大学3年生の娘と高校3年生の息子がいます。
息子の仲良しのクラスメイトの友達は、この春、高校を中退しました。
こちらの記事に書いた友達です。
高校を中退する理由は人それぞれ違います。
下の4つはほんの一例です。
- 高校の人間関係がうまく行かなかった
- 高校の授業について行けなくなった
- 病気やケガで出席日数が足りなくなった
- 家庭の事情で通えなくなった

息子の友達は、ここに書いた以外の理由で高校を辞めました。
息子は仲良しの友達から「中退する」と教えてもらった日は、夜ご飯が食べれなくなるほど落ち込んでいました。
落ち込んでいる息子に「高校を辞めることで将来の選択肢が増える人もいるんだよ」と伝えたところ、どんな選択肢があるのかと質問されました。
改めて調べてみたところ、高校中退したあとは9つの選択肢があることが分かりました。
今回は、高校を中退したあとの「9つの選択肢」を順番にまとめます!
高校を中退した後の9つの選択肢
その1 同じ学年をやり直す

こちらはまだ完全に中退していない場合の選択肢となります。
諸事情から留年が決まって、まだ中退していない状態でしたら、通っている高校でもう一度同じ学年をやり直すことが出来ます。
ここで気を付けなければならないことは、「留年をすると、その学年で取った単位はゼロになる」と言うことです。

大学と違って、高校では留年した年の全ての単位を最初から取り直さなくちゃいけないんだね。
同じ学年をやり直すメリットは以下の2点です。
- もう一度勉強し直すことができる
- 新しい仲間に出会える
実際のところ、単位不足などで留年が決まった生徒は、ほぼ高校を辞めてしまうと先生から聞きました。
その2 通信制高校に進学する
高校を中退したあとは、通信制高校に入る人が多いです。
ところで、通信制高校について調べながら疑問に思ったのは「転入」と「編入」の違いでした。

編入と転入の違いについて詳しく調べてみました!
通信制高校に転入 ➔ 現在高校に在籍している生徒が、新たに別の高校に入学すること。

今通っている高校から空白期間を作らず、別の高校に転校するってことだね。
通信制高校に編入 ➔ 高校を中退した生徒が空白期間を経て、別の学校に入学すること。

高校を中退してしばらく経ってから、別の学校に入り直すってことだね。
高校2年生の3月まで在籍していた場合、空白の期間を作らず直ぐに4月から通信制高校に転入するのがベストです。
4月転入がベストな理由ですが、高校2年生の3月まで在籍していた場合、高2で修得した単位をある程度次の学校に引き継ぐことができるからです。
空白の期間を作らず、2年生までの単位がしっかり取れている状態で4月から通信制高校に転入すれば、同級生と同じタイミングで卒業することが可能です。

どの程度単位を引き継げるのか、1年間で何単位まで取れるのかは、通信制高校によって違いがあるので問い合わせてみてくださいね。
その3 定時制高校に進学する
息子の中学時代の友達は、「学校の雰囲気が合わないから」という理由で、高校2年生が終わるタイミングで公立の定時制高校に転入(転校)しました。
友達は高校2年生までの単位はしっかり取れていたので、定時制高校に転入して高卒の資格を取って、来年の春に大学に進学するとのことでした。

息子の高校2年生の担任の先生は、10年前に定時制高校で勤務していた方でした!

公立の定時制高校は、入学者は多くても最終的には数人しか卒業できないって聞いて心配になったよ…。
今の定時制高校は外国籍の方が多く、授業が始まると静かになって学校の雰囲気辞退は落ち着いているそうです。
その4 全日制高校に転入(転校)する
結論から言うと、全日制高校から全日制高校へ転入(転校)することはできますが、かなり厳しい条件をクリアしなければなりません。
今住んでいる県の教育委員会のホームページを読む限りでは、転学制度はなく、 県外からの一家転住者の受け付けしかしていないようでした。

高校は義務教育ではないから、簡単に転校することはできません。
今はいじめなどの理由で同県内の公立高校への転校もあると聞きましたが、いじめの証拠を集め、怪我等病院の診断書を出したりと「明確ないじめの事実」の提示が必要となるそうです。
その5 専門学校に進学する
高校中退した人(中卒の人)でも行ける専門学校は全国に数多くあります。

