娘は公立高校の受験で、中学から「推薦」をもらうことができました。
そして、推薦で合格することができました!
この記事を読んでいる受験生は、行きたい高校が決まって担任の先生に推薦を申し込もうか迷っている人もいますよね。
今回の記事は「推薦入試の詳細」と「娘の推薦入試の体験談」についてまとめます。
「公立高校の推薦入試の全体の流れについて知りたい」と考えている受験生の参考になれば幸いです。
※中学によって推薦希望の出し方が違うかもしれませんので、必ず担任の先生にご確認ください。
推薦の希望を出すタイミングについて
娘はずっと志望していた公立高校がありました。
なので1学期の夏休み前に配られた「進路希望調査表の推薦希望の欄」に迷わず丸をつけて担任の先生に提出しました。
推薦で高校進学を考える人は、娘のように1学期に配られる進路希望調査書の推薦希望の欄に丸を打って提出してください。
行きたい高校が決まっているなら、推薦の希望は少しでも早めに出しておくことをおすすめします。
娘は2学期も進路希望調査票の推薦欄に丸をつけて提出しました。
実は1学期の時点では、推薦をもらうための内申に全く足りていなかったので、担任の先生からは「もう少し内申が上がるといいんですけどね」と言われていましたが、2学期の内申が大きく上がったことで無事に推薦の希望が通りました。
※公立高校は内申が足りていない時点で、推薦の希望を出しても担任の先生から断られます。
希望が通ったときは嬉しかったよ~。
担任の先生からOKが出ると、次は校内の推薦委員会で審査されることになります。
2学期期末テストのすぐあとの懇談会で、担任の先生から「この内申なら推薦委員会で推薦の希望は通ると思いますよ」と言ってもらえました。
受験期の担任の先生が何の根拠もなく「推薦の希望は通ると思います」とは言わないはずです。
2学期の中間テストの段階で推薦の希望者はほぼ出揃っていて、先生方の選考が始まっていたのかもしれません。
娘が最終的に校内の推薦委員会で推薦をもらえることが決定したのは、私立高校の試験が終わったあとの2月でした。
令和5(2023)年度から推薦入学者の決定時期が早まりました!
公立高校の推薦選抜が1カ月近く早まることが決定したので、中学内の推薦の決定も1カ月早まります。
早まる前までは2月の私立の一般入試の結果が出たあと「推薦委員会」が開かれていました。
そして、そこで公立高校の推薦希望者について校長・学年の先生方の話し合いが行われ、「推薦」がもらえる生徒が決定していました。
なので公立高校の推薦が決まるのが2月中旬と遅かったのですが、2023年度からは公立高校の推薦も私立高校と同じで早ければ年内には決まるのでは?と思います。
推薦希望者は出来るだけ1学期中に担任の先生に伝えておきましょう。
使われる内申も公立高校は1、2学期までとなることが決定しています。
【愛知県高校入試】令和5(2023)年度の受験で使われるのは何学期の内申か?
※入試の改革について、愛知全県模試の公式サイトのマンガが分かりやすいです。→コチラです。
推薦基準を満たしているかの確認
推薦を申し込む前に「志望校に対して推薦基準を満たしているか」の確認をしておいてください。
公立高校の推薦の場合、内申が足りているだけではなかなか推薦希望が通りません。
(内申プラスαの要素が必要です)
娘のときは12月の懇談会で、担任の先生と一緒に推薦基準を満たしているか最終確認しました。
満たしていることが分かってホッとしたよ。
その中に書いてある「推薦基準」を読んで、該当する箇所があるか、希望を出す前に必ず確認してください。
高校によって推薦基準が異なりますのでしっかりご確認ください。
上位校を狙う場合、学力推薦はほぼ無いと考えた方がいいです。
上位校は内申40超えが当たり前だから、表彰歴など大きな+αが必要になるよ!
推薦をもらってから受験当日までの流れ
推薦が決定してからの流れについてまとめます。
推薦委員会で「推薦」が決まると、その日の夕方に担任の先生から電話が入ります。
推薦が決まったたから明日からスピーチの準備をするからね!って先生から言われたよ。
そして推薦が決まった次の日、娘が学校に行くと担任の先生から原稿用紙を3枚渡され「3分間スピーチを3パターン、2日後までに作って来てください」と言われました。
この時点で公立入試まで残り1か月でした。
- 3分間スピーチを3パターン作る
- スピーチの内容にOKが出たら作った3パターンを完ぺきに暗記する
- 教頭先生や進路指導の先生たちから面接の指導を繰り返し受ける
推薦入試を受けるまでに行ったことはこの3つです。
公立高校の一般入試の最後の追い込みの時期だったから、勉強と面接の練習を同時進行するのが大変だったね。
スピーチが全然書けなくて怒られている子がクラスにいたよ!
