大学2年生の娘と高校2年生の息子がいます。
息子は高校でバレー部に所属しています。
バレーの公式戦はトーナメント方式で行われるのですが、強いチームはシード(四隅)に配置されています!
愛知県内の2022年の常にシードを取っている強豪高校は以下の3校です。
- 愛工大名電高校(名古屋市)
- 星城高校(豊明市)
- 大同大大同高校(名古屋市)
愛工大名電高校、星城高校はスカウトによる推薦で部員を集めていて、大同大大同高校は、バレー経験者でないと入部できないとのことです。
「有望な選手を特待生としてスカウトできる私立は安定の強さだね!」と息子と話しながら、試合が終わった後のトーナメント表を見ていたところ、公立高校でも勝ち進んで県大会に出場しているところが何校かあることに気づきました。
その県大会に出場している中の1校に、愛知県内のトップ公立高校が入っていて…思わず「何で???」と息子に聞いてしまいました。
強い部活に入りたくてトップ校に入る子なんていないよね?
オール5の生徒が入るような高校なんだから運動神経も良いんじゃないの?
「他にもバレーの強い高偏差値の高校はあるのかな?」、と2022年の愛知県の高校バレーランキングを確認してみたところ、トップ20の高校のうち、偏差値65超えの高校が5校ランクインしていました!
県大会に出場しているような部活の強い「進学校」の生徒はどのような特徴なのか?
勉強も大変な中、部活の練習時間はどのくらいやっているのか?
この2点が特に気になったので調べてみることにしました。
※この記事の中で書いている偏差値は「愛知全県模試」のデータを参考にしています。
超進学校でスポーツができる子の特徴
息子の高校のバレー部は、毎月1~2回、色んな高校と練習試合を行っています。
この2年間で「県大会に出場している偏差値65以上の高校のバレー部」とも、何度も練習試合を行っているので、一体どのような生徒さんたちがいるのか聞いてみたところ、以下の3点の特徴が共通していると教えてくれました。
- 試合中とても礼儀正しい(相手チームを煽るようなことはしない)
- チームの雰囲気がとても良い
- 性格が良く積極的に話しかけてくれる
息子の話では、練習試合の帰りに駅までの道が分からずスマホで調べていると、サッと近寄って来て最寄り駅まで一緒に行ってくれたり…
校舎の中でトイレを探して迷っていると、何も言わなくても近寄って来て案内してくれたりするような「気遣いのできる生徒が揃っている」とのことです。
自分の家は反対方向なのに駅まで連れて行ってくれたんだよ!
私が公式戦で「県大会に出場している偏差値65以上の高校のバレー部」を見ていていて思うことですが、「無駄な動きがない」「確実に点数を取れるスパイクを打つ」です。
物凄く力強いスパイクを打っている訳ではないのですが、スマートに決めている印象です。
ところで(相手チームを煽るようなことはしない)と書きましたが、練習試合で相手チームを煽りまくってくる高校はあります。
基本的に強いチームは礼儀正しいので無駄に煽ってきたりはしませんけどね。
部活の練習時間はどのくらいなのか?
私立高校の強豪校の練習時間は?
娘と息子は小学生~中学生までバレーボールのクラブチームに入っていました。
娘も息子もバレーで進学は望みませんでしたが、何人かの仲間が「バレーの強豪校」に進学したので、練習時間・練習内容などの話は聞いています。
「高校名と練習時間」で検索すればすぐに出てくるのですが、公式ホームページに書かれている強豪高校のバレー部の練習時間です。
<大同高校バレー部>
月~金 16:00~20:00
土・日 9:00~17:00
<愛工大名電高校バレー部>
月~金/授業後~19:00
土日/合宿が多い
これだけ見ていると、19時終了なら普通かな…?と思うのですが、公式ホームページと実際の部活の練習時間には違いがあるはずです。
なぜそう思うのかと言えば、娘の友達(女の子)でバレーの強豪校(私立高校)に進学した子が3人いますが練習時間が終わった後も自主練をやっていたからです。
月~金/授業後~19:00(終わった後は別の体育館に移動して2時間ほど自主練)
土日/合宿・遠征が多い
平日家に着くのは夜10時だって…。
強豪高校は練習時間が長いんだね!
超進学校(公立高校)の練習時間は?
息子が、毎回県大会に出場している「偏差値65以上の公立高校のバレー部」の友達に練習時間を聞いたところ以下の回答でした。
月~金/授業後~夏季は18:30まで(冬期は18:00まで)
土日は練習試合が入らなければ基本休み
強豪校の半分以下の練習時間じゃない?
上に書いたような超強豪高校と練習時間を比べたら、全ての高校が練習時間は短くなりますが…
普通の強さの高校と比べても練習時間は短い方だよなぁ…と思ってしまいました。
練習時間が短くても県大会に出場できる理由
本当にこんなに少ない練習時間で県大会に行けるの?と疑って「実は土日に練習をしているんじゃないの?」と息子に聞いてみたのですが、そのようなことは一切無いとのことでした。
改めて詳しい練習内容を聞いてみたところ、「なるほどね…」と納得できました。
- 試合の対戦相手を分析して、傾向や弱点を予めしっかり調べている
- 同じミスを何度もやらない
- 自分の目標よりチームの目的を優先して行動している
「対戦相手の分析」も効率よく練習するために必要です。
息子のスパイクは徹底的に分析され、常に3人態勢で止められていました。
「同じミスを何度もやらない」のは、頭を使うトレーニングに長けているからです。
そして「自分の目標よりチームの目標を優先して行動している」なのですが、
自分のポジションに必要な練習を徹底してやっています。
アタッカーなら毎日ボールを打つ練習だけをして、ブロッカーなら毎日ブロック練習だけをやっているんだって!
かなり機械的な練習内容だけど、そのポジションだけは完ぺきに守れるようになるんだろうね。
当たり前ですが同じ練習ばかりやっていても面白くありません。
試合に勝つために最低限の練習時間で効率的に練習しているのは凄い!の一言なのですが、息子は「1日中ブロック練習ばかりやるのは嫌だな…」と言っていました。
自分で考えて練習することの大切さが分かる本です。
最後に
毎日夜の9時まで練習して、休日は遠征に出かけているような「一番手の強豪校」に勝つことは難しいのですが、二番手の高校として県大会に出場するレベルなら、そこまで長時間練習しなくても、効率良い練習をすれば大丈夫なことが息子の話を聞いていて分かりました。
同じくらいの身体能力の高校同士で戦うのなら、普段から頭を使うトレーニングに長けている高校の方が有利になるんだね!
そうそう!
ところで愛知県には「部活動指導ガイドライン」があります。
- 高校は学期中は、週当たり2日(平日に1日と週末のいずれか1日)以上の休養日を設ける。
- 活動時間は、平日は2時間程度、学校の休業日(学期中の週末を含む。)は3時間程度とする。
となっていて、息子の通う高校では概ねこの通りに守られています。
勉強と両立するためにも、顧問の先生の負担を考えても、このくらいの練習時間がベストです。
ところで私立高校にはガイドラインは無いのかな?
ガイドラインが無い私立高校とガイドラインがある公立高校でトーナメントを分ければいいのにな…と毎回思います。