長くなるのは間違いないので、自分で入学までの目標を決めて毎日机に向かう習慣を身に着けておくと入学後が安心です。
娘と息子の周りの友達は、推薦合格したあとも塾をやめずに通い続けている人が多かったです。
高校では中学の内容が身についているという前提で授業が進みます。
授業の進み具合も中学時代の3倍くらいの早さになるので、予習・復習は必須です。
春休み中に英語や数学など苦手教科の総復習をやっておくといいよ。
「数Ⅰ」の予習は必ずやっておいてね!
偏差値60の高校に入った娘ですが、中学時代の勉強の定着率は7~8割だと高校の先生から言われてました。娘の言う通り、総復習は大事です。
最後に
愛知県では2023年度から私立高校と公立高校の入試日程が前倒しになったので、推薦入試、一般入試に関係なく、春休中の勉強がダイレクトに入学後の成績に結びつく可能性が高いです。
ただどれだけこのような話をしても一定数全く勉強しない人はいます。
公立高校の一般入試組には受験勉強を頑張り過ぎて、合格発表後に燃え尽きてしまう人も一定数いるので、どうしても勉強する気になれなかったら好きな小説を読んでおくことをおすすめします。
小説を読むことで文章読解力が身に付くからね。