大学1年生の娘と高校1年生の息子がいます。
娘が高校に入学したばかりの頃、ふと疑問に思ったことがありました。
娘の通っている高校の指定校推薦って、一体どこの大学から来てるんだろう?
公立高校に来る「指定校推薦枠の情報」は基本的に学校外に漏らしてはならない決まりがあるので、高校の公式ウェブページを調べても載っていません。
夏休み前に三者懇談があったので、思い切って担任の先生に質問してみたところ、
「この高校には愛知県内全ての私立大学の指定校推薦枠が来ていますよ」
と教えてくれました。
娘の通っていた高校は、国公立大学の信仰が強い「田舎の自称進学校」だったので、指定校推薦を使って私立大学に進学を希望する生徒は毎年数人~多くても10人程度しかいませんでした。
そんな経緯があり「指定校推薦の質問しても教えてもらえないかも?」と思っていたので、先生があっさり教えてくれたことに驚きました。
これは卒業後に知った話ですが、娘の通っていた高校で指定校推薦の話を教えてくれる担任の先生はとても珍しかったそうです。
別のクラスの友達が担任の先生に「指定校推薦枠」について質問したけど、毎年変わるからという理由で一切教えてもらえなかったんだって!
去年までの情報で構わないのにね~。
友達の担任の先生からは、「この高校では指定校推薦を使うことを推奨ていない」という雰囲気がヒシヒシと伝わって来たとのことで…それ以上は何も聞けなかったと言ってました。
高校1年生からずっと行きたいと考えている私立大学があり、高校3年生までそれなりの評定を維持できているのなら、指定校推薦が欲しいと思うのは当たり前の感情です。
合格率100%に近いし、何より早く受験が終わるからね!
行きたい大学1本に受験を絞れるから、無駄な受験費用もかかりません!
「どこの大学から指定校推薦が来ているのかを高校に頼らず調べる方法はあるのかな?」
と思っていたところ、意外な方法で知ることができました。
AO入試 → 総合型選抜
推薦入試 → 学校推薦型選抜
と2021年度入試から名称が変わっています。
私の学年から変更になったんだよ。
指定校推薦と公募推薦も「学校推薦型選抜」に名称が変更になりましたが、分かりやすくするために、この記事では旧名称の指定校推薦のままで書かせてもらいますね。
指定校推薦枠の調べ方
娘は高校1年生の頃から、時間を見つけては色々な大学のオープンキャンパスに参加していました。
オープンキャンパスの話はこちらにまとめてあります。↓
ある私立大学に娘と一緒に出かけた時、たまたま自動販売機の近くで休憩中だった事務局の女性の方とお話ししました。
自販機でジュースを買っていたら、お2人で来たんですか?と笑顔で話しかけてくれました!
娘の通っている高校を知っているとのことだったので、「こちらの大学から娘の高校には推薦は出ていますか?」と何となく聞いてみたところ…
「そちらの高校へは全ての学科から推薦を出してますよ」と教えてくれました。
※総合大学だったので学科ごとに募集していました。
高校にこの大学の全ての学科の指定校推薦枠があるの?
担任の先生の話から、指定校推薦が来ていることは分かっていましたが、どの学科から来ているかまでは聞くことができなかったので、思わぬところで指定校推薦の枠が全てあることを知ることが出来ました。
もちろん、全ての大学で「指定校推薦を出している高校の情報」を教えてくれるとは限りません。
ただ本当に行きたい大学があって、高校に指定校推薦枠があるかどうかを知りたい学生さんは、本命の大学だけでもオープンキャンパスで聞いてみる価値は大いにあります!!
オープンキャンパスで詳しい入試の話が出来るブースがあったら、是非聞いてみて下さい!
その後、もう一つの私立大学のオープンキャンパスでも「指定校推薦は出してますよ」とアッサリ教えてもらえました。(こちらは入試についての質問ブースで聞きました)
国立大学の質問ブースで推薦について聞いてみました!
