今年の春から高校生になった息子がいます。
息子の中学3年生の高校受験のときはそれはもう大変でした…。
担任の先生と息子の相性が悪過ぎたことで内申が上がらなかったり、「成績絡み」の大変なことはそれはもう沢山あったのですが、
受験期間中で一番大変だったのは「息子が行きたいと思える高校が1校もなかった」ことでした。
高校の見学会に行けば、行きたい高校の1校くらい見つかるのでは?と思っていたのですが、
ゴールデンウィーク明けから始まるはずだった「高校の見学会」は、コロナ渦の影響で延期になってしまい…
ようやく始まったのですが9月・10月に開催のところが多く、息子の通う中学の定期テストと重なったので行くことができませんでした。
「高校の説明会や文化祭に出かけて夏休み前までに行きたい高校を決める」そんな計画は白紙となり…途方に暮れました。
夏休み前の三者懇談では『進路希望調査表』に書いた志望校について先生と話し合うことになっていたので、私立高校と公立高校を1校ずつだけでも急いで決める必要があったのですが、
パンフレットを広げて何度話し合っても、志望校を決められない息子だったので、「とりあえず成績のことは100%無視していいから、少しでも行きたい高校があったら教えて」と伝えたのですが、
高校生にはなりたいんだけど、行きたい高校がないんだよ…。
と言われ、何の進展もない話し合いばかりを繰り返していました。
「もしかしたら高校に進学する気がない?」とも考えましたが、高校をすっ飛ばして大学に進学したいと言い出す息子だったので、イライラが大爆発して「大学より先に高校を決めなさい!」と声を荒げてしまうこともありました。
大学に進学する気があるのなら普通科の高校がいいのかな…?
「とりあえず家から通える範囲にある普通科の高校を全て調べよう!」と言って息子に向かってパンフレットを広げたところ、小さな声で意外な高校名を口にしました。
今回は、息子の高校受験の志望校決めについてまとめます。
「行きたい高校が1校も見つからない」そんなことをお子さんに言われて困っている保護者の方の参考になれば幸いです。
息子が本当に行きたかった高校
息子が行きたかった高校は、大学が付属でついている「私立高校」でした!
「私立高校」を志望校にすることの何がそんなに意外なの?と言われそうですが、
愛知県は伝統的に「公立高校」の進学率が高い県なのが関係していました。
大半の公立中学校にお子さんを通わせている家庭では、私立高校は公立高校の滑り止めと考えているのではないでしょうか?
「公立高校の中堅~上位校は、進学実績が同偏差値の私立高校よりも良いところが多いので、多額の費用をかけてまで私立高校に行く必要はない」
娘の高校受験時には、私はこのような意見を持っていました。
息子が私立のトップ校に合格できるくらいの成績を取っているなら話は別ですが、中堅の普通科の高校にどうにか入れる程度の成績だったので「公立高校」に進学すれば充分だと思ってました。
そんな私の考えは息子にも伝わっていました。
それに娘が公立高校に進学したので、自分だけが「私立高校に行きたい」とはとても言い出せなかったそうです。
私立はお金がかかるけど、息子の第一志望の私立高校に通わせてあげたい…。
夫とも一緒に学費について話し合った結果、
第一志望の私立高校に一般受験で合格することができたら通ってもOK!
落ちたら公立高校を受験してもらう!
この2点の条件を出して、息子の行きたい私立高校を受験しても良いことに決めました。
行きたい高校を受けてもいいと分かった途端、息子は目を輝かせて喜んで、その日から勉強を頑張り出したのでもっと早く志望校の話し合いをしておけば良かったな…と思いました。
志望校は2年生の後半までに決めておくことをお勧めします!
話し合いに適している場所は…
息子と本気の志望校についての話し合いをした場所は、家の近くの喫茶店でした。
自宅のリビングではなく場所を外に変えたことで息子の気持ちも変わり、素直に志望校について話す気持ちになれたみたいです。
家から出てお子さんと2人でじっくり話してみることをお勧めします!
半年遅かった志望校決め
息子が第一希望に決めた私立高校は、1学期の息子の内申では合格できないレベルの高校でした。
ただ、夏休み中に過去問を何度か解かせてみたところ、5教科全てが8割以上問題を解くことができていました。
模試でも「点数」だけなら毎回合格圏内に入っていたので、当日点で合格できるかも?と期待したのですが、残念ながら不合格となりました。
内申が完全に足を引っ張った結果となりました。
本人曰く「2年生からずっと行きたいと思っていた高校」だったとのことで落ち込んでいましたが、すぐに公立高校の受験勉強に切り替えていたので、受験したこと自体に後悔はしていない様子でした。
私がもう半年早く、息子と話し合っていたら息子ももっと早く内申を上げるための勉強を頑張れたかもしれません。
少しも大変ではなかった娘の高校受験
娘の高校受験は息子と比べるととても「楽」でした。
行きたい高校は自分で決めましたし、内申もしっかり取れていたので最終的に公立高校の志望校の推薦を貰うこともできました。
受験生だった娘への心配事は、体調管理くらいでした!
私は娘の高校受験が息子にも当てはまると勝手に思い込んでいました。
「息子も中学3年生になれば、自分で志望校を決めて勉強を頑張るはず」
そんな大きな勘違いをしていました。
子どもは一人一人進路の考え方が違います。
娘のように「憧れの高校」がなかった息子にとって志望校決めはとても難しいことでした。
私立高校に行きたいと思ったのは、たまたまその高校の部活が特集でやっていたのを見たからで、本当に些細なキッカケだったとのことです。
部活も楽しそうだし、校舎も綺麗だし、制服もカッコ良くていいなぁと思ったんだよ!
最後に
息子が志望校を決められなかったのは「公立高校に入るのが当たり前」という、親の圧力をずっと感じていたことが一番の原因でした。
これを読んでいる受験生がいたら、行きたい私立高校があれば早めに親に相談してみて下さいね!
ただ、私立高校を視野に入れても「本当に1校も行きたい高校が見つからない」そんなお子さんもいますよね。
志望校が本当に見つからないのなら、わざと自分の偏差値よりもっと上の「高望みの高校」を志望校に決めてしまうのもありです。
夏休み前ならどこの高校を選んでも、合格する可能性は十分にありますから!
志望校がないからこそ、少しでも上のレベルの高校を目指してみませんか?
実のところ息子が行きたがっていた私立高校は、「内申が低すぎるから当日点が取れても合格は難しいだろう」と分かっていましたが、息子が勉強を頑張っていたので受験させることに決めました。
息子にも合格が難しいことは伝えてました。
「落ちる可能性が高くても挑戦だけはさせて欲しい」そう言ってからの息子の受験勉強への頑張りは凄かったです。
最終的に、息子は第一志望にしていた私立高校に落ちましたが、第二志望の公立高校には無事合格することができました。
私立高校に向けての勉強の頑張りが、公立高校の受験にも繋がっていたと思っています。
全ての受験が終わって、入学準備をしているときに息子はこう話してくれました。
「中学2年生から自分で何か目標を決めて勉強するべきだった。行動するのが遅すぎたよ。高校では同じ間違いをしないように心を入れ替えて1年生から勉強を頑張るよ」
息子が「受験の失敗」からちゃんと学べていたことが分かって嬉しかったです。
自分のペースとレベルに合った勉強ができました!!
スタディサプリは、細かく単元が分かれていて時間も短いので、苦手なところを何回も視聴して勉強することが可能です。
息子は塾との相性が悪かったのですが、スタディサプリを使って受験勉強をしたところ、しっかり当日点を取ることができ、自分の持っていた内申以上の高校に合格することができました!
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