息子は高校2年生の2学期に英検2級に合格しました。
英検2級は高校卒業レベルと言われてますが、息子の高校ではまだ教えてもらっていない単語があったので、自分で単語帳を1冊購入してひたすら暗記していました。

単語帳1冊を1カ月で覚える!って目標を立てて頑張ったよ。
英語の勉強はもともと大好きで「何時間やっても苦にならない」と言っていて、
部活の休憩時間など隙間時間に覚えていたそうです。
無事合格できたとき親子で「やったー!」と大喜びしたのですが…その半年後にもう一度2級を一次試験から受けることになりました。
「合格したはずの英検2級をどうしてもう一回受けたのか?」今回はその理由についてまとめました。
これから英検2級を受ける高校生の参考になれば幸いです。
息子が合格した「英検2級」をもう一度受けた理由
英検2級をもう一度受けた理由は、志望校に出願するために必要な「CSEスコア」の点数がギリギリ足りていなかったからです。
「英検2級保有」で出願可能な大学と「英検2級保有(CSEスコア○○点上)」で出願可能な大学があるのですが、息子は数点(問題すると1問分)足りていませんでした。
「満点を目指すから、もう一度だけ英検2級を受けさせて~!」と息子に頼まれ…

満点取れよ?と言いながら、もう一度2級を申し込みました。
息子は英検準1級を受けるつもりで勉強していましたが、受験する大学が「英検2級保有(CSEスコア○○点上)」が必要だったので敢えて2級をもう一度受けました。
英検は二次試験のみ再受験できるのか?
残念ながら英検2級合格者は二次試験だけ再受験することはできません。
英検2級に合格した時点でその回の「級の合格(級の資格取得)」が確定し、一次試験免除資格を失うからです。
なので息子のように「合格したけどスコアが不満」で受け直す場合は、もう一度、一次試験から受験しなおす必要があります。

2回目のスコアの方が低かった場合、大学受験の申請で1回目のスコアを使うことはできるの?

1回目でも2回目でも、自分が好きな方のスコアを使うことができるよ!
英検で合格した級をもう一度受けて不合格になった場合でも、初めの合格は取り消しにならないのでご安心くださいね。
英検2級を独学で取得するための教本

息子は英検は2級から受け始めました。
高校2年生でいきなり英検2級から受ける人って珍しいですよね。
「試験に慣れるためにも準2級から受けたら?」と伝えたのですが、「大学受験で使えるのは2級だから準2級は受けない」と言われました。
息子が独学で英検2級を取得するために使っていた教本はこちらです。
英単語帳

単語帳は中身を確認して、自分が一番覚えやすいと思ったものを選べばいいよ。
教本

教本も沢山の種類があるから、本屋さんで中身を確認して何問か解いてみて、「解きやすいな」と思ったものを選んでね。
過去問

単語帳 教本 過去問以外は、高校で配布された「ネクストステージ」を繰り返し解いていました。
英単語帳とネクストステージは30周以上繰り返し使って覚えていたのでボロボロになり、英単語帳は買い直しました。
息子は中学1年生からスタディサプリを使って勉強していたので、英検2級対策講座も受講していましたが、高校の勉強を兼ねて「関先生」の講座を見ることの方が多かったです。
英検2級のメイン教材は単語帳と過去問でした。
高校生の英検2級の取得率

娘と息子の話では、英検2級を持っている高校生は少ないとのことでした。

受検勉強に忙しくて英検を受けに行く余裕がない人もいたよ。
本当にそんなに少ないのかな?と気になって調べてみたのですが、残念ながら英検の合格率は非公開となっていました。
公益財団法⼈ ⽇本英語検定協会から発表されていた2016年時点の高校生の英検合格率はこちらです。
一次試験の受験生(高校生) 84,741人 | |
一次試験合格者 | 34% |
二次試験合格者 | 80.4% |

一次試験の合格者は3人に1人なんだね。
2015年の文部科学省の調査によりますと、高校3年生のうち4.7%ぐらいが英検2級に受かったことがあるとのことでした。
娘と息子の言う通り、英検2級を取得している高校生は少ないことが分かりました。
とは言え、英検を受けていないだけで英検2級~に相当する英語力を持っている高校生は沢山いますけどね。
高校生が英検2級を取得しない理由

学校の勉強と部活が忙しくて、英検の勉強をする時間の余裕がなかったよ。

英検2級を取りに行く暇がない人は多いだろうねぇ。

理系学部だと英検優遇制度を使えるところが少ないから取らない人もいるんじゃないかな。

国立大学(理系学部)を目指すなら、数学や物理の勉強時間を優先して確保したいよね。
大学受験の単語とは別に英検用の単語を覚えたり、面接の練習をするのは時間が取られますし、合格したところで優遇されることはないから、実力はあっても敢えて「英検」の資格は取らない人もいるのでは、とのことでした。
最後に

息子がなぜ何度も英検に挑戦したのかと言えば、英検利用入試で優遇措置を受けることができる大学を受験したからです。
息子は高校3年生の冬に英検準1級を取っていたので、某私立大学の英語が満点扱いとなりました。
ただ、共通テストの英語でも高得点が取れていたので、英検の勉強は合格・不合格に関係なく無駄にはなりません。
※息子は高校時代の英語の成績は評定7くらいで、クラス順位も後ろから数えた方が早いくらいで数学は赤点常習犯でしたが、コツコツ勉強することで準1級を取ることができました。
最後になりますが、これから英検を受ける高校生に伝えたいことが2点あります。
「英検2級保有だけではなく、CSEスコア○○点上持っていないと出願できない大学がありますよ!」
「出願期間最終日から2次試験の受験が2年以内のもののみ利用可能な大学があるから、受ける学年に気をつけてくださいね!」

「2年以内に取得したもの」、と条件を出している大学が多いから注意してね。