大学1年生の娘と高校1年生の息子がいます。
約1年ほど前ですが、中学で皆勤賞を取ると高校受験で有利になるのかを調べて記事にしました。↓
その後「大学受験でも有利になるの?」とご質問をいただいたので、今回は高校生活における皆勤賞について詳しくまとめてみることにしました!
上記にある「高校受験 皆勤賞を取ると有利になるの」の記事と内容が重複する点がありますがご了承ください。
結論から先に書きますと、高校の皆勤賞は一般入試では一切有利になりませんが、推薦入試では有利になる場合があることが分かりました。
推薦入試を希望している学生さんは要チェックな内容となっています!
高校の皆勤賞とは
高校では教科ごとに遅刻・早退・欠席がつきます。
娘の通っていた県立高校では遅刻・早退について以下の決まりがありました。
- チャイムが鳴り終わった時点で席に座っていなければ「遅刻」
- 授業中20分以上保健室などに行って教室に戻らなければ「早退」
※高校によって決まりは違います。
5分程度トイレに行く程度なら「中抜け」になるので早退にはならないとのことでした。
ちなみに娘の通っていた高校では3年間のうち、授業に1回だけでも遅刻や早退がつくと皆勤賞はもらえませんでした。
体育の授業で鼻血が出たから、保健室に20分ほど行ってたら早退扱いになって皆勤賞を逃した友達がいたよ。
学校を休むことについては「出席停止」と「欠席」と「公欠」の3つに分かれています。
「出席停止」とは、出席する予定の生徒を出席させないようにすることです。
インフルエンザにかかったり、新型コロナウイルスの予防接種の副反応が出た場合などは出席停止となります。
コロナの予防接種日も出席停止扱いになるって先生が言ってたよ!
「欠席」とは、出席するべき会合や学校などに出席しないことです。
体調不良や家族旅行で休む場合は欠席になるよ~。
「公欠」とは、学校生活のために学校が認めた欠席のことです。
部活動の公式戦が平日にあった友達は公欠扱いになっていたよ!
出席停止と公欠で休む場合は、皆勤賞の対象となります。
各教科ごとに遅刻・早退・欠席がつくのはかなり厳しい条件だと思いましたが、それでも娘の学年では3年間通しての皆勤賞をもらった子は、学年に20人ほどいました。
3年間の皆勤賞が20人もいるのって凄いよね!
大学の一般入試の場合
大学の一般入試の合否は、当日点で決まります。
「高校の調査書」に出席日数の欄があるので気にする子も中にはいますが、大学側がチェックするのは「卒業見込み」の欄だけです。
高校を卒業することが出来なければ大学に合格しても入学出来ないので、「卒業見込み」になっているのかだけは大学側もしっかり確認するそうです。
そもそも大学の一般入試は浪人生や高認取得者も受験しています。
浪人生は出席日数とか関係ないからね!
ほとんどの私立大学の一般入試は「当日点一発勝負」なので欠席日数は気にしなくても大丈夫です。
高校の調査書の中身の記事はこちらに書きました。↓
「大学受験」大学に提出する調査書(成績証明書)の中身です!!
大学の推薦入試の場合
推薦入試を受ける場合ですが、「出席日数」が出願資格に入っているかどうかは大学によって違います。
志望校の大学の公式ホームページにある「出願資格」をご確認ください。
友達は、高校の先生から出願資格が載っている資料をもらってたよ~。
2020年から推薦入試の名称が変わりました。
- AO入試 → 総合型選抜
- 指定校推薦・公募推薦 → 学校推薦型選抜
※こちらの記事では分かりやすくするために旧名称を使っています。
AO入試
AO入試は国公立大・私立大ともに、面接や小論文、志望動機や学部・学科の適性、入学後の意欲などで総合的な人物評価を行って選抜する方法です。
引用:ベネッセ教育情報サイト
AO入試は総合評価で判断します。
したがって遅刻欠席日数も評価のうちに入っている大学が多いです。
遅刻欠席が極端に多いとマイナスになりますが、皆勤賞だからと言ってプラスになることもありません。
要は皆勤賞だと減点はされないってことだね!
遅刻欠席以外の項目でしっかり点数を取り、面接で「なぜ休んだのか」と聞かれた場合、理由をしっかり答えられるようにしておくことが大事です。
指定校推薦
指定校推薦は、高校の内部基準で決まります。
校長先生が「学校の代表者」として選ぶので、遅刻欠席等は内部審査の段階で厳しく審査されます。
欠席日数が多くても高校から指定校推薦がもらえれば、ほぼ100%の確率で大学に合格することができます。
ただ、指定校推薦で入学すると、4年間ずっと大学の成績表が高校に送られますし、万が一警察沙汰を起こしたら即高校に連絡が行くことになります。
しかもあまりにも成績不振だと、母校の指定校推薦枠が取り消されることもあるので責任重大です。
大学に入学してまで出身高校の監視下に置かれるのは嫌だなぁ…。
どの入学方法でも一長一短あるねぇ。
公募推薦
娘の受験時に公募推薦について調べていたところ、「病気や公欠などの理由なしの欠席年間10日以下」と応募要項に書かれてる大学がありました。
志望校の出願基準に欠席日数の記載があるか事前に調べておいてください!
指定校推薦より合格が難しいとされているのが公募推薦です。
大学や学部ごとに応募する条件が違いますのでしっかりご確認ください。
皆勤賞が強みになる学部
AO入試、推薦入試の受験方法を選んだ場合ですが、
看護学部・医学部・医療系学科など医療系の学部学科で高校の皆勤賞が強みになると聞きました。
看護系は一般入試でも面接試験があることろが多いです!
入学後に欠席が続いて実習に行けなくなると各方面に迷惑がかかりますし、勉強にもついて行けなくなるので、面接で「欠席理由」を聞かれることが多いそうです。
入学後、気軽に休める学部じゃないもんね。
娘の友達で、国立の看護学部を一般受験したお友達は、面接で欠席日数に関することは何も聞かれたなかったと言っていました。(高校3年間で欠席5日間)
私立の看護学部を一般受験した友達は、面接で聞かれたそうですが、正直に病欠だったことを伝えたところ、それ以上何も聞かれることは無かったそうです。
(高校3年間で欠席20日)
二人とも無事、合格することができました!
最後に
娘は高校3年間、無遅刻無欠席で皆勤賞をもらいました。
ただ、3年間一度も体調を崩さなかった訳ではありません。
たまたま長期休みや土日に熱を出すことが多かったので、休まず高校に通うことができただけです。
年に数日間、体調不良でお休みするなんて誰にでも普通にあることです。
風邪など理由がハッキリしているなら、休んだことを気にしなくても大丈夫です!
募集要項に欠席日数の記載があった大学でも、10日までなら応募できるところばかりでした。
では大学を一般受験した娘にとって、高校での皆勤賞は何の意味も無かったのか?と言えばそんなことはありません。
3年間、無遅刻無欠席だったことは自分の中で大きな自信に繋がってるよ!
娘は大学もサボることなく、今のところ無遅刻無欠席で通っています。
3年以上購読している雑誌です。