大学2年生の娘と高校2年生の息子がいます。
娘の通っている大学の学部では、2年次から3年次に進級するためには62単位取っておく必要があります。
2年生までに取らなければならない必修科目の単位もあるんだよ!
娘の大学の友達は、2年生前期までに絶対に取らなければならなかった必修単位を落としてしまったとのことで…もう一度2年生をやることが決まったそうです。
私は「大学4年生の卒業時点で必修単位が取れていない場合に留年になるのかな?」とずっと思っていたので、2年生の時点で留年になる学生がいることを知って驚きました。
日本の大抵の大学では、普通に勉強していれば卒業できると言われています。
入学するより卒業する方が簡単なのが日本の大学です。
娘の学部でも、よほどのことが無い限り「留年」する学生はいません。
それなのに友達がなぜ留年することになったのかを娘から教えてもらいました。
大学の留年の仕組みについても調べたので一緒にまとめます。
大学2年生で留年が決まった友達
娘の友達の話を聞いて、「大学2年生で留年することがあるんだ…」と驚き、他の大学の留年について詳しく調べて見たところ、1年生から留年する大学があることが分かりました。
大学1年生で留年する理由
学年毎の必修単位(または単位数)がある大学の場合でそれを修了していないと、4年次以外でも「留年」することがあり得ます。
学年毎の必修単位がない大学では、卒業判定まで留年はありませんけどね!
留年について他大学に進学した娘の友達に聞いたところ、見事に対応がバラバラであることが分かりました。
A大学 「1~3年生まで取得単位数0だったとしても誰でも4年生になれる」
B大学 「1年生のうちに一般教養科目+専門科目=30単位以上取ることが条件。 1単位でも足りない場合は2年生になることはできないので、もう1度1年生をやることになる」
C大学 「2年次から3年次に進級するためには62単位取っておくことが必要。2年生までに取らなければならない必修単位もある」 ➔ 娘の通っている大学(学部)です。
自分が通っている大学の留年制度について知りたかったらシラバスを読むか「教務部窓口」に行って確認してみてね!
留年する前に警告はされるのか?
娘の友達は、ゼミの先生から何度も「このままだと危ないよ」と警告をされていたそうです。
とても優しい先生で、「特別追加課題レポートを出せば単位が取れるよ」とアドバイスしてくれたのに友達はレポートを出さなかったとのことで、娘の方が「???」となっていました。
レポートさえ出せば進級できるのにどうして出さないの?
大抵の大学では、基本的には出席日数や、単位が危うくなると先生から何かしらの アクションがあります。
学生を直接呼び出したり、メールで連絡したり、アクションの方法は大学によって違います。
よほどのことがない限り、突然「留年宣告」を受けることはありません。
留年すると親に連絡が行くのか?
娘の通う大学は学期ごとに成績表が郵送されて来るので、留年した場合、親は成績表を見て知ることになります。
先輩の話では、留年すると成績表に進級不合格と書かれているんだって!
本人と親を呼んで留年したことを伝える大学、掲示板に留年の旨を張り出す大学と「留年の知らせ方」は様々です。
掲示板に貼り出されるのは嫌だなぁ…。
単位を取るための救済措置はあるのか?
娘の通う大学のシラバスには「留年が決定した場合、基本的に救済措置はありません」という内容が書かれていました。
ただ、テストの点数がギリギリ足りなくて「保留」となった場合は何らかの救済措置を後日行ってくれる大学もあります。
- 再試験不合格者には、再々試験を行う
- 冬休みなどに、不合格者用の補習講義を行う
- 不合格者用の特別追加課題レポートを提出させる
特別追加課題レポートを出すだけで単位をもらえるなら楽勝なはずなんだけどね…。
大学を留年すると困ること
大学を留年すると困ることは下の3点です。
奨学金が止まります
奨学金を借りている状態で留年した場合、奨学金の貸与は停止されます。
JASSO(日本学生支援機構)から奨学金を受けている場合は確実に止まります。
他から支援を受けている場合でも留年をすると、学業に励んでいるとはみなされないので奨学金の貸与を停止される可能性がとても高いです。
ご注意ください!
