2014年に、東北大学の二次試験において、親の同行者が多かったことでバスに乗り切れない受験生が続出し、入試開始時刻が遅れたというニュースがありました。
このニュースを見たときは、「親も試験会場まで同行するのが当たり前の時代になったんだ…」「今時はスマホで位置情報を確認できるんだから一人で行かせればいいのに」なんて思っていましたが、
いざ息子の大学受験のときは、愛知県から関東の受験先の大学がある地まで、前日からしっかり付き添いました。(偉そうなこと思ってすみません…)

何かトラブルがあったらと思うと心配だったので付き添うことに決めました。
この記事では、娘と息子の大学受験、そして娘の大学入試の手伝いなどの話を聞いて、令和の大学受験生の親の付き添いについて分かったことをまとめます。
我が子の大学受験に付き添おうかな、と迷っている保護者の方の参考になれば幸いです。
大学受験に親の付き添いは当たり前?
受験生の性格、置かれている状況、受ける大学の数など”人それぞれ”違います。
なので、親の付き添いは当たり前?と聞かれれば”人それぞれ”だと答えます。
「電車や飛行機に乗り慣れていて、初めての場所でも物怖じせずに行動できるタイプ」の人もいれば、その逆で「萎縮してしまうタイプ」の人もいます。
「関東圏の高校生で関東の大学を受験する人」もいれば、「九州に住んでいて北海道の大学を受験する人」もいます。

親の付き添いが必要な受験生もいれば、必要ない受験生もいるのです。
中には「大学受験に親が付き添うなんて恥ずかしい」と否定してくる人もいますが、今の時代の子育てを経験していない人の発言なので無視しましょう。

1~2度オープンキャンパスに出かけた程度の”見知らぬ地”でひとりで電車移動するのは不安だよね。
大学受験に親が付き添うのは全然恥ずかしいことではありません。
必要な状況に置かれている受験生なら、親の付き添いは当たり前です。
娘と息子の大学受験で感じた「親の付き添い」
息子⇒関東の国立大学(前期・後期)私立大学4校受験(私立は全て県内受験)
娘と息子の大学受験で感じたことですが、性別に関係なく私立大学より国立大学の方が親の付き添い率は圧倒的に高かったです。

県外の国立大学の受験で息子に付き添いましたが、ホテルの朝食は8割近くの受験生が親と一緒に食べていました。
国公立大学の方が親の介入がすごいのかもしれません。
そういえば最初に書いた東北大学も国立大学ですね。
ちなみに娘も息子も、受験した国立大学に受験者控室はありましたが、保護者控室はありませんでした。
息子の受験の「付き添い」
息子は関東の国立大学を受けたのですが、関東の交通網の乗換ができるのか心配で…私の方から「一緒に行こうか?」と提案したところ、「え?いいの?」とホッとした顔をしていました。
前日から大学近くのホテルに泊まり、朝食を一緒に食べてからホテルから徒歩5分の最寄りの駅まで送って行きました。
入試がおわった後は新幹線の駅で待ち合わせして、駅構内で美味しいものを食べてから自宅に帰りました。

付き添ったのは前期だけで、後期は息子の希望でひとりで行きました。

国立大学の後期試験が受験の最終日だったから、終わった後は関東に住んでいる友達と待ち合わせして遊んでから帰ったよ。
私立大学は関東2校、関西2校と受けましたが、幸い全て名古屋会場があり”県内受験”することができたので付き添いはしませんでした。
娘の受験の「付き添い」
娘は隣県の国立大学を受けたのですが、電車で一緒に行く友達が6人いたので付き添いはしませんでした。

「ひとりで行くなら大学まで車で送り迎えしようか?」と話していたのですが、高校の友達と約束したから大丈夫と言われました。
県内の私立大学の一般入試は2校ほど受けましたが、どちらも友達と行きました。
娘の受けた私立大学は、2校とも試験当日の「保護者等、付添者控室」の設置はありませんでしたが、受験者控室はありました。

保護者控室の有無については、各大学の入学試験要項を確認してみてね。
娘の友達の保護者の「付き添い」
娘の友達は年明けから体調不良で入院していて、退院後すぐの受験だったので、私立大学に問い合わせたところ、受験する教室のすぐ近くに特別に待合室を作ってもらえました。
地下鉄の駅から10分かからない場所にある大学なので、保護者の車の送り迎えは原則禁止されていましたが、教員用の駐車場を特別に貸してもらえたそうです。

当日は控室に大学職員の方が来てくれて保健室の場所を教えてくれたので安心できたと言ってました。
息子の友達の保護者の「付き添い」
息子の友達は県外の受験のため、ひとりで1週間以上ホテルに泊まらなくては…と悩んでいたのですが、保護者が「ウィークリーマンション」を借りてくれて、入試が全て終わるまで一緒に泊ってご飯を作ったり話を聞いてくれたそうです。

親がいてくれたから勉強に専念できて助かったって感謝していたよ。
「付き添う親」が気をつけて欲しいこと
娘が受験した国立大学は、受験者控室はありましたが、保護者控室はありませんでした。
そのため受験者以外は大学に入れなかったので、門の周りでお子さんの受験が終わるのを待っている保護者が沢山いました。
祖父や祖母、兄弟など家族連れで来ている方たちもいて…(旅行も兼ねてたのかな?)
大学の門の辺りを塞ぐように保護者の方たちが立っていて、我が子が試験を終えて出て来るのを待っている状態だったので、試験を終えて電車で帰る受験生たちが門の外に出るのに一苦労したそうです。

試験のあとで疲れていたから、余計に腹が立ったよ。
入試を受けているのは自分の子どもだけではありません。
受験生たちの邪魔にならない場所で待っているのは最低限のマナーです。
最初に書いた東北大学の二次試験において、親の同行者が多かったことでバスに乗り切れない受験生が続出したという問題も、「同日に保護者向けの説明会があったから余計にバスが混雑した」とのことでしたが…
当日説明会に参加する必要があっても、保護者たちは”受験生”にバスを譲るべきだったと思います。

でも東北大学を調べてみたら駅から1キロくらいの距離と近かったから、自分が東北大学の受験生だったら、バスは諦めて歩くかタクシーに乗っただろうな。
タクシーアプリ「GO(ゴー)」はその名の通りアプリから簡単に呼べるので、荷物が多い時、時間がない時、天気が悪い時の強い味方です。
娘と息子は何かあったら使うようにとお守り代わりにアプリを入れていました。
最後に
受験の付き添いについて厳しい意見を言う人もいます。
「親が試験会場についていく受験生は落ちる」
⇒付き添いをした息子も、友達も、希望していた大学に受かって現在一人暮らしをしています。
親が付き添うことで不安が減り入試に集中できるのなら好きに言わせておきましょう!
「出願を人任せにする受験生は受験がうまくいかない」
⇒出願書類に不備があって入試を受けれなくなって泣いていた娘の友達がいました。
”手書き”で願書を出していた時代と違い、今は”WEB出願”になっておりますので、大学によっては写真を定位置に貼るなど難しい操作もあります。
まだ18歳くらいの子だとパソコン操作に長けている子は少ないです。

出願書類を入力したあと、必ず親子で確認してくださいね。
最後になりますが、性別、宿泊の有無も関係なく、受験先の大学がある地まで一緒に行く親は普通にいます。
本人が望んでいたら、ぜひ付き添ってあげてください。
息子と離れて暮らしている今、2人でホテルに泊まって朝食を一緒に食べたのは懐かしい思い出となっています。
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