大学1年生の娘と高校1年生の息子がいます。
娘は今、県内の私立大学に自宅から通っています。
最寄りの駅から近くて、周りには飲食店が多く便利な場所にある大学です。
空きコマに大学の友達とランチに出かけることもあるよ!
娘は第一志望の大学に不合格になったので、私立大学に通っていますが全く不満はないと言ってます。
ところで愛知県は、高校卒業後に地元の大学・短大・専門学校に進学する割合が全国最多とのことです
16年度の文部科学省調査によると、高卒後に自県の大学や短大、専門学校に進学した割合は愛知が全国最多の71%。地元志向の背景について、名古屋に本校がある「河合塾」教育情報部の岩瀬香織チーフは「実家から通えるエリアに多数の大学があり、有力企業が多いため就職の不安が少ない」と説明。遠方の国公立大に合格しても愛知の私大に進む受験生が多いという。
出典:PRESIDENT Online
愛知県は大学の数も全国3位と多く、トヨタなど自動車関連の大手企業があり就職にも強いので、確かにわざわざ県外に進学する必要はありません。
娘の通っていた高校でも、県内の大学に進学する割合が高かったのですが、そんな中でもあえて地方にある国公立大学に進学した友達がいました。
そして大学1年生の夏休みに帰省した友達と会った娘は、地方国公立大学に進学した友達から大学生活について話を聞きました。
羨ましい話、大変だな…と思う話など教えてもらったのでまとめます!
地方国公立大学に進学を考えている受験生の参考になれば幸いです。
娘が最初に目指していた国公立大学
娘は最初、県外の山の上にある国公立大学に進学を希望していました。
その話を中学時代に通っていた塾の先生たちにしたところ、その場にいる全員から、
「山の上にある地方国公立大学に行くくらいなら、県内で便利な場所にある私立大学に自宅から通った方が良くない?」と言われたそうです。
娘の場合、最初に進学を希望していたのは教育学部だったので、「特殊な学部じゃないんだから、わざわざ県外に出て行かなくても勉強できるよね?」とも言われてました。
本当にその通りです!
娘は進学校にありがちな「地方でも国公立大学が一番」という考えに染まっていたので、先生方から言われたことでようやく県内の大学に目を向けるようになりました。
そして、最終的に第一志望校は隣の県のぎりぎり自宅から通える距離の国公立大学、滑り止めは県内の私立大学にすることで落ち着きました。
そして私立大学に進学しました。
後日談として、塾の先生方は娘に塾講師のアルバイトに来てもらいたかったとのことで…私立大学に決まったと報告に行ったら、そのまま塾講師の採用試験を受けさせられたそうです(笑)
採用試験は無事合格して、塾講師のアルバイトをしています!
地方国公立大学に進学した友達
北海道にある大学に進学したクラスメイトのAくん
娘の高校3年生の頃のクラスメイトだったAくんは、北海道の国公立大学に後期試験で合格して進学しました。
北海道に行った理由は県内の私立大学に全て落ちてしまったからなの…。
北海道にある国公立大学を受験した日の次の日は卒業式だったので、会うことはできなかったそうですが、合格した!と連絡をもらい娘は喜んでいました。
入学式の日、大学周りに雪が残っている写真が送られて来て笑ったそうです。
割と古めで規模が小さめな大学で、大学の周りにはお店があるものの車が必須な田舎だったので「大学生活を楽しめるのかな」なんて皆で話していたそうですが、
夏休みはトウモロコシ農家の手伝いのアルバイトをしたり、北海道ならではの散策の授業があったり、
野菜が何を食べても美味しいなど、どの話も楽しそうで羨ましくなった!と娘は言っていました。
ただ、片道3万円かかるとのことで、なかなか帰省が出来ないそうです。
遊びに行きたいけど、交通費だけで往復6万円かぁ…。
九州の山の上にある大学に進学したSちゃん
九州の国公立大学の中でもかなり田舎にあって、車無しでは行動できない大学に進学したSちゃん。
志望理由は、日本国内で行きたい学部のある大学がそこにしか無かったから、とのことでした。
それは県外に出ても仕方ないね!
山の上にあるので、文字通り何もないところにある大学の寮暮らしをしているSちゃんですが、大学の規模がそれなりに大きいので閉塞感は全くないそうです。
普段は大学で過ごすことが多いから、友達ととても深く仲良くなれると言ってたよ!
山の上の大学ならではの、皆でキャンプや釣りに出かけたり、「自然」をテーマにした遊びをすることが多いとのことです。
2人の話を聞いていて、楽しいこと・大変なことをまとめてみました。
楽しいこと
- 遊びに行く場所が少ない分、大学内で友人と遊ぶからすごく仲良くなれる
- 田舎特有の農家の手伝いなどのバイトがあって楽しい!
- 大学の友人とアウトドア的な(海や山とか)遊びがたくさんできる
- 一人暮らしの子が多いから、困った時に友達同士で助け合える
大変なこと
- 山の上にある大学だから、車がないと下の町まで行くことができない
- 田舎だからバイトできる場所が少ない
- 方言がきつくて聞き取れず、ホームシックになった
進学したばかりの頃は、親からの電話を切る時に泣いてしまう子も多いそうです。
県外の大学に進学したい理由
娘の友達に県外の大学に進学した理由を聞いてみたところ、意外なほどシンプルな回答が返って来ました。
「国公立大学受験クラスに入ってずっと全教科の勉強を頑張って来たから、どこでも良いから国公立大学に行きたかった」
「県外に出て一人暮らしがしてみたかった」
私立大学で一人暮らしは正直キツイけど、国公立大学ならギリギリOKできるご家庭は多いです。
一人暮らしについて記事にしました。
最後に
地方国公立大学に進学した娘のお友達の話を聞いていて気づいたことがあります。
それは、文句ばかり言っている子と、大学生活を目一杯楽しんでいる子に分かれていることです。
結局、どこの大学に入学しても楽しめるかどうかは本人次第なんですよね!!
そして、どこの県でも良いから国公立大学に進学させようとする高校の先生も中にはいますが、徹底的に無視して大丈夫です!
そんな小さなことは無視して、本当に学びたいことがあるかどうかを第一に大学を選ぶことをお勧めします。
私の友達で地方国公立大学を受験した子は、そこにしか学びたい学部がない子ばかりだったよ。
上に書いた「ホームシック」になってしまう子ですが、1年も経って大学生活にすっかり慣れれば、親の方から「いつ帰って来るの?」と聞かれるくらいに平気になるそうです。(娘の大学の先輩談)
安心してくださいね!!
学部・学科探しは、こちらの本がとても参考になりました。