大学3年生の娘と高校3年生の息子がいます。
息子の仲良しのクラスメイト(Aくん)はこの春、高校を辞めて通信制高校に転入しました。
「通信制高校に通いながら高卒認定試験も受けることに決めた!」と言っていたのですが、先日「無事、試験が終わったよ」とメールが届きました。
Aくんは私がブログを書いていることを知っています。
そして「高卒認定試験を受け終わったら感想聞かせてね~!」と話したことを覚えていてくれて、高卒認定試験の当日の話、受け終わったあとの感想について詳しく教えてくれました。
「ブログネタにしていいですよ!」と言ってくれたので、早速記事にさせてもらいます!(Aくん、ありがと~♪)
この記事が、高卒認定試験を受けることに決めたけど、試験当日の様子はどんな感じなんだろう?と心配している人の参考になれば幸いです。
※高卒認定試験は高等学校卒業程度認定試験の略称です。
愛知県の高卒認定試験の受験者数は?
令和4年度第1回高等学校卒業程度認定試験の全国の受験者数は8,444人でした。
➔ 県別の受験者数はこちらに記載されています。
8,444人のうち、愛知県の受験者数は488人でした!
今年度の第一回の受験者数はまだ発表されていませんが、30人ほど入る教室に10クラス以上に分かれて試験が行われていたとAくんが言っていました。
高卒認定試験の当日の様子について
先日行われた高卒認定試験の第1回試験日程は令和5年8月3日(木曜日)と8月4日(金曜日)でした。
試験会場は学校法人名古屋大原学園大原簿記情報医療専門学校(4号館)だったよ!
愛知県の高卒認定試験の会場は大抵名古屋で行われるので、豊橋方面にお住いの方は遠いし交通費もかかりますね…。
岡崎あたりにも試験会場を作ればいいのに…。
Aくんが受験した科目は数学だけだったのですが、会場まで1時間かかるので「1教科受けるためだけに行くのが面倒…」と言っていました。
会場に着いてから
初日は1時間近く早く会場に着いてしまったAくんでしたが、会場内に控室が用意されていたので勉強しながら待つことができました。
控室には受験者が5人いて、スマホでゲームをしている人、必死に過去問を解いている人と様々だったそうです。
忘れ物があったら?
筆記用具を忘れた場合 ➔ 試験が始まる前に筆記用具貸し出しのアナウンスをしてくれるので大丈夫です。
英検も筆記用具を忘れると貸し出してくれるよ。
共通テストでは筆記用具の貸し出しはなかったよ。
身分証明書を忘れた場合 ➔ 受験票のチェックはされたけど、身分証明書のチェックはされなかったそうです。
受験票を忘れた(紛失した)場合 ➔ 試験当日に試験会場で受験票を再交付してもらえます。
大切な受験票を紛失してしまっても、慌てる必要はありません。受験票は、再発行が可能です。ただし、再発行されるのは試験当日の試験会場となります。受験票を紛失した人は、早めに試験会場に到着し、試験実施本部に申し出て再発行してもらいましょう。そのためにも、余裕をもった行動が必須です。引用:高認合格ナビ
念のため、身分証明書を持って行った方が安心ですよ!
受験者の年齢層は?
Aくんが入った教室では、自分と同じ年くらいの年齢の人が一番多く、次いで40代くらいの中年の人たち、そして70代くらいのお年寄りも1人いたそうです。
お年寄りが数学の問題で答えが2つあるって試験管に何度も質問して困らせてたんだって!
※高卒認定試験はマークシート方式です。
Aくんは高校2年生まで在籍していたので免除科目が多く1科目だけの受験でしたが、Aくんの席の周りの受験者は、ほとんどが全教科受けている様子で、1科目だけ受けて教室を出たのはAくんだけだったそうです。
男女とも肌がとても白い人が多かったと言ってました。
マスクの着用は?
