今回はタイトルにある通り、少々刺激の強い内容となっております。
タイトルを見て無理、と思った方は読まないで下さいね!
親指にミシン針が貫通したのは中学生時代の息子です。
息子の指は完治していて後遺症は何もありませんのでご安心ください。
息子のように何らかの理由で、「指に針が貫通してしまった方」の参考になるといいなと思いまとめます。
一年前のミシン針の話を書いてもいい?
かむかむレモン買ってくれるならいいよ!
かむかむレモン一袋で体験談を書くことにOKしてくれました。
ミシン針が刺さった経緯
息子が中学2年生の秋の午後3時、私のスマホに中学校から着信が入ってました。
子どもが登校中に学校から入る電話は、今まで「熱」か「怪我」しかなかったので、慌てて中学に電話をしたところ、すぐに担任の先生が出てこう言われました。
「家庭科の授業中に、息子さんの指に針が刺さりました」
え?針が刺さったんですか!?
先生の話を詳しく聞いたところ、親指の半分くらいまで針が刺さってる状態とのことでした。
私がすぐに中学に迎えに行けないなら、先生が中学で提携している整形外科に連れて行くと言っていましたが「すぐに向かいます!」と答え電話を切り、急いで中学に向かいました。
私は超不器用人間なので、お裁縫をやると高確率で指に針を刺します。
指に針が刺さったくらいならピッと引き抜けばいいよね?
中学に向かう車の中ではそんな呑気なことを考えていました。
保健室にいた息子
中学校の校門にかつて娘がお世話になったバレー部の顧問の先生が立ってました。
「息子さんが保健室で待ってます!」と私に伝え、足早に職員室に戻って行きました。
多分息子の「針が貫通しかけている指」を見たくなかったんだろうな…。
急いで保健室に向かうと、保健室の先生と家庭科の先生、他にも何人かの先生が息子の周りに立っていました。
息子は「やっちゃった~」と言う表情はしていましたが、取り合えず顔色は悪くなく座っていたので安心しました。
息子の親指には「紙コップ」がかぶせてありました。
「お母さん、無理して見なくていいですよ」と保健室の先生に言われましたが…
好奇心が勝り…ついコップの中をのぞいてしまいました。
親指の爪のど真ん中にミシン針が貫通している…!?
てっきり「細い針が指のまん中に刺さってる」程度の想像をしていたので、太いミシン針が爪の真ん中に深く刺さっていることに驚きました。
指の半分くらいまでって担任の先生は言ってたけど、かなり深くまで刺さってる?
確かにこれは見ない方が良かったな…、と後悔していたところ、家庭科の先生から怪我の経緯を説明されました。
家庭科の授業でミシンを使っていたところ、あと少しで終わる!と息子が慌てて縫った結果、ミシンの針の下に指を置いてしまったとのこと。
指に針が刺さって、そのまま指を動かさずにいたら多分真っすぐ上に抜けたはずですが、刺さった衝撃に驚いて慌てて指を外そうとして横に動かしたので、貫通したままの状態で針を折ってしまった。
ミシンの針って簡単に折れるんですね。
バチンと親指に衝撃が走ったから、慌てて手を引っ込めて気づいたら針が刺さっていたんだよ。
自称元ヤンキーの美術の先生が息子の隣で「○○(息子の名前)、刺さった指は心臓より高い位置に上げておけよ~!」
と声をかけてくれました。
紙コップも、美術の先生が周りに見えないようにと配慮してかぶせてくれたそうです。
頼りになるから美術の先生のこと大好きだったよ!