下の学年と講義を受けることになります
単位を落として留年した場合、下の学年と一緒に講義を受けたり試験を受けることになります。
同学年だと思って話しかけたら1学年上の先輩だったことが何度かあったよ!
1学年下の子と一緒に授業を受けることに対して気遅れしてまた単位を落とすこともあるそうです。
単位の落とし癖がついてしまう学生もいるとのことです!
ただ、履修が取れなくて次の年に取る場合も多々あるので、娘は1学年上の先輩がいても全然気にならないとのことです。
就職活動で不利になることもあります
「決められた期間内に決められた事をこなす」ことを重要視している企業は、留年しているとそれだけで不利になります。
そのような企業だと「留年はしてる?」と聞かれて「はい」と答えると次の試験に進めない事もあるそうです。
大学生で浪人・留年は全然珍しくないので駄目なら別の企業を受ければいいのですが、そのような対応をする企業も中にはあります。
留年に厳しい企業もあるってことを覚えておいた方がいいってことだね!
3年生の時点で単位が足りないと卒業見込みが貰えないことで就活できなくなる場合もあるので、単位の不足にはご注意ください。
就職活動は私の時代と全く違います。
公務員試験なら大丈夫?
公務員試験はたいていは 30歳未満ということしか制限は無く、何度浪人していようと2回留年していようと 採用試験時には関係ありません。
1年留年したのなら22歳で公務員にならずに, 23歳でなったというだけです。
ただ,初任給は 22歳で採用された人たちと同じになります。
教職課程を履修するのは大変です!
大学・学部等で違いがありますが、卒業するのに必要な科目は、通常規則で決まっています。
娘は教職課程を追加で履修しているのですが「規則にない科目扱い」となるため、教職課程で取った単位は「卒業単位」には含まれていません。
したがって、卒業するために最低限必要となる124単位に教職課程の59単位をプラスして取らなければならず、そのため時間割は毎日1限からパンパンに詰まっている状態でとても忙しいです。
2年生の前期で79単位取得出来ているので、学部の単位だけなら3年生の前期に取り終えることが出来るんですけどね。
同じ学部で教職課程を履修していない友達は、2年生からは時間割がスカスカに空いていてかなり余裕がありますが、娘たち教職課程履修組は3年生いっぱいまでは平日はギチギチに授業が詰まっている状態です。
教職を取るだけで大学生活がここまで忙しくなるとは…。
2年生に上がる時点で半数近くの生徒が「教職課程の履修」をやめてしまうくらいに忙しいので、学部にプラスして教職課程の履修をすることを考えている学生さんは、本当に教師になりたいのかを今一度考えてみてくださいね。
ただ、ギチギチに授業が詰まっている「履修仲間」が沢山出来たのは嬉しいと娘は言ってました。
基本的に教職課程を履修している生徒は真面目に勉強する学生が多いとのことです。
大学では教職に拘らず、別の資格を取ることも出来ますよ!
最後に
娘は補習と宿題の量がとても多くて勉強に厳しい高校に通っていました。
3年間ずっと勉強に追われていて本当に大変そうでした。
私立の文系大学に進学したので、「少しは余裕ができるかな?」と思っていたのですが、大学2年生現在、高校時代を超える時間割と勉強量になっています。
大学の空きコマは大体図書室で勉強しているよ!
「高校時代の10倍は勉強しているんだけど!」と言ってました。
今どきの大学生は忙しいんですね。
ところで大学生全体の留年割合ですが、平均して20%とのことです。
娘の学部では「出席をきちんとする」「テストで60点以上を取る」「レポートをきちんと出す」これらができていれば単位は取れるはずだと言っていましたが、留年までにはならなくても単位を落とす学生はたくさんいます。
娘の話を聞いていると「寝坊して授業に遅刻することで単位を落とす学生」がとても多いことが分かったので、一人暮らししているお子さんで大量に単位を落とすことがあったら、親が毎朝モーニングコールをして起こすなどの対策が必要となるかもしれません…。
娘も息子も1度ではなかなか起きない子なのですが、こちらの目覚ましを使い始めたらパッと起きれるようになりました。
留学すると大学そのものをやめてしまう学生もいるので、出来るだけ頑張ってストレートで卒業して欲しいですね!
留年した分、学費を払う必要もありますしね。