国立大学にも推薦で入学することができます。
(ただし私立大学と違って推薦基準が厳しいことが多く、難易度も高い傾向にあります)
娘が県外の国立大学の質問ブースで高校名を聞かれたので答えたところ、パソコンを見ながらとても細かく高校からの入学人数(推薦・一般の割合)などを教えてくれたと言ってました。
「入学者の偏差値平均ギリギリの高校だから勉強を頑張らなくちゃ駄目だよ」、と本当のことを言われて、「失礼なやつだった!」(質問コーナーは学生さんが担当していました)と娘は怒りながら帰宅しました(笑)
国立大学のオープンキャンパスでも、自分の高校からどのくらいの偏差値の生徒がどのような入学方法で入っているか教えてくれるので、是非質問してみてください。
高校で指定校推薦枠を教えてくれない理由とは
指定校推薦は高校と大学の間の契約の元に成り立っています。
そして、指定校推薦枠は毎年学部や人数が見直されます。
今年あったからと言って来年も同じ枠があるとは限らないので、1年ごとの確認が必要となります。
そんな訳で、どこの高校でも公表されないものだとばかり思ってましたが、いくつかの私立高校のホームページでは公表しているところがありました。↓
同一学園内の愛知東邦大学への推薦をはじめ、提携校推薦の愛知大学、その他大学・短大に140を超える指定校推薦枠があります。また、一般推薦その他の推薦入試も条件が合えば受験できます。ただ、本校としては安易に妥協するのでなく、あくまで自分の目標とする進路へ挑戦する姿勢をもち続けてくれるよう指導しています。※文理特進コースを除く
引用:東邦高等学校HP Q&Aより
私立高校はホームページに推薦の一覧が出ているところもあるのですが、公立高校のホームページでは見かけたことは一度もありません。
見かけたら教えて欲しいです。
付属大学の内部進学の割合は?
指定校推薦とは異なりますが、愛知県内の私立高校の内部進学者数は
- 名城大学付属高校から名城大学へ → 毎年約270人
- 愛知高校から愛知学院大学へ → 評定次第で内部進学が可能
- 中京大学付属中京高校から中京大学へ → 学年の約半数
と、各高校のホームページに記載されていました。
私立高校はどこも、提携大学の推薦は優先的に取ることができるんですね!
提携大学があるのは羨ましいなぁ!
付属の私立高校に通う生徒の特権だね。
息子の通う公立高校では
この春から公立高校に入学した息子がいます。
息子の通う高校は指定校推薦を使って大学に進学する子がとても多くいます。
入学後は進学の手引きとして、前年度の指定校推薦が記載されている冊子が渡されました。
指定校推薦で大学に進学した人数が学部・学科ごとに細かく書かれていたよ!
「全ての大学(学部)を合わせると一体何人分の指定校推薦枠があるのかな?」と疑問に思い、息子と数えてみたところ、1学年の人数を軽く超えていて驚きました。
評定さえクリアしていれば、学年全員が指定校推薦を使えるってこと!?
ただ、ここで気を付けなければならないことがあります。
それは指定校推薦枠は「玉石混交」だということです。
名の通った大学ではないところも沢山載っています…。
それでも、息子の通う高校のように「どこの大学に指定校推薦枠があるのか」を前もって教えてもらえたのは、今後の進路決めの参考になりとても助かりました。
私の通っていた高校では、私立大学受験クラスに半日貼り出されただけだったよ。
公立高校は指定校推薦枠が少ない?
娘の通っていた高校は「比較的歴史の浅い公立高校」だったことから、指定校推薦の枠そのものが少ないと入学前から聞いていました。
でも担任の先生の話や、半日だけ掲示板に貼り出された指定校推薦一覧を確認した限り、県内・県外で100大学以上の指定校推薦枠があることが分かりました。
これは私の予想ですが、ある程度の偏差値のある中堅進学校なら歴史がある無いに関係なく、娘の通っていた高校同様に100大学以上の指定校推薦枠は持っているのでは?思います。
なぜ指定校推薦枠を隠そうとするのかまでは分かりませんが。
使いたい生徒が元々少ないのか、使わせる気がないのかは高校の方針によって違います。
指定校推薦を使いたいのなら、使わせてもらえる高校かどうかを入学前に調べておいてくださいね!
娘はこの春、一般入試を受けて合格した私立大学に入学しました。
まだ新しい学部なので、高校の指定校推薦一覧表には載っていなかったそうです。
一覧表に載ってなかっただけで、聞けばあったかもしれないけどね。
行きたい大学の指定校推薦枠がなくても慌てないように、一般入試を受けることになっても対応できるよう、しっかり勉強しておくと安心ですね。