受験って当たり前なのですが、受かる子もいれば落ちる子もいますよね。
2人とも受かった場合は一緒に大喜びをすればいいのですが、問題なのはどちらか片方だけ不合格になってしまった場合です。
不合格になって落ち込んでいる友達に「一体何て声をかけたらいいんだろう…?」と悩みますよね。

この記事では「受験に不合格になった友達」に対してかける言葉を、娘の受験期の体験談を元にまとめます。
自己採点で点数が足りなかったKちゃん
娘の高校入試の日の話です。
娘は公立高校の筆記試験が終わって帰宅したのですが、すぐさま塾へ出かけて行きました。
塾で友達と一緒に自己採点する約束をしていたそうです。

自己採点すれば、おおよその合否は分かります。
塾に到着すると、すでに机に座って自己採点を始めている友達が沢山いました。
みんな黙々と採点し…必死な顔をして「合計点」を数えていました。

教室の中はとても静かで鉛筆の音だけが響いていたよ。
そんな静かな教室で、娘の友達のKちゃんが突然ガタッと立ち上がり
「落ちました」
とだけ言い、そのまま机に突っ伏して声を上げて泣き出しました。
娘は泣いているKちゃんの隣に行き、黙ってそっと背中や腕をさすったりしていましたが、他の生徒たちは無言のまま何も声はかけなかったそうです。

かける言葉が見つからなかったんだよ。
娘はKちゃんの気持ちが分かっているからこそ傍にいることしか出来なかった、と言っていました。
泣いていたKちゃんは先生に別室に連れて行かれ、その日はお母さんが迎えに来て帰って行きました。
その後ずっと連絡がない状態でしたが…高校1年生の夏休みに県立図書館の自習室で偶然Kちゃんに再会したそうです。
Kちゃんはとても元気だったとのことで、「一緒に勉強してお昼ご飯を食べたんだよ!」と嬉しそうに話してくれました。
そこからはテスト週間になると図書館の自習室で会うようになりました。
今振り返って考えてみると、不合格になって泣いているKちゃんに無理に慰めの言葉をかける必要はなかったんだと分かります。
ただ黙って傍にいた娘の行動は正解でした。
娘と同じ高校を目指していたNちゃん
娘と同じ高校を目指していたNちゃんは、残念ながら不合格となり第二志望の高校に進学することになりました。
入試が終わって自宅で自己採点をしたあと「いっぱい応援してくれたのにごめんなさい」
と泣きながら親に頭を下げたそうです。

親に「不合格になった」と報告をする瞬間が、子どもにとって一番辛いのではないでしょうか…。
合格発表の当日、Nちゃんのお母さんからSNSに「やっぱり不合格だったよ」と連絡をもらったのですが、「受験お疲れ様。落ち着いたらまたお茶しようね」と返信をしました。
数か月後、Nちゃんのお母さんから「お茶しませんか?」と連絡が入ったので久しぶりに会って話すことができました。
Nちゃんは、第二志望の高校で友達が沢山できて楽しく過ごしているとのことでした。
落ちてからは親子でしばらくの間落ち込んでいましたが、時間が解決してくれたそうです。

焦らずに気持ちが落ち着くことを待つことも大事ですね。
受験後にかけて欲しい言葉とは?
受験に落ちた本人は、どんな言葉をかけられても「嬉しくなる」ことは決してありません。
励ましの言葉より、
- 受験お疲れ様
- またご飯に行こうね
など状況に応じて一言だけ声をかけて、後はそっとしておくことが一番大事です。

立ち直るためには時間が必要ですから…。
繰り返しますが無理に慰めの言葉をかける必要はありません。
「いつでも連絡してね」とだけを伝えて下さい。
言われて悲しかった言葉
「また次頑張ればいいよ!」
これは私が大きな資格試験に落ちたときに、実際に言われて悲しくなった言葉です。

次までが長いんだよ…!って思いました。
受験とは関係ないのですが…
娘が高校3年生、息子が中学3年生になった年はコロナが大流行して、引退試合となるはずだった部活の大会が、次々と中止になりました。
「大会の中止」が決定したとき子どもたちが言われて傷ついていた言葉です。
- 命の方が大事だから仕方ないよ
- 高校でまた部活に入って大会に出ればいいよ
- 受験生なんだから、前向きに気持ちを切り替えて頑張りなさい
息子は帰宅して「言われなくても分かってるんだよ」と布団の中で泣いていました。

大会が中止になって残念だったね、と気持ちを代弁して欲しかったのだと思います。
総体中止か…
絶対に総体はあってほしいと願いつつ、心のどこかでは、なくなるかもな…と思ってた。
もちろん悔しい。高校最後の大会だったんだから。
でも、今まで辛い練習も試合も仲間と乗り越えてきた。それが無駄になることは無いと私は信じてる。
だから高校3年生のみんな。泣くな。#総体中止
— 茶色のこびん (@Chairokobin0840) April 26, 2020
娘も最後の試合が無くなった連絡が来た日は泣いていました。
そして「赤の他人」の無責任な言葉に何度も傷ついていました。
たとえ正論だとしても、言葉は時に暴力になります。
私は自分から声はかけず、子どもたちが好きなご飯を作りひたすら愚痴の聞き役に徹しました。

当事者にしか分からない気持ちってありますよね。
最後に
落ち込んでいる相手に、慰めるための言葉を一生懸命に探す必要はありません。
何を言っても「無責任な他人の言葉」になってしまうからです。
それよりも傍にいて、愚痴でも弱音でも全て肯定して聞いてあげることが一番大事です。

泣いている子の傍にいるのは辛いんですけどね…。
そうだね、悔しかったね、とただ子どもの気持ちに寄り添ってあげてください。
娘の高校受験が終わった今だから言えることですが、第一志望校に落ちたところで人生は何も変わりません。
高校はただの「入れ物」で、その入れ物の中で本人がどれだけ努力したかでその先の進路は変わります。
上に書いたKちゃん・Nちゃんは高校生活を目一杯楽しみ、勉強を一生懸命頑張り、2人とも第一志望の大学の推薦が決まりました。

受験勉強を一生懸命頑張った子だったら、どこの高校に入っても大丈夫ですよ。