大学2年生の娘と高校2年生の息子がいます。
タイトルにした「高校の部活で県大会出場は凄いことなのか?」ですが、住んでいる地区や出場校の数で凄さは大きく変わります。
「競技人口の多い部活」と「少ない部活」でも凄さは全然違いますよね!
息子は公立高校のバレー部に所属しています。
息子が通っている高校の地区は、出場校がとても多く、トーナメント戦で最低でも4連勝しなければ県大会に出場することはできません。
ところが調べて見たところ、2連勝すれば県大会に出場できる出場校が少ない地区があることが分かりました。
県大会の難易度が倍違うんだね。
息子が所属しているバレー部はごく普通の公立高校で、初心者と経験者が半々くらいの割合でいます。
「強い選手」だけを集めて県大会に常連校として出場しているようなチームではありません。
そのようなチームですが、この度、顧問の先生の熱意、部員の努力、対戦相手との相性などが重なり県大会の出場権を得ることができました!
息子が県大会に出場できることになったのを機に、知っているようで全く知らなかった「部活の県大会」について詳しく調べてまとめてみました。
※高校バレー部の県大会の話が中心となります。
部活の県大会とは
愛知県の高校の部活の公式戦では、いくつかの地区に分かれてトーナメント方式による試合が行われます。
愛知県の高校バレーでは、6つの地区に分かれて地区予選が行われているんだよ!
高校バレーでは、それぞれの地区予選で勝ち抜いた上位2~5校が県大会に出場することができます!
県大会の次の大会は?
- 地区予選⇒県内いくつかの地区に分けて地区予選が行われ、上位チームが県大会に出場します
- 県大会 ⇒県大会で勝ち抜いた上位チームが地方大会に出場します
- 地方大会⇒地方大会で勝ち抜いた上位チームがインターハイ・総体に出場します
- 総体・インターハイ⇒全国1位を決める大会です
愛知県では地方大会のことを東海大会やブロック大会と呼ぶことが多いです。
高校陸上でインターハイに出るためには、地区大会→県大会→ブロック大会→インターハイ本戦 の順番で勝ち抜かなければなりません。
※地区大会がなく最初から県大会で競う県もあります。
高校バレーでインターハイに出るためには、以下の順番で勝ち抜かなければなりません。
地区大会→県大会→インターハイ予選(予選で勝ち抜いた高校がインターハイ本戦に出場)
競技によってインターハイに出るまでに出場する大会が違うんだね!
県大会とインターハイとの違い
県大会は、県の中で順位を競う大会ですが、
インターハイ(総体)は、全国で順位を競う大会です。
インターハイに出場できるだけで凄いってことだね!
県大会に出場できるのは凄いことなのか?
愛知県内では私立、公立合わせて147校のバレー部が各地区のトーナメントで戦い、そのうち32校が県大会に出場しています。
※出場校は公式戦によって多少前後します。
愛知県内の高校バレー部は、前回の公式戦の上位4校だけは地区大会で戦わなくても最初から県大会のシード権が与えられています。
上位4校は地区大会なしで県大会に出られるんだね!
※この記事を書いている時点では、大同・星城・愛工大名電の3校が頭ひとつ超えた強豪校で常にシード権を取っている状態で、残り1校のシード権を2番手に強い高校が争っている状態です。
愛知県の県大会(男子)には32校出場することができます。
一番手の強豪校 → 大同・星城・愛工大名電
二番手の高校 → 栄徳・豊橋中央・豊川・愛産大工業・愛知総合工科・岡崎工業・岡崎工科・名古屋工科
三番手の高校 → それ以外の県内の高校
息子の話では、二番手の高校はどこが勝ち進んでもおかしくない同じくらいの実力がある高校とのことです。
一番手・二番手の高校は県大会の常連校なので…
三番手の高校から21校が県大会に出場できるのですが、勝ち進むためにはトーナメントの対戦相手の運も大きく関係しています。
最初にも書きましたが、2回勝てば県大会に行ける地区もあるので、そのような地区ではたまたま「弱い」対戦相手に当たればラッキーで県大会に行ける高校もあります。
息子の高校も、トーナメントの対戦相手の運が良かったです!
運も実力のうちだよね!
とは言え、対戦運が良かったとしても4戦勝ち抜くのはとても大変です。
なので、県大会に出られたと言う事は凄いことだと言えます。
高校から部活に入った部員も多くいます!
一番手の強豪校は基本バレー経験者でないと部活に入れません。
でも二番手の高校からは初心者でも入れます。
ただ、二番手の高校とは言え強い高校であることは間違い無いので、レギュラーになるためにはかなりの努力が必要となります。
そして息子たち(三番手の高校)ですが、初心者と経験者が半々で、初心者でも上達次第でレギュラーに選ばれています。
息子のいるチームはレギュラーのうち半分が高校からバレーを始めた初心者ですが、それでもトーナメントで4戦を勝ち抜き、県大会の出場を決めました。
バレーは本人のやる気があれば、強豪校以外なら高校から始めてもレギュラーになれるスポーツです。
県大会に出場すると大学受験で有利になる?
一般入試の場合
国公立大学や私立大学の一般入試なら、県大会に出場経験があっても全く関係ありません。
一応「県大会出場」と調査書に記載してもらうことはできますが、一般入試なら、それが合否に影響する事はありません。
大学受験の一般入試は当日点を取ることが一番大事だよ!
スポーツ推薦の場合
私立大学のスポーツ推薦の場合、県大会出場経験は加点要素になるか?と問われれば、「競技による」との答えになります。
競技人口が少ない部活なら県大会3位と書いてもそれほど凄くはありませんが、例えばテニスなど競技人口のとても多い部活なら、3位でもかなり有利になります。
例えば中京大学の【競技実績プラス型】は、競技実績を50点満点で点数化されます!
競技によっては、県大会に出場経験があれば、プラス20点の加点があることがコチラに書いてありました。
⇒ 中京大学2023年度 入学試験要項
最後に
スポーツに特化して専属のコーチを雇い専用の体育館のある私立高校に挑んでも、普通の公立高校のチームでは太刀打ちできません。
中学で県選抜に選ばれた選手だけが入部できる高校に勝とうとは思わないよ。
息子の通っている高校のバレー部は、30年近く前に県大会に出場して「ベスト16」の成績を納めましたが、それ以降は地区大会敗退がずっと続いていました。
顧問の先生は県大会出場経験があるとのことでしたが、自分の教え子が県大会に行くのは今回が初めてとのことで、とても喜んでくれています。
多くの公立高校の部活動紹介で「県大会出場を目指して日々練習をがんばっています」と書かれていますが、息子が所属するバレー部でも例に漏れず同じことが書いてありました。
1つの目標を達成できたので、次は県大会でベスト8に入ることを目標に変えて日々練習を頑張っています。
全員が万全な体調で試合に出られますように!
息子はこの春に行われる大会が高校生活最後の公式戦となります。
泣いても笑っても、あと3か月もすれば部活は引退です。
ずっと指導してくれた顧問の先生、そして試合前にお守りを作ってくれて、試合に勝つたびに泣いて喜んでくれたマネージャーさんたちの為にも頑張って欲しいです。