約7年前、娘がまだ高校受験生だった頃の話です。
娘は中学3年生の夏休みに部活を引退してから本格的に受験勉強を始めました。
夏休み中は毎朝6時に起きて、ご飯やお風呂など最低限の身の回りのことをする時間以外はずっと机に向かって勉強をしていました。
平日は夕方4時に学校から帰るとすぐに塾の自習室に行き、夜10時に帰宅してご飯を食べてお風呂に入って11時には寝る生活でした。
夏休みから一度もテレビを見ることがなく、スマホを触ることもなく、遊びに行くこともなく、毎日黙々と勉強している姿に「凄い集中力だなぁ…」と感心していたのですが…
私立高校の合格通知をもらった瞬間、娘の勉強に対する集中力は完全に切れてしまいました。
この記事のタイトルにした受験期間中の【燃え尽き症候群】ですが、娘のように真面目にコツコツ勉強をがんばっている人ほど起こりやすいのでは?と思います。
長い受験期間中に、勉強のやる気を完全に失ってしまったらどうしたらいいのか?娘の失敗談とともに解決方法をまとめます。
受験生のバーンアウトとは?
燃え尽き症候群(バーンアウト)とは、それまで取り組んできた物事に対する極度の疲労やストレスによって、何かをきっかけとして意欲をなくしてしまい、社会生活に影響を及ぼすものであるといえます。
その言葉通り、燃え尽きたように意欲をなくしてしまうことが特徴的で、学校に行けなくなったり、人間関係を避けてひきこもってしまうようになります。
引用:品川メンタルクリニック
極度の疲労やストレスが引き金となって発症する「うつ病の一種」とのことです。
受験生は定期テストや受験後にバーンアウトしやすい傾向にあるとのことで、私立高校の受験後にやる気を失いバーンアウトした娘はまさにその通りでした。
娘が公立高校受験前に燃え尽きた理由
娘は中学三年生の一学期に体調を崩して過去最低内申を取りました。
夏休み前の模試で、志望校の合格可能性が40%だったのも辛かったよ。
7月末に部活を引退してからテレビ、スマホ等の娯楽を全て封印して、毎日12時間机に向かって勉強していましたが、8月末に受けた模試の結果も志望校の合格可能性は40%と全く変わらず…
塾の先生からは「このままだと志望校の合格は難しいよ」と言われ…
そこからはご飯を食べながら単語帳を覚えたり、お風呂に参考書を持ち込んで勉強したりと更に必死に勉強するようになりました。
10月まではどん底にいて暗い表情で勉強していた娘でしたが、
二学期の中間テスト、期末テストで高得点が取れたことで内申が大きく上がり
内申が上がったことで年末に受けた模試の合格可能性も上がり
志望校の公立高校の校内推薦に出してもらえることになり
少しずつ状況が良くなって行くにつれて、表情も明るくなって行きました。
2月に併願校にしていた私立高校の合格を確認したとき「これで高校生になれるね…」と呟いていて、その日は珍しく自習室に行かず、机に座ってボーッと教科書を眺めていました。
このときはまだ娘が燃え尽きていることに気がつきませんでした。
内申が大きく下がったこと、模試の偏差値が思うように上がらなかったこと、この2つに精神的に追い詰められて約半年間、心に余裕のない日々を送っていた娘は、「私立高校の合格」をきっかけに緊張の糸が切れ、燃え尽きてしまいました。
娘が燃え尽き症候群から回復できたきっかけ
私立合格から一週間後、勉強のやる気を失った娘はインフルエンザが大流行している中、日曜日の大混雑しているフードコートで「友達と勉強会をする!」と言って出かけて行きました。
燃え尽きる前の娘にはあり得ない行動でした。
この時点でようやく娘が勉強に対する意欲を失っていることに気づきました。
当然ですが、人でごった返しているフードコートで勉強は捗らず…
「入試直前の貴重な時間を無駄にしてしまった」とショックを受けたことで我に返ったそうです。
友達と会って遊びたい!ってずっと思っていたのに、いざ遊んでみたら全く楽しめなかったの。
お昼ごはんを食べずに家に帰って来た娘はそのまま机に直行し、再び受験勉強を始めました。
燃え尽き症候群になってしまったら?
燃え尽き症候群になって勉強が全く手につかなくなったらどうしたらいいと思う?
入試まで1カ月以上あるなら、1~2日勉強から離れてゆっくり寝て過ごしてみるのもありだと思うよ。
入試まで一週間きって時間がなかったら?
過去問を少しやるようにして、あとは精神統一して心を落ち着かせることを優先に考えればいいよ。
入試までラスト一週間なら無理に詰め込むより、入試本番に向けてしっかり睡眠を取り集中力を高めて行った方がいいとのことです。
娘の友達は「燃え尽き症候群」が悪化してメンタルクリニックに行ったのですが、そこで処方された常用性のない薬を飲んだところ気持ちが落ち着いて、勉強できるようになったと言っていました。
最後に
高校受験で「燃え尽き症候群」になってしまった娘を見ていたので…
大学受験のときは娘の好きなケーキを買ってお茶の時間を作ったり、模試に着て行く服を一緒に買いに行こうと誘ったりと、意識して「受検勉強」から離れる時間を作りました。
こちらが勉強しなさいと言わなくても、ひたすら頑張って勉強し続けてしまうお子さんっていますよね。
贅沢な話に聞こえるかもしれませんが、勉強を真面目に頑張り過ぎるお子さんは「燃え尽きないように」親が息抜きの時間を作ってあげることが大事です。
一緒に一時間だけ好きなドラマを見て、美味しいお菓子を食べるだけでよい気分転換になりますよ。
30分だけ休憩するなら二倍速で見ればOK!
ところで息子は高校入試、大学入試と「燃え尽き症候群」とは無縁でした。
息子は勉強時間ではなく「その日のノルマ」を優先させていて、ノルマが早く終わるとYoutubeを見たりとのんびり過ごしていたのが良かったみたいです(笑)
時間で区切って勉強するのは無理だって分かっているからね!
息子は夫からもらったポモドーロタイマーを転がして勉強していました。
結局残っていくのは「本物」だけです
対照的な勉強スタイルの娘と息子が共通して使っていたのがスタディサプリです。
中学講座では一講座5~15分なので、やる気がなくても取り掛かりやすかったそうです。
2週間の無料体験ができるので、気になる方は試してみてくださいね。