専門学校の一般課程コースなら年齢に関係なく入ることができます!
※高卒資格がないと入れない専門学校もありますが、高卒認定試験に合格すれは大抵の専門学校の入学資格は得られます。
「高等専修学校」の存在はご存じですか?
高等専修学校とは、中卒であれば受験資格を与えられ進学できる学校です。
高等専修学校は、技能連携校として指定されているため、通常の高校よりも、より専門的な知識を学ぶことができます。
全国専修学校協会の公式サイトはコチラです。
高校中退した人にとって高校専修学校に通う大きなメリットは以下の3点です。
- 高等学校中途退学者を受け入れをしている学校もある
- 大学入学資格付与の指定を受けている学校もある
- 「技能連携制度」を使って「高等学校卒業資格」も同時に取得できる学校もある
- 通学定期券の学割等、奨学金等も高校生と同様に適用される

専門的な勉強がしたい人は、高等専修学校に進学することを考えてみるのもいいね!
その6 海外留学をする
高校中退➔留学しながら高校卒業資格を取得➔専門学校に進学する方法もあります。

語学留学&高校卒業資格取得プログラムがあります!

留学してネイティブレベルの英語力が身に付けられるのはいいなぁ!
- 家族と遠く離れる
- 日本語の通じない国に行く
上の2点を克服する覚悟とやる気(と親の経済力)がある人なら、ぜひ実行してもらいたい進路です。
「高校中退から海外留学」で検索すると沢山の留学の手配をしてくれる会社がヒットしました。
こちらのサイトも分かりやすかったです。
➔ 高校留学ワールド
その7 高卒認定試験を受けて大学に進学する
息子の仲良しの友達は、高卒認定試験を受けて大学に進学すると決めたそうです。
- 何年かかっても絶対に大学に進学する強い意志がある
- 通信制高校に使う時間があるなら予備校に通って受験勉強をしたい

この2つの理由から、通信制高校に通わないことに決めたとのことです。
高卒認定試験に合格すると、「高校卒業者と同程度の学力がある」と認められ、大学・短大・専門学校への受験資格が与えられますが、残念ながら高卒資格にはなりません。
その点だけご注意ください。
その8 公務員試験を受ける
公務員を目指す場合は、『通信制高校などで高卒資格を取る』か『高卒認定試験』を受験する必要があります。
高卒認定試験を受ける場合、こちらのサイトが参考になります。
その9 就職(アルバイト)する
息子が中学時代の進路説明会で、中学を卒業後、正社員として就職するのはとても大変になっていると聞きました。

コロナ渦以降、求人数自体が減っているので、中卒の人の求人はほとんど見つからないそうです。
親や親せきが自営業で雇ってもらったり、友人が経営する仕事を手伝ったりする人が多いとのことだったので、「縁故採用」の伝手がない人には就職することはあまりおすすめできません。
後悔しない選択をするために

高校中退をした場合、大きく分けて9つの選択肢があることをまとめました!
私自身、高校は希望する進路に向かうための「乗り物」だと考えています。
スピードの速い乗り物(高校)を選ぶのか、ゆっくり進む乗り物(高校)を選ぶのかは人それぞれ違います。
※スピードが速すぎる乗り物(高校)に乗ったことで途中で振り落とされてしまう人もいるので、早ければ良いわけではありません。
冒頭で落ち込んでいる息子に伝えた「高校を辞めることで将来の選択肢が増える人もいるんだよ」と言うセリフですが、
高校という「乗り物」から降りて、別の「乗り物」に乗った方が、希望する進路に早く到着できる人もいるんだよ、と言う意味です。
息子の仲良しの友達は、高校という「乗り物」から降りて、今は予備校という「乗り物」に乗って、受験勉強をがんばっています。

高校の勉強に縛られない分、志望校に早く近づいているかもしれません!
この記事を読んでいる人で、高校中退を考えて悩んでいる人もいますよね!
高校中退しても、人生にはいくつも選択肢はあるんだよ!という気持ちを込めて記事にしました。