大学1年生の娘と高校1年生の息子がいます。
娘は第一志望にしていた国立大学に合格したら一人暮らしをする予定でした。
片道1時間40分の距離にある大学でした。
国立大学には残念ながら落ちてしまったので、今は自宅から片道1時間の距離にある私立大学に自宅から通っています。
高校が家から自転車で5分の距離にあったので、「片道1時間は遠い…」と最初は文句を言っていましたが、あるときを境にピタッと文句を聞かなくなりました。
娘にどんな心境の変化があったのか?直接話を聞いてみたところ、一人暮らしの友達の話を教えてもらったのでまとめます。
大学に進学後、一人暮らしを始めるお子さんをお持ちの保護者の方の参考になれば幸いです。
一人暮らしの友達が抱える「大変な部分」とは?
娘は大学に入学して、一人暮らしをしている友達ができました。
大学の近くで一人暮らしをしていて羨ましいよ!
一人暮らしの友達の家にお邪魔すると、「自分だけの空間」が出来上がっていて、最初は羨ましくて仕方がなかったそうです。
ただ何度か遊びに行って話を聞いているうちに、一人暮らしの「大変な部分」が娘も分かって来ました。
炊事・洗濯・掃除はもちろんのこと、ほぼ全員が「家に帰ったら一人」という精神的な寂しさを訴えていて…
一人暮らしを始めたばかりの友達は皆、大学からの帰り道は寂しそうな顔をしているそうです。
友達の話を聞いて、自由気ままな一人暮らしの生活が羨ましいと思う気持ちはすっかり無くなったよ。
一人暮らしをしている友達や先輩は寂しがっています!
コロナ渦中に一人暮らしを始めた先輩
2020年のコロナ渦中に入学して、一人暮らしを始めた先輩の話です。
(娘の一学年上の女子の先輩です)
先輩は最初から一人暮らしをするのは嫌だったそうで、大学近くに引っ越して来たあとも寂しくて毎日泣きながらお母さんに電話していたそうです。
お母さんも心配だっただろうなぁ…。
コロナ渦で大学がオンライン授業となり、友達と気軽にご飯を食べに行くこともできない日々を過ごし…
1年生の6月頃に軽い鬱になってしまったので、夏休みが明けて大学の後期授業が始まるまで実家で過ごしていたそうです。
一人暮らしをして親のありがたみが分かったって言ってたよ!
今は泊りに来る仲良しの友達が多くいて、彼氏もいる先輩ですが、大学に入学して1年半経った今でも「一人暮らしは寂しくて嫌だ」と言っているそうです。
仕送りがぎりぎりの同じ学部の友達
娘と同じ学部の友達に、親からの仕送りがぎりぎりなのでバイト代の半分は生活費に回している男の子がいます。
今どきの一人暮らしの大学生は、お金が無いと言いながらも、生活費(アパート代・光熱費・食費)は全て親が出している裕福な家庭の子が多いです。
※私立大学では特にその傾向が強く感じます。
なのでここまでぎりぎり生活をしている子は今どき珍しいな…と娘の話を聞いて思いました。
一人暮らしをして車を持っていて、毎月お小遣いを貰っているからバイトをする必要がないって大学生もいるからね。
うちは学費を払うだけで精一杯だよ…。
そんな苦しい生活をしていても友達は「毎日の生活の苦しさより、一人暮らしの寂しさの方が勝る!」と言っています。
一人暮らしが楽しいのなんて最初だけだぞ!って言われたよ。
九州出身で余裕のある一人暮らしの友達
娘の部活仲間(大学1年生・男子)で、九州出身の子がいます。
「仕送りがぎりぎりの友達」とは逆で、娘が知る限り最高額の仕送りをもらっています。
スポーツ推薦で入学したんだって!
