大学3年生の娘と高校3年生の息子がいます。
2021年の大学入試から、学校推薦型選抜による入学者が全体の50.3%となり「一般選抜」と「総合型選抜」の入学者比率が逆転しました。
ついに「一般選抜」が少数派の時代となりました。
大学受験において少数派になった息子ですが、本命大学の入試に向けて日々勉強を頑張っています。
さて1月の共通テストが終わり、自己採点の結果を見ながら国立大学、私立大学の出願校を決めたのですが、
「前期」「中期」「後期」と二次試験が行われる国立大学と違い、私立大学の入試方式が多岐に渡り過ぎていたので困りました。
「全学部統一入試」と「全学部日程入試」の違いが分からなかったよ。
私立大学は出願費用さえ無限に出せるなら、何十校、何学部でも出願することが可能です。
ですが、娘が通っていた高校と息子が通う高校の先生方は口を揃えて「連続して受けるのは3日までが理想です」と言っていました。
「3日以上はきついから」と言われたのですが、一体どのようなことがきついのか?娘と息子、そして友達の話を参考にまとめました。
3日連続で大学入試を受けた娘の話
娘が通っていた公立高校では、ほぼ全員が国公立大学を受験していましたが、滑り止めの私立大学は平均7校受けていると先生から言われました。
娘は7校も受けておらず、以下の4つの大学を日程を増やして受けました。
- 国立大学 前期・後期(どちらも同じ大学に出願しました)⇒第一志望
- 私立A大学 A日程・B日程・C日程の3日間 ⇒第二志望
- 私立B大学 前期入試1日 ⇒第四志望
- 私立C大学 共通テスト利用(私が勝手に出願しました)⇒第三志望
娘は私立B大学を受けた一週間後に私立A大学を3日連続で受けました。
娘の感想は?
3日間連続で受けた感想は想像以上に「きつい」とのことです。
娘は私立A大学のA日程・B日程・C日程を連続3日間受けましたが、受かったのはA日程とB日程でC日程は不合格でした。
- 自宅からA大学は片道1時間
- A日程とC日程 同じ学部
- B日程だけ違う学部
A日程、B日程と合格していたのでC日程も合格していると思ったのですが、不合格でした。
これはA大学の入試が終わったあとに娘が言っていたセリフです。
2日目までは大丈夫だったけど、3日目に明らかに集中力が落ちていることが分かった。
C日程の入試の問題が娘にとって難しかったこと、3日目で集中力が落ちていたことが不合格になった要因だったのかもしれません。
息子は今年度の大学受験生なのですが、娘は「本命の大学(学部)は必ず初日(受験者数が一番多いメインの日程)で受けるように!」とアドバイスをしていました。
本命を集中力が落ちる3日目に受けたら絶対に駄目だよ!
連続して受けるのがきつい理由
連続して入試を受けることの具体的な「きつい」理由を聞いてみました。
早朝の満員電車に乗るのは疲れる
娘は家から徒歩10分の高校に通っているので、普段満員電車に乗る機会はなく、大学入試のために早朝の満員電車に1時間近く乗るのが辛かったと言ってました。
入試の日は早ければ9時半集合、10時始まり、3科目受けると3時~4時に終わるところが多いので、遠方で都心部の大学だと行きも帰りも満員電車に乗ることになります。
※入試の開始と終了時間は大学によって違います。
3日間連続で満員電車に乗って慣れない大学に行くのは想像していた以上に疲れたよ。
入試会場の独特な空気に緊張する
入試会場の空気は独特です。
よほどマイペースな人でない限り、周りの受験生が休み時間に必死に最終確認していたりする雰囲気に緊張します。
1日中緊張しているから、家に帰るとぐったり疲れるよ。
集中力には限界がある
7校受験した娘の友達曰く、難易度の高い大学になるほど入試問題を解くのに集中力・体力を消費するとのことでした。
例えばFラン大学の入試問題を5日間解くのと、早慶レベルの入試問題を5日間解くのでは難易度が大きく違うし、集中力・体力の消費量も大きく変わるよね、と言われ、娘はなるほど…と納得していました。
