教育実習中は睡眠時間が3時間しか取れなくてつらかった
担当教官が怖くて最悪だった
担当になったクラスがハズレだった
教育実習について検索すると、このような「愚痴」を多く見かけます。
娘は大学4年生のときに、中学校に3週間の教育実習に行きました。
なので、娘から話を聞いて検索すると書いてある「愚痴」の裏側を知ることができました。
この記事では、教育実習の愚痴を言う人・言わない人の違いについてまとめます。
これから始まる教育実習が不安だな…と心配している大学生の参考になれば幸いです。
教育実習のよくある「愚痴」について
教育実習の愚痴を言う人・言わない人の違いについて、娘から話を聞いてまとめました。
<娘と一緒に教育実習を受けたメンバーの詳細>
- 公立の中学校での教育実習(3週間)
- 教育実習生は全員違う大学出身で、男子2人(Aくん Bくん)・女子4人(Cさん・Dさん・Eさん・娘)の計6人
- 娘とBくんが同じ教科、それ以外の4人は全員違う教科
- 教員試験に受かっていて春から教師として働くのはAくんだけ
- 娘とCさんは春から一般企業に就職する
- Bくん・Dさん・Eさんは春から非常勤講師になる予定
私は一次試験には受かったけど一般企業に就職をすることを決めたから二次試験は辞退したよ。
睡眠時間が3時間しか取れなくてつらい
寝るのが深夜になってしまったという教育実習生の話はよく聞きます。
娘が行った中学の教育実習生は、寝れる人と寝れない人が半々でした。
Bくん、Dさん、Eさん ⇒常に夜7~8時頃まで帰れない組(寝るのは毎日深夜)
娘とBくんは同じ教科で受け持った授業時間数も同じなのに、なぜBくんだけ毎日「居残り」しているのかが疑問でした。
娘とBくんは同じ教科なのに、どうしてBくんは帰れなかったの?
教育実習に入る前の事前準備が足りていなかったからだよ。
実習に入る前の1~2カ月ほど前に、中学校の先生(担当教官)に挨拶に行きます。
そこで実習で授業をするところ、そのために必要な指導案の書き方等を指導教官に教えてもらいます。
娘、Aくん、Cさんは指導案を全て事前に書いて、使う教材も全て作り終えた状態で実習に行ったので終業時間にはその日やることはほぼ終わっている状態でした。
ところが、Bくん、Dさん、Eさんは毎回指導案を書いたり教材を作ったりしていたので、遅くまで学校に残っていました。
指導案は担当教官から手直しはされるけど、実習が始まってから毎回1から書くより予め書いておいた方が楽だよ。
担当教官が怖くて最悪
Dさん、Eさんは常に「担当教諭が怖くて最悪だ」と愚痴っていたそうですが、娘の担当教諭が一番怖そうだから可哀想と言われたそうです。
私の担当教官は優しかったけどね。見た目が怖かったのかな?
ここからは娘が言っていたセリフ(そのまま)です。↓
担当教官は教育実習生に教えている時間は自分の仕事ができない状態。
指導するのは完全にボランティアであって、ただ未来の教員を育てようと言う気持ちで教えてくれている。
お昼ご飯をゆっくり食べる時間も取れない先生から、多少そっけない態度を取られたくらいで「担当教官が怖くて最悪」と愚痴るのは間違っている。
教育実習生の帰りが遅くなると、担当教官の帰りも遅くなる。
実習生は自分のやるべきことをサッサとやって帰ることが大事。
担当教官の先生方は、教育実習最終日はかなり疲れた顔をしていたよ。
担当になったクラスがハズレ
娘が行った中学では、明らかな「問題児」がいるクラスには、教育実習生は担当しないと言っていました。
娘の担当になったクラスは学年一元気な生徒が多いクラスで、授業中に騒がしくしている生徒もいましたが、幸い担任の先生がベテランだったので色々助けてもらったそうです。
実習生のCさんの担当クラスは大人し過ぎて、授業中に誰も手を挙げてくれないから逆に困るって言ってたよ。
担当になったクラス(生徒)で困ったことがあったら、まずは担任の先生、担当教官に相談しましょう。
それでも解決しなかった場合は、大学の「教育実習担当の先生」に相談してください。
大学にもよりますが、実習中に中学まで様子を見に来てくれる「教育実習担当の先生」もいるそうです。
娘が教育実習で一番大変だったこと
教育実習中に一番大変だったことは何?
他の教育実習生を残して先に帰れなかったことだよ。
担当教官がしっかり指導してくれたので、教育実習自体は全く大変ではなかったと言っていた娘でしたが…
上にも書いた通り、娘、Aくん、Cさんは終業時間には帰れる状態でも、Bくん、Dさん、Eさんは忙しそうにしていたので、3人が終わるのを待っている時間が苦痛だったと言ってました。
指導案を書くのに時間がかかるのは仕方がないのですが、Bくん、Dさん、Eさんは愚痴などの雑談で遅くなることが多かったので、二週間目からはCさんと2人で先に帰るようになりました。
電車で50分ほどかかる中学でしたが、毎日7時前には家に帰って来ていました。
教育実習中のよくある疑問
実習中に熱を出したら?
娘が教育実習に行った自治体の中学は、熱を出して休むと、その分だけ実習が終わる日程が後ろ倒しになるというシステムでした。
自治体によって対応が違いますので、熱を出したらすぐに担当教官に連絡して確認してみてくださいね。
教育実習を辞めたくなったらどうする?
もし実習を途中で辞めたくなったら、大学の「教育実習担当の先生」に連絡し、指示を仰いでください。
実習校の先生は、実習生のために多くの時間を割いていれているので、大学側が責められることにはなりますし、謝罪の嵐になってしまうことは必須ですが、続けられないのなら仕方がありません。
教員免許状を取得しなくても卒業できるかの確認もしておきましょう。
教師にならないことを担当教官に伝えるべき?
教職の資格だけ取って一般企業に就職する学生は珍しくありません。
ただ、実習生のために自分の時間を割いて指導してくれる担当教官に失礼にならないように、教師にならないことは伝えてはならない、と大学から指導されていました。
娘の場合は、担当教官から「教師になるの?」とストレートに聞かれたので、教師にはなりませんと素直に伝えたところ、「俺も最初はそう思ってたよ」と担当教官から笑って言われただけでしたが、中には気分を害する先生もいるかもしれません。
聞かれない限り、わざわざ伝える必要はないと思うよ。
娘は内定式と教育実習が重なっていましたが、一生懸命教えてくれている先生に失礼になるからと内定式の方を欠席しました。
入社する会社の人事の方に教育実習と重なったので欠席する旨を伝えたところ、「同じ理由で欠席する人は何人もいるから大丈夫だよ、頑張ってね」と言ってもらえたそうです。
最後に
この記事では教育実習中の「愚痴」について中心に書きましたが、学連の仕事に比べたら大変さはゼロで楽しかったと言っていました。
大変過ぎる学連を先にやっておいて良かったのかも?
最終日にクラスの子たちからもらった寄せ書きは嬉しかったと言っていて、教育実習が終わったあとに6人で行った打ち上げも楽しかったそうです。
教育実習中はお弁当を作って欲しいと頼まれたのですが、毎朝6時半に家を出る娘のために、5時半に起きてお弁当を作るのが母的に大変でした…。