大学1年生の娘と高校1年生の息子がいます。
娘が高校に入学した時、「学校側がネットパトロールを行っていて生徒のSNSを監視しているから、学校名や部活の個人情報などの書き込みに注意しなよ」と先輩から忠告されたそうです。
個人情報を書かなくても制服のリボンの端っこが写っているだけで、簡単に高校名が特定できちゃうアプリがあるんだって!
娘はTwitterやInstagramなどに全く興味がなくやっていなかったので、「私には関係ない話だね」と言っていましたが、知らない間に友達のSNSに写真が載せられてることもあるから気をつけるようにと伝えました。
娘の話を聞いたあと、「ネットパトロールと言っても、公立高校がサイバーパトロールを依頼する財源なんてないはずだし、忙しい教師がエゴサするなんて時間的に無理でしょ?」と思っていました。
若い先生が仲良くなった生徒とSNSで繋がっていてチェックをする程度じゃないのかな?
ところがある出来事をきっかけに高校側が本当にネットパトロールを行っていることが判明しました。
なぜ判明したのかを下にまとめます。
SNSをやっている学生さんはご注意くださいね。
ネットパトロールしていると判明した理由
娘の通っていた高校では、2年生の夏休み前に修学旅行がありました。
携帯の使用はOKだったのですが、修学旅行中に先生の名前でアカウントを作って、無許可で生徒の写真と居場所を次々と載せていた生徒がいたとのことで…
SNSで情報を載せた子はその日のうちに先生に捕まってたんだよ!
生徒は誰も気づいていなかったとのことで、そのアカウントはすぐに消されたそうです。
娘の話を聞いて、その日のうちに捕まると言う事は、修学旅行中は高校が業者に頼んで生徒のSNSを監視してもらっていたんだな、と思いました。
引率中の先生方は修学旅行中は生徒の見守りで忙し過ぎて、SNSの監視までしている暇はありませんよね!
息子が今通っている高校でも全く同じことがありました。
先輩がInstagramに個人情報を載せた次の日に進路指導室に呼ばれていたよ。
修学旅行中は楽しくてつい景色などSNSに投稿したくなると思いますが、特に大勢で移動しているときは個人情報が分かる投稿は載せないように気を付けましょう。
SNSを調べている業者とは?
自治体が業者と契約しています
ウチは自治体で業者と契約しています。
問題のある書き込みがあると、業者から自治体を通して連絡があります。— Lincoln Duncan (@Baidalka) May 4, 2019
このツイートを読んだとき、そんなしっかりした自治体もあるのね~、と感心しましたが、愛知県教育委員会と名古屋市教育委員会も業者と契約していることが分かりました。
学校(教育委員会が)が委託している業者が、SNSなどの監視を行っていて、定期的にレポートが届くそうです。
必要に応じて業者からプロバイダー管理業者に削除依頼もかけているそうです。
愛知県教育委員会のホームページに記載されています
愛知県教育委員会のホームページに、ネットパトロールの実施について記載がありました。
ちゃんと予算を組んだ上でネットパトロールを行っていることが分かりました!
名古屋市教育委員会のホームページにも記載がありました
名古屋市教育振興基本計画の「名古屋こども応援会議」の中にもネットパトロールを実施について記載がありました。(29ページです)
こちらは小学生~中学生を対象ですが、28年度にリスクが高いと報告された件数はなんと831件とのことで、そんなに沢山報告されてるの!?と驚きました。
削除依頼をかけた案件も書かれていました。
個人的に調べることもあります
先生方が熱心にネットパトロールをしなくても、行事の前後に写真や感想を載せていれば高校名などは素人でもすぐに分かりますし、SNSはひとり特定できれば芋づる式に生徒を発見することが可能です。
今どきの中学や高校では部活の顧問とLINEで繋がっていますし、その延長線上でこっそりとSNSで繋がっている場合もあるので、簡単に調べることはできることは出来ます。
私立の高校ではSNS特定班を作っているところもあるそうです!
私が一番怖いな~、と思うのは合格発表当日にLINEアカウントをSNSに載せている中学生です。
高校の先生だけでなく、警察や悪意のある第三者にも見られている可能性があるから安易に載せちゃ駄目だよ!
県警から指導がある場合もあります
県警から、生徒がネット上に個人情報をバラまかないようにと指導が入ることもあります。
先生が県警の指導に従って高校名・クラス・出席番号・顔写真・本名などで検索すると大量に生徒の情報が出てくるそうです。
なぜこのような情報を知っているのかと言うと、娘の幼馴染み(女の子)がSNSに顔写真を載せていたことでネットストーカー被害に遭ったからです。
制服の写真を載せていたことから、高校名を知られて自宅まで特定され、脅迫文などが届きました。
弁護士に依頼するほどの騒ぎになりました…。
警察にも相談したことで、幼馴染みの通っている高校にも県警から指導が入ったとのことでした。
スクールガーディアンってご存じですか?
スクールガーディアンとは、学校非公式サイトのパトロールをはじめ、学校生活上の課題となりうるインターネットでの個人情報流出や、ネットいじめへの対策、ソーシャルメディアの活用について学校関係者をトータルにサポートするコンサルティングサービスです。
スクールガーディアン公式ホームページはコチラです。
スクールガーディアンとは言え、鍵垢までは見ることができないよね?
鍵垢でも、フォロー申請して許可されれば見ることは可能になるよ!
相手はSNSのプロなので、あの手この手で情報を探し当てます。
最後に
「SNSを勝手に見るなんてブライバシーの侵害じゃない?」と言う人もいると思いますが、自分で公開していることをプライバシーとは言いません。
高校側も、いじめや事件が起きやすくなっているのでSNSの見回りをせざるを得ない状況です。
個人を特定できる内容や誹謗中傷など、他人に迷惑になることを書かなければ何も問題はないですから…SNSは上手に利用したいですね!
そう言えば、私の夫は以前基地局の設計の仕事をしていました。
基地局を立てる際にメールの送受信のチェックもしていたそうですが、その気になればメールのやり取りを全て見ることが出来たそうです。
夫は「莫大な量のメールがデータとして届くから、個人のメールチェックをする暇なんてないよ!」と言っていましたが、業者や警察以外でも、その気になれば見れる人はいるってことなんです。
本当に注意が必要です!
※10年以上前のガラケーでメールチェックしていた時代の話です。
夫の職場は携帯の持ち込みは禁止で、MSDカードが一枚落ちていただけで家宅捜査騒ぎになるほど厳しい管理下で仕事をしていました。
タイトルに大学生と書いてありますが、高校生のうちに読んでおくことをお勧めします。