息子の仲良しのクラスメイトの友達は、高校２年生が終わるタイミングで高校を中退しました。
高校を中退する理由は人それぞれ違います。
- 高校の人間関係がうまく行かなかった
- 高校の授業について行けなくなった
- 病気やケガで出席日数が足りなくなった
- 家庭の事情で通えなくなった
友達は家庭の事情で高校を辞めたよ。
息子にとって、毎日お昼ご飯を一緒に食べている仲良しの友達だったので、「中退することに決めたよ」と教えてもらった日は、眠れなくなるほど落ち込んでいました。
「高校を辞めた後どうするんだろう…」と心配していたので「高校を辞めたあとでも人生にはたくさんの選択肢があるんだよ」と伝えました。
高校中退したあとは大きく分けて「8つの選択肢」があります。
この記事では、高校を中退した後の「8つの選択肢」について詳しくまとめます。
高校を中退した後の8つの選択肢について
※全日制高校とは、平日の朝から夕方にかけて、毎日学校に通って授業を受ける一般的な高校のことを言います。
通信制高校に転入・編入する
全日制高校を中退したあとは、通信制高校に入り直す人が多いです。
今通っている高校から空白期間を作らず、別の高校に転校することを「転入」と言うんだよ。
高校を中退してしばらく経ってから、通信制高校に入り直すことを「編入」と言うんだよ。
３月まで全日制高校に在籍しているのなら、空白の期間を作らず４月から通信制高校に転入することをおすすめします。
４月転入をおすすめする理由は、高校２年生の３月まで在籍していたのなら、高2で修得した単位をある程度、通信制高校に引き継ぐことができるからです。
２年生までの単位がしっかり取れている状態で、４月から通信制高校に転入することができれば3年間で高校を卒業することが可能です。
どの程度単位を引き継げるのか？通信制高校では１年間で何単位まで取ることができるのか？については、次に通う予定の高校に問い合わせてみてくださいね。
通信制高校によって雰囲気は全く異なるので、自分に合っているかどうか？何校か見学に行くことをおすすめします！
定時制高校に転入・編入する
息子の中学時代の友達は、「学校の雰囲気が合わない」という理由で、高校２年生の春休みにで公立の定時制高校に転入しました。
高校２年生までの単位は全て取れていたので、3年間で卒業を目指して定時制高校に通いながら大学受験の勉強をするとのことでした。
息子の高校の担任の先生は10年ほど前に定時制高校で勤務していたそうです。
先生から公立の定時制高校は、入学者は多くても最終的には数人しか卒業できないって聞いたよ。
定時制高校を卒業できる人が少ないのは事実ですが、10年前より今の定時制高校はとても落ち着いていて、授業が始まるととても静かになるとのことでした。
友達は高校３年生で定時制高校を無事に卒業して、AO入試で県内トップ私大に入学したのですが、大学入学後半年ほどで「つまらない」という理由で退学してしまいました。
その話を息子から聞いたときは「勿体ないなぁ」と思ったのですが、今は仲間たちと古着屋さんの仕事を始めて楽しく働いているそうで良かったです！
全日制高校に転入（転校）する
結論から言いますと、全日制高校から全日制高校へ転入（転校）するのは、いくつかの厳しい条件をクリアする必要があります。
愛知県では、全日制高校→全日制高校の転学制度は設けておらず、「県外からの一家転住者の転校」など事情がある人しか転入試験は受けられないと書かれていました。
高校は義務教育ではないので、簡単に転校することはできません。
今はいじめなどの理由で同県内の公立高校への転校もあると聞きましたが、いじめの証拠を集め、怪我等病院の診断書を出したりと「明確ないじめの事実」の提示が必要となります。
転校に関する記事はこちらに詳しくまとめてあります。
愛知県の公立高校から公立高校へ、途中で転校することは可能なのか？
専門学校に進学する
高校を中退した人（中卒の人）でも通える専門学校は全国に数多くあります。
専門学校の一般課程コースなら年齢に関係なく進学することができます！
高卒資格がないと入れない専門学校もあるのですが、年に２回行われている高卒認定試験に合格すれはほとんどの専門学校の入学資格は得ることができます。
「高等専修学校」について
高等専修学校とは、中学を卒業していれば受験資格を与えられ進学できる学校です。
高等専修学校は、技能連携校として指定されているため、通常の高校よりも、より専門的な知識を学ぶことができます。
全国専修学校協会の公式サイトはコチラです。
高校を中退した人にとって高校専修学校に通う大きなメリットは以下の３つです。
- 大学入学資格付与の指定を受けている学校もある
- 「技能連携制度」を使って「高等学校卒業資格」も同時に取得できる学校もある
- 通学定期券の学割等、奨学金等も全日制の高校生と同様に適用される
専門的な勉強がしたい人は、高等専修学校に進学することを検討するのもいいね！
海外留学をする
高校中退➔留学しながら高校卒業資格を取得➔専門学校に進学する方法もあります。
語学留学&高校卒業資格取得プログラムがあります。
留学してネイティブレベルの英語力が身に付けてから大学に進学する方法もあるね。
- 家族と遠く離れる
- 日本語の通じない国に行く
上の２点を克服する覚悟とやる気（と親の経済力）がある人なら、ぜひ実行してもらいたい方法です。
「高校中退から海外留学」で検索すると沢山の留学の手配をしてくれる会社が見つかります。
➔ 高校留学ワールド
高卒認定試験を受けて大学に進学する
息子の仲良しの友達は、高卒認定試験を受けて合格し、受験を経て大学に進学しました。
- 何年かかっても絶対に大学に進学するという強い意志がある
- 通信制高校に使う時間があるなら予備校に通って受験勉強をしたい
この２つの理由から、通信制高校には通わなかったそうです。
高卒認定試験に合格すると、「高校卒業者と同程度の学力がある」と認められ、大学・短大・専門学校への受験資格が与えられますが、残念ながら高卒資格にはなりません。
その点だけご注意ください。
公務員試験を受ける
公務員試験を受けたいのなら、『通信制高校などで高卒資格を取る』か『高卒認定試験』を受験して合格する必要があります。
高卒認定試験を受けて公務員を目指したい人は、こちらのサイトがとても参考になります。
就職（アルバイト）する
息子が中学時代の進路説明会で、中学を卒業したあと正社員として就職するのはとても大変になっていると聞きました。
コロナ渦以降は求人数自体が減っているので、中卒の人の求人はほとんど見つからないとのことです。
中学を卒業したあとすぐに就職する人は、親や親せきが自営業をしていて雇ってもらったり、友人が経営する仕事を手伝ったりする人が多いです。
最後に
高校を中退したあとの選択肢についてまとめました！
私の友達の息子さんの話ですが、
高校を1年生のときに中退したあと通信制高校には通わず、高卒認定試験を受けて合格し、そのあと専門学校の通信課程で猛勉強して、22歳でとある士業の2段階の試験にすべて合格しました。
高校は卒業しておりませんが、いくつかの大手企業からオファーが入り、その中の最大手の会社でこの春から働いています。
資格職に学歴は関係ありません。
勉強することが苦ではないのなら、学歴が関係ない”士業”を目指してみることをおすすめします。
公認会計士、司法書士、行政書士、中小企業診断士、宅地建物取引士など‥すべて「中卒」でも目指せる士業です。
人生100年時代ですから、高校を卒業する年齢以降の方が圧倒的に長いのです。
自分は将来どんなことをしてみたいのか？そこから逆算して中退した後の進路を考えてみるのも良いですよね。
