大学3年生の娘と高校3年生の息子がいます。
3年前の息子が高校受験生のときの話です。
息子は併願校として私立高校を3校受けたのですが、前年度の倍率を調べてみたところ、第一志望の私立高校の倍率は10倍を超えていました。
絶対合格できないじゃん…。
息子のように私立高校の「見かけ倍率」を確認して驚く中学生は多いと思います。
慌てて志望校を変えようとする人もいるのではないでしょうか?
実際のところ、私立高校は併願がある場合、公立入試で多くの生徒が合格して戻ってきませんので、私立高校はそれを見越して併願の方は募集人数の何倍もの合格者を出します。
何倍も合格出来ると分かっても、一体どのくらいの「実質倍率」になっているのか?
数字で確認したいですよね!
今回は、合格者数が発表されている愛知県内の私立高校を調べて「実質倍率」の計算をしてみました。
「見かけ倍率」と「実質倍率」とは?
実質倍率= 「受験者数÷例年の合格者数」
新聞などに掲載されているのは「見かけ倍率」なのですが、私立高校は公立高校に流れる分、募集定員より多くの合格者数を出しています。
私立高校の合格者数は毎年決まった人数なの?
その年によって多少合格者数は前後しているよ。
実際の入学者数がなるべく募集人数に近づくように、学校はこれまでのデータなどをもとに「合格者数」を調節しているのですが、前年度に予想より多くの入学者がいると、次の年に「合格者」を減らすこともあります。
応募者数が募集人員を下回っていたら全員合格できるの?
その学校の合格基準に満たない場合は、募集人員を下回っていても不合格になることもあるよ。
愛知県内の私立高校の合格者数
2023年度の私立高校の入試結果はこちらです。
⇒ 2023年度 国立高校・高専・私立高校 入試結果 【愛知県】
こちらの一覧表を確認したところ、合格者数を記載している私立高校は8校でした。
8校の一般入試の「見かけ倍率」と「実質倍率」をまとめますね。
聖霊高校
募集人員 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
37 | 48 | 48 | 45 | 1.07倍 |
※募集人員は愛知県私学協会に掲載されている人数を載せています。
愛知県私学協会より、令和5年1月19日(木)に発表された、聖霊高校の倍率(見かけ倍率)は2.2倍でした。
滝高校
募集人員 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
108 | 1,014 | 1,010 | 548 | 1.84倍 |
※募集人員は愛知県私学協会に掲載されている人数を載せています。
愛知県私学協会より、令和5年1月19日(木)に発表された、滝高校の倍率(見かけ倍率)は9.4倍でした。
中部大学第一高校
募集人員 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
普通 301 | 770 | 770 | 682 | 1.13倍 |
創造工学 120 | 221 | 221 | 180 | 1.23倍 |
※募集人員は愛知県私学協会に掲載されている人数を載せています。
愛知県私学協会より、令和5年1月19日(木)に発表された、中部大学第一高校の倍率(見かけ倍率)は普通科3.4倍、創造工学科2.6倍でした。
中部大春日丘高校
募集人員 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
創造コース・進学コース合わせて 446 | 966 | 962 | 878 | 1.10倍 |
1,339 | 1,338 | 1,208 | 1.11倍 |
※募集人員は愛知県私学協会に掲載されている人数を載せています。
※応募者数は推薦と一般を含めた合計人数です。
愛知県私学協会より、令和5年1月19日(木)に発表された、中部大春日丘高校の倍率(見かけ倍率)は創造コース、進学コース合わせて5.2倍でした。
社若高校
募集人員 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
文理・特進・創造合わせて 257 | 文理 396 | 394 | 356 | 1.11倍 |
特進 543 | 542 | 525 | 1.03倍 | |
創造 296 | 295 | 282 | 1.05倍 |
※募集人員は愛知県私学協会に掲載されている人数を載せています。
愛知県私学協会より、令和5年1月19日(木)に発表された、社若高校の倍率(見かけ倍率)は文理・特進・創造合わせて5.7倍でした。
名古屋高校
募集人員 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
文理選抜・文理合わせて 243 | 文理選抜 878 | 863 | 683 | 1.26倍 |
文理 326 | 323 | 227 | 1.42倍 |
※募集人員は愛知県私学協会に掲載されている人数を載せています。
※応募者数は推薦と一般を含めた合計人数です。
愛知県私学協会より、令和5年1月19日(木)に発表された、名古屋高校の倍率(見かけ倍率)は文理選抜・文理合わせて5倍でした。
名古屋大谷高校
募集人員 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
特別進学 30 | 165 | 164 | 144 | 1.14倍 |
特別選抜 30 | 91 | 90 | 81 | 1.11倍 |
福祉・医療 80 | 173 | 170 | 161 | 1.06倍 |
文理進学 283 | 1,081 | 1,078 | 1,024 | 1.05倍 |
商業 105 | 393 | 390 | 373 | 1.05倍 |
※募集人員は(株)育伸社 入試情報課に掲載されている人数を載せています。
※応募者数は推薦と一般を含めた合計人数です。
愛知県私学協会より、令和5年1月19日(木)に発表された、名古屋大谷高校の倍率(見かけ倍率)は普通科3.6倍、商業科3.7倍でした。
名古屋工業高校
募集人員 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
全学科 333 | 766 | 766 | 737 | 1.04倍 |
※募集人員は愛知県私学協会に掲載されている人数を載せています。
愛知県私学協会より、令和5年1月19日(木)に発表された、名古屋工業高校の倍率(見かけ倍率)は2.9倍でした。
最後に
公立高校は人数きっかりしか合格者を出さないので、私立高校はこんなに多く合格者数を出しているんだ!と驚きました。
愛知県内でTOP3の私学である滝高校の実質倍率が1.84倍であることに息子も驚いていましたが、オール5の友達が落ちているレベルの高校なので「自分なら実質倍率が1倍だったとしても合格最低点に満たなくて落とされるな…」と言っていました。
運よく入れても授業について行けないだろうな~。
今回8校しか実質倍率を調べることができませんでしたが、大成、名城、愛知、中京、名電、星城など人気のある私学で合格者数が分かり次第、こちらに追記しますね。