教頭先生の面接の指導が厳しくて大変だったなぁ。
令和6(2024)年度の公立高校の推薦選抜は2月6日に行われるので、面接の練習は、年明けからになると思います。
私立高校の一般入試は1月下旬と日にちがとても近いので、推薦をもらえると年明けから1カ月ほど忙しくなりますが頑張ってくださいね。
2023年度から一般入試と推薦入試が別日になるので、推薦を受ける受験生の負担はなかり軽くなります。
推薦入試当日について
娘が受験した高校では、推薦入試を受ける生徒の面接は午前中に行われました。
※2023年度から一般と推薦は別日になりました。
私が受けた面接当日の流れだよ。
- 当日学校に着くと、4~5人ずつ決められた教室(待合室)に入る
- 控室に面接官の先生が迎えに来るので、一緒に教室(面接室)に行く
- 面接室には3人の面接官の先生がいて質問されたことに答える
- 面接が終わり次第、そのまま高校を出て帰宅する
娘が受けた高校では、推薦入試を受ける生徒の面接は1人ずつ行われました。
面接室は10部屋(教室)はあったとのことで、生徒は先生に呼ばれて順番に部屋に連れて行かれたそうです。
同じ中学の推薦を受けたメンバーの話
娘 「バレー部のキャプテン」 受ける高校の受験者平均内申よりプラス3
Aちゃん 「絵画展入賞歴あり」 受ける高校の受験者平均内申よりプラス6
Bくん 「野球部のキャプテン」 受ける高校の受験者平均内申よりプラス2
この3人の中で一番内申の高かったAちゃんだけが推薦入試で不合格となりました。
Aちゃんは内申が高いことで自信満々だったので、推薦に落ちたことにとても驚いていました。
進学校なので。内申重視で選んでいると思っていたのですが意外な結果となりました。
Aちゃんは面接で上手く話せず大失敗した…と言っていたので、推薦を受ける人は内申よりも面接の配点の方が大きいことが分かりました。
一番成績が良かったAちゃんですが、「別の落とされた原因」を娘が教えてくれました。
推薦に落ちたAちゃんは控室で他校の子と楽しそうにお喋りしてたの。
※一緒にお喋りしていた他校の子も推薦で落とされていたことが入学後に分かりました。
高校に到着したら私語は慎むようにと中学の先生から指導されています。
Aちゃんがお友達欲しさに他校の子に話しかけてしまって大失敗でした。
先生は面接室以外の様子もしっかり見ていますよ。
面接の質問内容について
面接のために3パターンの3分間スピーチを作ったあと、何度も繰り返し練習しました。
中学の先生からは「面接では3パターンのスピーチのどれかを話せば大丈夫」と指導されました。
私は用意しておいたスピーチをそのまま本番で使うことができたよ。
娘が受けた面接の質問内容は「中学で一番頑張ったこと」だったので、部活のキャプテンを頑張った内容のスピーチを話したそうです。
3人の面接官は終始ニコニコ笑顔でうんうんと頷きながらスピーチを聞いてくれたので、娘はあまり緊張せずに済んだとのことでした。
ところが、別の教室で面接を受けた同じ中学のBくんは、
「中学校で頑張ったことを話して下さい、部活以外でね」と面接官から言われて大慌てしたそうです。
「部活以外でと言われて一瞬頭の中がパニックになったけど、咄嗟に合唱コンクールの練習を頑張った話をしたよ」と言ってました。
私が入った教室の先生はみんなニコニコ笑顔で優しかったけど、Bくんの入った教室の先生たちは笑顔は一切なくて怖かったんだって。
質問の数も娘は3つ、Aちゃんは5つ、Bくんは4つと入った面接の部屋(教室)によってバラバラでした。
他にも「意地悪な質問」をされて大慌てした友達の話を入学後にいくつか聞きました。
咄嗟にどう答えるか反応を見ているのかな?
どの面接官に当たるのかは完全に「運」となりますが、推薦で不合格になった生徒はAちゃんのようにそれなりの理由がありました。
最後に
娘の学年は推薦入試と一般入試が同日に行われていました。
推薦入試を受ける子も学科試験を受けなければならず、面接の練習をしながら筆記試験の勉強も必死でがんばっている娘の姿を見ていると、「推薦を受けるメリットとは?」と思い、推薦をもらったことを後悔することもありました。
ですが、合格証書をもらって「推薦で合格」の文字を嬉しそうに何度も確認している娘の姿を見て「推薦入試を受けさせて良かった!」と心から思うことができました。
2023(令和5)年度から、推薦入試の日程が一般入試の日より1カ月近く早くなりました。
推薦入試を受けるメリットがようやく感じられるようになりました。
推薦の面接試験の練習だけに集中できるのは羨ましいよ。
とは言え、公立高校の推薦合格率は50%です。
(担任の先生に何度も言われました)
愛知県では私立高校の推薦がもらえれば100%合格できると言われてますが、公立高校の推薦入試では落とされて当たり前と考えておいた方がいいです。
なぜなら私立高校の「合格させるため」の推薦入試とは違い、公立高校の推薦入試は「落とすために行われる」からです。
推薦で落とされたときのお子さんの精神的負担も考えた上で、推薦希望を出すのかを慎重に決めてくださいね。