半年ほど前に「定員内不合格」についての記事を書きました。
愛知県の公立高校の二次募集では不合格者は出ないという内容です。
2024年度の二次募集は2,032人いて、名古屋市外では定員割れしている高校が多数あります。
定員割れした高校の二次募集を受ければ100％合格できるなら、受験勉強をがんばる必要はないよね。
二次募集を当てにして滑り止めの私立高校を受けない子もいるって聞いたよ。
この記事は、タイトル通り「愛知県では受験勉強しなくても公立高校に入れるよ！」という内容になっております。
塾の先生に見られたら怒られそうだなぁ…と思いながら書いています。
受験勉強しなくても公立高校に入れる？
結論：入れます。
最初にも書いた通り、2024年度は69校1校舎の93学科で定員割れしたので、合計2,032人募集となりました。
上にも書いた通り、愛知県の二次募集で定員内不合格は出さないため必然的に全員受かります。
※音楽科や美術科は、定員割れしても技能がない人は不合格になります。
音楽家や美術科以外なら、カンニング等の不正行為がない限り合格することができます。
春日井市の公立高校は全部で７校あるのですが、2024年度の入試で二次募集を行った学校は４校もありました。
- 愛知県立春日井工科高等学校 （二次選抜募集人員 31人）→志賀者数1人
- 愛知県立春日井泉高等学校 （二次選抜募集人員 11人）→志願者0人
- 愛知県立春日井西高等学校 （二次選抜募集人員 28人）→志願者1人
- 愛知県立春日井東高等学校 （二次選抜募集人員 46人）→志願者1人
- 愛知県立春日井高等学校 最終倍率2.26倍
- 愛知県立春日井南高等学校 最終倍率2.46倍
- 愛知県立高蔵寺高等学校 最終倍率1.70倍
春日井工科高校、春日井泉高校、春日井西高校、春日井東高校、合わせて116人の二次選抜募集人員があったのですが、志願者はたったの3名でした。
言い方は悪いのですが、工業、商業、普通科と選びたい放題でした。
受験勉強をがんばるのがバカバカしくなるね…。
二次募集で実力以上の高校を狙える？
二次募集している高校ならどこでも受けさせてもらえるかと言えば、そんなことはありません。
息子の中学時代の友達（偏差値50くらい）が定員割れした某進学校（偏差値60くらい）を受けたいと担任の先生に伝えたところ、受けないようにと説得されたと言っていました。
偏差値60の生徒に合わせた教育をするから、入ってもすぐに授業について行けなくなるって言われたから、成績相応の高校に変えたって。
授業について行けない生徒を入学させるのは高校側にも失礼になるからね。
先生の言う通り、成績相応の高校に入らなければ、すぐに勉強について行けなくなります。
中学生までは義務教育のため、たとえ定期テストで０点を取ったとしても、出席日数が足りていれば進級や卒業することは可能です。
ですが、高校は義務教育ではないので赤点（落第点）があります。
授業をきいて、テストをうけて、理解度が低すぎると判断した生徒を進級させる必要が高校にはありません。
ほとんどの中学生は、「高校に入ること」だけしか考えていないので、二次募集ならどこでも入れるからと高望みし過ぎないように、大人が慎重に判断する必要があります。
二次募集を受ける資格がある生徒について
公立高校の二次募集は、私立高校、公立高校とどこにも受かっていないことが出願条件となっています。
「私立高校に受かったけど”入学一時金”を振り込まず、入学辞退したから、公立二次募集が受けれる」と勘違いしている方もいますが、高校に受かった時点で二次募集は受けることができません。
入学を辞退しても合格をもらった事実は変わらないんだよ。
二次募集は、高校に行きたくてもできなかった人を救済するための措置ですからね。
最後に
二次募集を行っている高校のほとんどが、「名古屋市外」「駅から遠い」「偏差値中堅以下」なので、基本的に通いにくいところが多いです。
2024年度に二次募集をした高校はこちらになります。
⇒令和６年度愛知県公立高等学校入学者選抜（全日制課程）第２次選抜の志願変更後の志願者数（最終）について
2024年度は小坂井高校、小牧南高校、五条高校が定員割れしましたが、偏差値45くらいの人が志望しても中学の先生から「受けないように」とストップがかかると思います。
先生がストップをかける理由は、偏差値55以上ある高校は偏差値45の生徒に合わせて授業を進めてくれないからです。
二次募集で自分の偏差値以上の高校に入れたけど授業について行けず退学した、というのはよくある話なので、中学の先生も「二次募集なら絶対に受かる」と分かっていても、受けないように指導することもあります。
高校は卒業できなかったら入った意味がないからね。
結局残っていくのは「本物」だけです
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