娘は体育会の学連(部活の大会の運営をする団体)のスタッフをしています。
なので、東海三県の大学生たちと交流する機会が多くあります。
愛知県内だけで30大学以上の同期のスタッフがいるんだよ。
大会の運営の話し合いなどで、40人以上(40大学以上)の同期の学連スタッフが集まることがありますが、そのうち約30人のスタッフが「教職課程」を取っています。
「教育学部」以外の他学部で教職課程を取っている人がほとんどです。
この記事のタイトルの「教員採用試験と就活は両立することができない?」ですが、条件次第で問題なく両立することができます!
なぜ「両立できる」と断言できるのかと言えば、娘を含めた約28人のスタッフたちが全員、教職課程を取り、教員採用試験を受けながら企業に内定をもらっていたからです。
では両立するためにはどのような条件が必要になるのか?下に詳しくまとめます。
教員採用試験と就活が両立できるのか、不安に思っている大学生の参考になれば幸いです。
教員採用試験と就活のスケジュールは重なっている?
(2024年実施試験)愛知県の教員採用試験のスケジュールはこちらです↓
- 一次試験 6/15(土)
- 一次試験合格発表 7/8 (月)
- 二次試験 7/20(土)7/21(日)
- 二次試験合格発表 8/30(金)
※愛知県内の教育実習は教員採用試験の前後(5~6月か9月以降)に実施されます。
私は大学4年生の5月、中学校に3週間の教育実習に行ったよ。
一般的な就職活動のスケジュールはこちらです↓
- 大学3年生3月1日に企業の採用情報が公開(エントリー開始)
- 大学4年6月から本選考開始→内定・内々定が出される
エントリー開始から内々定が出るまでのあいだに、説明会・エントリーシート・ウェブテスト・一次面接・二次面接・最終面接等々が詰まっています。
教員採用試験と就活は日程が完全に重なっています。
この日程だけで考えたら「教員採用試験と就活は両立できない」と思うのも無理はありません。
娘は「これが本当のSPIだ!」⇒「史上最強 SPI&テストセンター 超実践問題集」の順番でウェブテストの対策をしていました。
教員採用試験と就活を両立させるためにできること!
教員採用試験と就活を両立させるためにできることは…
就活を少しでも早く終わらせることです。
教育実習が始まる前(5月)までに就活を終わらせた、娘の就活スケジュールはこちらです。
<娘の就活スケジュール>
- 大学3年生の4月からインターンのエントリー
- 8月から数社のサマーインターンに参加
- 10月に早期選考の案内をもらった企業にエントリー
- エントリーシート提出、一次選考、二次選考を受ける
- 大学3年生の3月に早期内定をもらう
大学4年生になる前に就活が終わったから、教員採用試験の勉強だけに集中することができたよ。
娘の大学の友達は、大学3年生の3月から就活を始める人が9割で、早期内定をもらっている学生は娘の周りでは1割ほどでした。
ところで娘が就活を早く始めたのは、他大学生である学連スタッフたちが早く就活を始めていたことに影響されたからです。
就活を早く始めたから早く終わる、とは限りませんが、早期選考は本選考より受かりやすい傾向にあるため、学連スタッフたちのほとんどが早期選考で内定をもらっていました。
教員採用試験を受けない学生も、就活は早めに動くことをおすすめします。
学連って何?って方はこの記事をどうぞ。
教職を取っていると就活では不利になる?
教員になる気がないのに教員免許を持っていると、「教職とったのになんで先生にならないの?」と、就活面接で突っ込まれると書かれているのを読んだ娘は「本当かな?」と疑問に思い、敢えて教職を取っていることを隠さず就活をしたそうです。
※教職課程を取っていることを資格欄に書かない学生もいます。
そして何十回と面接をした結果分かったことは「教職を取っていても一般企業の就活では有利にも不利にもならない」ということでした。
娘が教職課程を取っているので分かることですが、学生は「とりあえず取っとこう」のノリで気軽に取っています。
一般の大学で教員免許を持っているのは、結構普通です。
使ってないけど教員免許はとりあえず取りましたという人は沢山います。
それもあって企業側の面接でも、とりあえず取ったんだなという反応しかありません。
塾などの教育関係の会社なら、教職を取っていることがある程度有利になるかもしれないけどね。
「教職とったのになんで先生にならないの?」
「先生になりたくて教職を取ったんじゃないの?」
娘は最終面接まで行った企業は3社あったので、何十回も面接試験を受けましたが、上のような質問を受けたことは一度もありませんでした。
ただ、教員養成学部だと、どうして教員にならないんですか?と聞かれると思いますし、他学部でも面接試験は何を聞かれるかわからないので、対策は必要です。
教員志望ではない人が教職を取るメリットは?
娘は教員にはなりませんが、教職課程を取った一番のメリットは、「教育学の勉強が楽しかったこと」だと言っています。
教職課程の授業を通して、教育に関するさまざまな知識が増え、多角的なものの見方ができるようになったそうです。
共通の授業で、グループワークの授業をすることで他学部・他学科の友達ができたのも大きなメリットだったよ。
教員を目指す気がないのに教職課程を取ることに対するデメリットはこちらです。
- 教職課程を取ることで時間を奪われる
- 教育実習と教員採用試験と就活の山場が重なることがある
- 教員免許は民間企業ではほとんど評価されない
最後に
最初に学連スタッフで教職課程を取っている人は約30人いると書きましたが、実際に教員採用試験を受けた人は20人、一次試験の合格者は6人、そして来春から教員になることが決まっているのは、なんと1人だけです。
うちの娘を含め、一次試験の合格者の内5人は二次試験を辞退しました。
教職課程を取っていても実際に教師になる人は少ないんだな…と思いましたが、教員にならなくても、人生何があるか分からないので持っておいて損はありません。
勉強になるしね。
教員採用試験の二次試験の合格発表は8月末なので、落ちてから慌てて就活しても、企業の採用が終わっているか、所謂ブラック企業しか残っていないので、教員採用試験が始まる前までに就活は終わらせておきましょう。
教員か一般企業かで迷ったら、とりあえず就活を始めてみてくださいね。