「大学に入学したら一人暮らしをしたい!」と高校時代からずっと思っていたそうで、念願叶って喜んでいるのですが、母親から電話がかかってくると「切るときに泣けてしまう」と言っています。
推薦で入学することで一番心配となるのは「大学の勉強について行けるか」なのですが、その子は1年生前期で9単位落としてしまいました。
同じ学部である娘は、部活が始まる前に勉強を教えています。
あまりに単位を落としてしまうようだったら、早めに親子で話し合った方がいいですね。
レポート出し忘れて単位落とす子はけっこう普通にいるからね~。
大学1年生の夏休み明けから一人暮らしを始めた友達
大学に入学したタイミングで一斉に一人暮らしを始めるのかな?と思っていたのですが、娘の周りでは3分の1くらいの友達が夏休み明けから一人暮らしを始めています。
ぎりぎり通えるかな?と考えてたけど、いざ大学が始まると忙しいから大学近くにアパートを借りたって友達が多いよ。
片道1時間半の距離でも、乗り換えの多さや電車の本数が少ないと意外と時間がかかるからね。
寂しさを和らげるためにできること!
夏休み明けから一人暮らしを始めた友達は、秋になり寒くなるにつれて一人の寂しさが増したので、ホカホカカーペットと電気毛布を購入して身体を温めるようにしたら、寂しさが半減したと言っていました。
寒さ=寂しさなのかな?
冬は寂しさを紛らわせるためにも、身体を意識して温めるようにしてくださいね。
ふわふわの手触りで娘のお気に入りの電気毛布です。↓
一人暮らしをしている子どもに対して心配していること
一人暮らしを始めた我が子に対して心配することNo.1は「しっかりご飯を食べているのか?」だと思います。
ただ残念ながら、しっかり自炊が出来ている娘の友達は全体の10%もいませんでした。
男の子は外食中心(牛丼、ラーメン、ファーストフード)
女の子は食費を削って服を買ってしまう子がいます。
服を買っちゃってお金が無いから…って、毎日菓子パン1個しか食べていない友達もいるんだよ。
一人暮らしを始めて、どんどん痩せてしまう友達もいて心配…と娘は言っていました。
大学に生協があれば、学食パスを使わせるようにしたり、食料品をまとめて送るようにしたり、我が子の食生活のために対策が必要ですね。
食事を作るのが面倒なら、賄い付きのバイトをするといいかも!
手軽に食べられるスープ類もあると安心です。
一人暮らしが全然寂しくない子もいます
10代で一人暮らしを始めたばかりの友達は、ほぼ全員、ひとりで家にいるのが嫌だと言っていて、ときには寂しさで泣いています。
唯一泣いていないのは、私の姪っ子です。
親子関係がとても悪かったので、高校から寮に入り「一人って幸せ~」と満喫しています!
子どもが一人暮らしを始めて寂しくて泣くのは、親子関係が良かった証拠です!
大学の夏休みに入り実家に帰れる日が決まると、どの子も嬉しそうにしています。
たくさん甘えさせてあげてください。
最後に
娘と息子には、就職したら家から出るように伝えてありますが、その日を想像するだけで胸がギューッと締め付けられるほど苦しくなります。
大切に育てて来た子どもたちは、あと数年で家を出て行きます。
今回、娘の周りの一人暮らしをしている大学生たちの話を聞いて、子どもから「もういいよ」と言われても、電話やメールをするのは正解だと分かりました。
大学生はまだまだ子どもです!
北海道の大学に進学した友達は、出発の日の朝、お母さんから「何かあったらいつでも帰っておいで」とそっと交通費(飛行機代)を渡されたそうです。
その交通費をお守りにして、勉強を頑張ってるんだって。
今回はどの友達の話を聞いても涙腺が緩みっぱなしでした。
大学生活を楽しみながらも、実家に帰りたい気持ち、親の傍にいる安心感はきっと別物なんですよね。
新生活を始めた学生さんたちが、一日も早く新生活に慣れますように、そして一人暮らしをすることが精神的な成長に繋がりますように。