ここ数年、愛知県内の中学校と高校が次々に制服をリニューアルしています。
在学中はほとんど毎日着る制服ですから、特に女子は「制服が可愛い」という理由で高校を選ぶ人が多いのでは?と思っていたのですが、うちの娘と息子は違っていました。
制服で高校は選ばないよ。
高校ではみんな同じ制服を着て過ごすから何でもいいよ。
実際、うちの娘と息子の高校選びの基準は「偏差値」と「学校の雰囲気」だったので、確かに「制服」は選択肢に入ってはいませんでした。
制服のデザインが全く気にならないのはうちの娘と息子だけ?
世の中には「修学旅行先」で志望校を決める人もいるくらいなので、制服がリニューアルされた高校に行きたいと考える受験生は多いのでは?と気になりました。
制服をリニューアルしたことで倍率は上がった高校はあるのか調べてみることにしました。
制服をリニューアルすると倍率は上がる?
2014年に女子中高生326名を対象にインターネットで制服に関するアンケートが実施されました。
進学する学校を選ぶときに制服を気にするかについて、「気にする」37.7%と「どちらかと言えば気にする」47.5%の合わせて85.2%が気にすると回答。「どちらかと言えば気にしない」は9.9%、「気にしない」は4.9%だった。引用:リセマム
「気にしない」うちの娘は少数派だということが分かりました…。
制服が変わると倍率が上がるという書き込みもあったので、愛知県内でここ数年「定員割れ」している公立高校の中で、制服がリニューアルして倍率が上がったのか調べてみました。
制服をリニューアルしたあと倍率が上がった高校
瀬戸地区で2021年度に「定員割れしている公立高校」で、制服がリニューアルしてからどのくらい倍率が上がったのか調べてみました。
瀬戸高等学校
倍率 | 二次募集人数(定員割れ人数) | |
2021年度 | 2.04倍 | 78人 |
2022年度 | 1.86倍 | 89人 |
2023年度 ★制服をリニューアル | 2.10倍 | 20人 |
2024年度 | 2.06倍 | 49人 |
2023年春から「オサレカンパニー」の素敵な制服に変わりました。
⇒ 瀬戸高校の公式ホームページに制服の写真が載っています。コチラです。
制服をリニューアルした2023年度は二次募集の人数が大きく減ったのですが、2024年度からまた人数が増えています。
瀬戸高校は倍率だけ見ると高いのですが、第一志望者が少なく第二志望者が多いという特徴があります。
高校の立地的な問題で慢性的に定員割れしている場合、制服だけでは人が集まらないのかもしれません。
春日井工科高等学校
倍率 | 二次募集人数(定員割れ人数) | |
2021年度 | 1.57倍 | 13人 |
2022年度 ★制服をリニューアル | 1.29倍 | 62人 |
2023年度 | 1.23倍 | 64人 |
2024年度 | 1.47倍 | 31人 |
春日井工科は制服をリニューアルした2022年度になぜか二次募集の人数が増えました。
春日井工科高校は男子の比率が圧倒的に高いので、制服に関心のない中学生が多いのかもしれません。
春日井泉高等学校
倍率 | 二次募集人数(定員割れ人数) | |
2021年度 | 1.32倍 | 85人 |
2022年度 | 1.26倍 | 92人 |
2023年度 ★制服をリニューアル | 1.38倍 | 28人 |
2024年度 | 1.61倍 | 11人 |
2023年度から春日井商業→春日井泉高校に名前が変わり、それに伴い制服もリニューアルしました。
元商業高校だったこともあり、各学年とも75%が女子なので、制服をリニューアルした影響も大きいのかもしれませんね。
豊明高等学校
倍率 | 二次募集人数(定員割れ人数) | |
2021年度 ★制服をリニューアル | 1.54倍 | 11人 |
2022年度 | 1.66倍 | 2人 |
2023年度 | 1.64倍 | 0人 |
2024年度 | 2.14倍 | 0人 |
制服をリニューアルした2021年は定員割れしましたが、2023年から2年連続で定員割れをおこしていません。
東郷高等学校
倍率 | 二次募集人数(定員割れ人数) | |
2021年度 | 1.54倍 | 55人 |
2022年度 ★制服をリニューアル | 1.93倍 | 0人 |
2023年度 | 1.89倍 | 0人 |
2024年度 | 1.63倍 | 6人 |
東郷高校は2年連続で定員割れをおこしていましたが、制服をリニューアルした途端、2年連続で定員割れはなくなりました。
2024年度は再び定員割れをおこしましたが、6人で留まっています。
制服をリニューアルした効果かな?
最後に
今回調べた瀬戸地区の5校では、制服をリニューアルしたことで倍率が上がった高校もあれば、全く効果のない高校もありました。
この記事を読んでいる受験生で、志望校の制服がリニューアルするけど倍率が上がるかな?と心配している人もいるかもしれませんが、
上にまとめた5校の倍率を見ても、一時的に倍率は上がっても大きく跳ね上がることはありませんでした。
トップ校を目指すのは制服は二の次の人が多いですし、中堅校でも「制服が可愛い」というだけの理由で受験する人は少ないのかもしれませんね。
志望校選びは、制服だけじゃなく通学時間と進学実績も考えるよね。
ただ、毎日着ることになる制服ですから、こだわりたい人の気持ちもよ~く分かります。
あの高校の制服が着たいから!という理由で勉強をがんばる受験生もいるよね。
制服も“借りる”時代になりました!
息子の友達は私服の高校に進学したのですが、入学式だけ【ネトカリ】で制服を借りていました。ブレザーの制服姿がとてもカッコ良かったです!