娘は国立大学の入試で「論文」を使いましたが、集中して考え続けたことで1日でぐったり疲れ果てて帰宅しました。
「論文」を使う大学なら2日連続受けるのは無理だなぁ。
3日連続で入試を受ける場合の注意点
娘は中高と運動部のキャプテンを務めていた自他ともに認める「体力のある人」です。
体力のある娘なので3日間くらいなら全然平気かな?と思っていました。
娘は息子に「無理すれば何日でも連続で受けれるけど、集中力を保ったベストな状態で受けるためには2日連続までにしておいた方がいいよ」とアドバイスをしていました。
全力を尽くせるのは2日連続までだよ。
共通テストの2日目の後半にはかなり疲れたから3日連続がキツイのはよく分かるよ。
とは言え、入試の日程的に3日間連続が避けられないこともありますよね。
連続の日程になってしまうなら、できるだけ1日目か2日目に本命の大学・学部を受けることをおすすめします。
繰り返しになりますが、万全の状態で受けるためにも本命が3、4日受ける日程の最終日にならないようにご注意ください。
5日連続でも大丈夫だった友達
娘は3日できついと言っていたのですが、5日連続でも平気だったクラスメイトの友達がいました。
友達(女の子)は、月曜から金曜まで連続で入試を受けて、土日を挟んで更に3日連続で入試を受けていました。
土日だけお休みして5日間連続と3日間連続で受けたことになるのですが、本人曰く「最初の5日間は本命のための練習で受けた大学」とのことで、それほど疲れなかったと言っていました。
練習多すぎない?
その後の3日間は本命の大学だったけど、終わった後は「疲れた~!もう無理~!」って半泣きだったよ。
最初の5日間は滑り止め大学だったので、ある程度リラックスして受けることができましたが、最後の3日間は本命大学だったので全力を尽くしたところ1日受けただけで放心状態になってしまったそうです。
※友達は全日程(受験した8日間全て)合格しました!
私立高校を3日連続で受けた息子の話
息子は3年前、私立高校の入試を3日連続で受けました。
初日と2日目は緊張しつつもそこまで疲れた様子ではなかったのですが…
3日目に倍率の高い人気校を受けたところ、行きは高校の最寄駅から人の列が続いている状態で、帰りの電車も超満員で、午後1時には試験が終わったはずなのに家に辿り着いたのは午後4時近くでした。
行きも帰りも臨時列車が出るほどの人気校でした。
息子の場合、「入試そのものよりも会場付近の受験生たちの人混みに疲れた」と言っていたので、倍率が高い高校を連続して受ける場合は注意が必要です。
電車が混んで大変だったから、親が帰りに車で迎えに来てくれるだけでも疲れはかなり減ると思うよ。
最後に
息子の友達が塾の先生から「私立大学はお金を出して受験校を増やすことで合格率が上がるよ」と言われていましたが、ボーダーライン付近の人なら確かにその通りだと思います。
ボーダーラインよりギリギリ下の人ならまぐれで合格点を突破できるかもね。
まぐれでも合格できたなら大学に入る実力があったと言うことだよ。
ただ、娘の友達は「数打てば当たるはず!」と入試方式を変えつつE判定の大学を10回ほど受けたのですが、その10回全てが不合格になっていたので、受験回数を増やしても落ちる人は落ちます。
ボーダーラインの見極めって難しいですよね…。
残念ながら、我が家は息子の出願費用を無限に出してあげることはできません。
息子が希望する大学を全てあらゆる入試方式で受けさせたら、交通費と宿泊費込みで私立大学の1年分の学費がかかってしまいます。※共通テスト利用など大量に出した場合です。
どこまで挑戦させるのかを考えつつ、前期は今のところ3日連続はできるだけ避けて日程を組んでいるところです。
冬になるとラムネが大量に売れるのは、受験生が買うからなのかな?
我が家は入試当日は必ずラムネを持たせていました。