Aくんの会場ではマスクの着用は自由だったので、つけている人、つけていない人と様々だったそうです。(8割以上がマスクをつけていたとのことです)
会場を出てからの注意点
試験が終わって、名古屋会場(大原簿記専門学校)を出て脇道に入った途端、高卒認定試験の専門学校の講師(営業?)っぽい人に声をかけられたそうです。
Aくん以外にも捕まって話を聞いている試験帰りの女の子がいたのですが、Aくんは「これから急いで高校に戻るので!」と嘘をついてサッサと帰ったと言ってました。
試験当日は、色んなセールスの人が会場から見えない場所で待機している可能性があるので気をつけてください!
受け終わったあとの感想
息子とAくんは高校の同級生です。
- 偏差値55程度の公立高校(普通科)を一般入試を受けて入学している
- 高校2年生いっぱいまで在籍
- 高校2年生からは理系クラスに在籍
- 高校1~2年生の成績はクラスで真ん中くらい
Aくんは高校2年生まで在籍していたので、免除科目が多く、数学だけの受験で済んだのですが、得意ではなかった数学が自己採点で100点だったと言ってました。
高校1年生までに習った問題が中心に出題されたから、それほど難しくはなかったんだって!
偏差値50くらい~の公立高校に入学できる学力があれば、高卒認定試験用の学校にわざわざ通わなくても、自分で過去問を解いて対策すれば合格できるはずだよ、とAくんは言ってました。
文部科学省の公式サイトにも過去問が載っています。
➔ 高等学校卒業程度認定試験問題(高卒認定試験) 解答・過去問題
高卒認定試験で納得いかなかったこと
Aくんは2年生いっぱいまで高校に在籍し、ひとつも単位は落としていませんでした。
『数Ⅱ』の単位がしっかり取れていたのに『数Ⅰ』の単位が不足していたのはどうして?
『数Ⅰ』は3単位取れていないと高卒認定試験で免除されないんだよ。
Aくんが高校2年生まで在籍したことで取れていた数学の単位は以下の通りでした。
- 数学Ⅰ(数Ⅰ) 2単位(高卒認定試験で免除されるためには3単位必要)
- 数学Ⅱ(数Ⅱ) 1単位
- 数学A(数A) 2単位
『数Ⅱ』の単位を代わりに使うことはできないの?
結論から書きますと、『数Ⅱ』で『数Ⅰ』の単位の代用をすることはできません。
文部科学省の公式サイト内にある「高等学校の各学科に共通する教科・科目等及び標準単位数」を調べてみたところ、『数Ⅰ』は2単位まで減可と書かれていたので、もともと『数Ⅰ』は2単位までしか取らない高校だということが分かりました。
ちなみに娘が通っていた偏差値60の公立高校では『数Ⅰ』は3単位取りますが、近所にある偏差値65の公立校のシラバスを調べてみたところ、『数Ⅰ』は2単位までしか取っていませんでした。
高校の方針によって『数Ⅰ』の単位数が変わるんですね。
最後に
Aくんは最初、LINEのオープンチャットで高卒認定試験を受ける仲間を探していたのですが、必死で全科目の勉強をしている人がいるのに、「1科目だから楽勝~」「簡単過ぎて5分で解けたわ!」と言って来る人がいて、嫌な気分になったので見るのをやめたそうです。
顔も知らない相手だから本当のことを言っているか分からないしね!
オープンチャットでも解答速報を載せている人がいましたが、Aくんは敢えて信用せず、高卒認定試験の自己採点はJ-Web Schoolの解答速報を見て確認していました。
自己採点が合っていて100点が取れているといいな!
合格証書が届いたら見せてね!と伝えておきました。
2023.8.30追記
Aくんから合格証書のスクショが息子に送られて来ました。
(私がコロナにかかってしまったのでLINEで報告が来ました)
8月29日発送、30日に証書が到着したそうです。
おめでとう。本当に嬉しい。今度お祝いしようね。
次は大学受験に向けてがんばれ!