こういった非常事態に頼りになる先生っていいね。
家庭科の先生も「一緒に病院へ同行します」と言って下さいましたが、先生も忙しいので丁重にお断りをして、息子と2人で近所のかかりつけの整形外科に車で向かいました。
車の中で息子と話したこと
実はこの日の朝、私と息子は大喧嘩をしていました。
険悪な雰囲気の中「行って来ます」も言わず登校した息子でした。
そんな日に起きてしまったケガでした…。
車に乗ってから、息子に「痛い?」と声をかけたら「刺さっている部分が少し熱く感じるけど痛くはないよ」とのことでホッとしました。
そのあと続けて息子は「指のケガより、朝ケンカしたことの方が辛いんだよ」と消え入りそうな声でぼそぼそと言いました。
朝に息子とケンカしていたこと、指に針が刺さっている状態も心配で私も泣きそうになり、
「ケンカのことはもう気にしなくていいよ。早く病院で針を抜いてもらおうね」と伝えました。
そこから息子はすっかり元気になり「どうやって針を抜くのかなぁ?麻酔するのかな?」なんて話をずっとしていました。
近所の整形外科へ
息子は小学1年生の頃、女の子の前で格好つけて自転車から降りようとして転んだことが原因で骨折したことがありました。(今振り返ってもおバカだな…と思います。)
その骨折したときにお世話になった整形外科に行きました。
診察開始15分前でしたが、受付で看護婦さんに指を見てもらい事情を話すと慌てて先生に連絡をしてくれました。
こちらの整形外科の先生は、毎回すっごく嬉しそうに怪我の様子を診てくれる先生で、今回も「あ~!やっちゃったねぇ」とウキウキした表情で言われました。
そう言えば骨折の時もウキウキしてたなぁ…。
私は心の中で「サイコパス先生」と呼んでいます。
針が中で折れたり曲がったりしていないかの確認するためにレントゲンを撮り、再び診察室へ入りました。
撮ったばかりのレントゲンを確認しながら
「針が真っすぐ刺さっているので、手術の必要はありません。隣の処置室で今から抜きますね」
と言われ、息子は処置室に連れて行かれました。
指の中で、折れたり曲がったりしていたら手術だったのね…。
あっという間に終わった処置
「お母さん、息子さんの横に付いていますか?それとも外で待ってますか?」
と看護婦さんに聞かれ、速攻で「外で待ちます!!」と言った薄情な母は私です。
息子からは「え?外で待つの!?」と言う目で見られましたが「頑張れ!」とアイコンタクトしてそそくさと処置室を出ました。
処置を見ていて私がもし倒れたら迷惑かけちゃいますしね。
自分ならともかく、我が子の怪我の治療は怖くて見れませんでした。
息子から聞いた処置の一部始終はこちらです。↓
治療はペンチのようなものでしっかり針を掴んで、上にグッグッグッと上に引き抜いたとのことです。
息子曰く、あっという間に針が抜けたそうです。
針を抜くよりも、針に付いていた「糸」を抜く瞬間が中でピッと擦れて痛かったそうです。
抜いた直後はブワッと出血したそうですが、処置室から出て私のところに来たときは、血はほぼ止まっている状態でした。
すでに消毒用の綿が指に貼られていたので、抜いた直後の傷穴(針の穴)は見ることができませんでした。
再び診察室に入り、サイコパス先生が針が刺さったレントゲンのアップを再び出しながら
「針は完全に抜けたから大丈夫です。明日学校が終わったら消毒しに来て下さいね」と言いました。
「この抜いた針はいる?」と聞かれましたが、息子と声を合わせて『いりません』と答えました。
面白い先生だったね~!
この日は受付で消毒用の綿だけもらって帰宅しました。
帰宅後
処置が終わると、すぐに学校に電話をしました。
家庭科の先生はひたすら謝っていましたが、こちらこそ息子の不注意ですから…とひたすら謝り返しました。
悪いのは不注意だった息子です。
針を抜いた後は、全く痛みはないと息子は言っていました。
患部を濡らさないように手にビニール袋を巻いて、お風呂はシャワーだけで済ましました。
お風呂上りに指の消毒をしようと針を抜いたところを恐る恐る見てみたところ、爪の上に目を凝らさないと分からないくらいの「小さな穴」が空いていました。
もう塞がりかけてるの?
娘が夕方帰宅して事情を話したところ、
この大バカ!!ミシンの扱いに気をつけろーー!!!!!
私の代わりに怒ってくれた娘に心から感謝しています。
針を抜いた次の日
次の朝には、指の穴はほぼ目立たなくなっていました。
本当によく見ないと分からない状態で「どこに刺さってたの?」と聞くくらい小さな穴の跡がある状態まで塞がっていました。
若いから治りが早いのかな…?
息子は部活に行きたがってましたが、消毒があるから駄目!と言って休ませ、中学校から帰宅するとすぐに病院に向かいました。
病院では先生も「刺さってたのはどこかな?」と探すくらいに塞がっていました。
学校に行っている間は、ずっとこちらの救急絆創膏をつけておきました。
朝つけて、病院に行くまで剥がれなかったので助かりました。
ミシンの後日談です
息子の中学で使うミシンの押さえの部分は「針が刺さらない安全仕様」に全て変わりました。
安全仕様のミシンになったので、今後息子の通う中学では針を親指に刺す子はいないはずです。
家庭科の先生曰く、この10年で息子を入れて3人の子が指にミシン針が刺さったと言っていました。
息子以外は女の子で、とても慎重で集中して作業をするタイプの生徒だったそうです。
「縫うことだけに集中し過ぎて刺さってしまったのかもしれません」と言っていました。
ところで針を刺した日は、息子よりも周りにいた女の子たちの方が怖がって泣いていたそうです。
怖がらせてごめんなさい。
最後に
怪我の多い息子なので「全て順番に記事にしてやるぞ!」と思いつつ書きました。
上にも書きましたが、針は折れずに真っすぐ刺さっている状態なら、骨を貫通していてもペンチ(のようなもの)ですぐに抜いてもらえるのでご安心ください。
病院でしっかり消毒してもらったので、傷穴が膿むようなことも一切ありませんでした。
針を抜いた次の日に病院に行っただけで通院は終わりました!
息子は針を抜いた2日後から普通に部活(バスケットボール部)に参加するくらい指の傷穴の治りは早かったです。
破傷風の心配があるので、くれぐれも自分では抜かないようご注意くださいね。
病院では指の消毒をしながら針を抜いてくれたよ。