高校3年生の息子と中学3年生の娘がいます。
息子のお友達のAくんは、娘の通っている高校に入りたいと1年前から言っていました。
中学3年生になり内申も上がり、塾の先生からも「この調子で頑張れば大丈夫!」と言ってもらえたと、夏休み明けに会った時に嬉しそうに話してくれました。
「来年の春からは私の後輩になるかも!!」と娘もAくんの入学を楽しみにしてました。
ところが先日行われた三者懇談で、「Aくんは私立高校の推薦が決まったよ」と息子から聞き…とても驚きました。

あんなに公立高校に行きたがってたのに、どうして私立高校の推薦をもらうことにしたんだろう?
息子が「どこの私立高校の推薦が決まったの?」と尋ねたところ、暗い表情で「私立高校…」とだけ答えて高校名は教えてくれなかったそうです。
行きたい私立高校の推薦がもらえたのなら、Aくんはもっと嬉しそうに話してくれるはずなので、息子はそれ以上何も聞かなかったと言っていました。
愛知県では12月に行われる年内最後の三者懇談で「私立高校の推薦」が決まります。

最終的には三者懇談の後に行われる推薦委員会で決まりますが、担任の先生のOKを貰えたらほとんどの場合推薦が通ります。
Aくんは息子の時と同様、担任の先生から強く「私立高校の推薦」をすすめられたんだろうなぁ…と思いました。
私立高校の推薦をもらえば、ほぼ100%合格したも同然なので、受験は終了モードに入り「楽」になります。
私も受験生の母ですから、Aくんのお母さんが早く高校を決めてしまいたいと言う気持ちは良く分かります。

高校が決まるとそれはもうホッとできますから…。
子どもが公立高校の受験を強く希望していても、担任の先生に「私立高校の推薦」をすすめられたら心が揺れてしまって当然なのです。
新型コロナのこと、愛知県独自の授業料補助制度が始まることで、今年度の受験生の志望校の決め方は、3年前の娘の受験の時と違う流れを感じています。
一言で書くと、私立高校推薦希望者がやたらと多いです!!

私の学年の時の3割増しでいるよね~
今回は上の子とは全然雰囲気が異なっている、今年度の「志望校」の決め方についてまとめます。

息子の通う中学に限ってのことだったらいいなぁ…と思いながら書いています!!
上の子の時との違いとは?
愛知県は無理して私立高校に入らなくても、公立高校で手厚く勉強の面倒を見てくれますし、進学実績も高い高校が数多くあります。
そんなこともあり、3年前の娘の高校受験時は、初めから私立高校を志望する子は少数でした。

全体の2割~3割くらいだったよ!!
私立高校の推薦を貰う生徒の成績は二極化している印象でした。
- 県内トップレベルの偏差値の私立高校を目指す生徒
- 成績が低いので公立高校は受けれないけど「高校」に入りたいと思っている生徒
公立高校を受けたけど残念ながら不合格となり、結果として私立高校に行くことになった子もいましたが、その子たちの人数を合わせても、最終的に私立高校に決まった子は全体の4割もいませんでした。
ところが息子の学年では、最初から学年の半分近くの子が私立高校の推薦を貰っている状態とのこと。

公立高校に落ちた子を含めると、学年全体の6割くらいの子が私立高校に進学しそうな勢いです!!
私立高校の推薦希望者が、娘の受験時より倍近く増えていることに驚きました。
愛知県は公立王国じゃなくなる?
息子の学年から「愛知県独自の授業料補助制度」が始まることになりました。
愛知県では、これまでは年収目安350万円未満の世帯までが授業料無償化の対象でしたが、国の就学支援金制度が大幅に拡充されることに伴い、2020年度より独自の軽減補助を年収目安720万円未満の世帯まで拡大することになりました。
これにより、無償化の対象になる世帯が増えることになります。
出典:進研ゼミ中学講座
今年に入り、この制度が発表された時点で「私立高校の人気が上がるんだろうな」と思っていました。

予想通りでした!!
我が家も授業料無償化世帯に入っています。
施設費だけで私立高校に通えるなら安いなぁ…と現時点では息子の私立高校の進学も視野に入れています。
志望する高校は人それぞれなので、今後、私立高校の人気が高まって行くことに対しての不満は一切ありません。
ただ、今年の私立高校人気に乗じて、息子の担任の先生がやたらと「私立高校の推薦」を取らせようとしていることに対しての不満はありました。
最初に書いたAくんのように、公立高校を志望していたのに私立高校の推薦を貰うことになったクラスメイトは既に8人はいるとのことで…。

家から自転車で10分の公立高校を志望していたAくんが、電車で片道1時間半もかかる私立高校に行きたくなるのかな…?
担任の先生との話
私の息子の話になりますが、11月の三者懇談で担任の先生からこう言われました。
「次の内申は上がるから、私立の○○高校なら推薦が貰えます。早く高校が決まった方が楽できますよ!!」
12月の面談では「○○高校の推薦で良いですよね?じゃあここに丸を付けて下さいね」
と椅子に座った途端、私立高校推薦の書類を出されました。
「公立高校の受験を志望しているので私立高校の推薦はいりません」と息子本人がはっきり言ったのですが、私立高校の推薦を取らせたいばかりだった担任の先生との話し合いは長引き…とても大変でした。
今志望している私立高校も、「一般なら絶対に受からない!」と言われました。
それでも私が頭を下げることで何とか公立高校を受けることで話が決まりました。

息子が一人目の子だったら、先生の勢いに負けて私立推薦希望の欄に丸を付けていたと思います…。
息子と仲良しのSくんの話
息子のクラスメイトのSくんはとても成績が良い子で常に学年一桁順位を取っています。
とても偏差値の高い公立高校を第一志望にしていて、押さえの私立高校もレベルが高いところばかりです!!
そんなSくんでさえも「私立高校の推薦」の話を出されたと聞いた時は驚きました。
担任の先生から私立高校の推薦の話が出た時、Sくんは即座に「私立高校の推薦なんていりません」と答えたそうです。

エライ!!
その話をSくんのお母さんから聞いた時、やたら私立高校の推薦の話をされたのはうちの息子だけじゃなかったんだ…ということが分かりました。
一緒に登校しているKくんの話
Kくんは隣のクラスのお友達ですが、息子同様、担任の先生にやたらと私立高校をすすめられていました。
とても大人しく優しい男の子で、12月の三者懇談で担任の先生から
「Kくんが頑張ったから私立高校の推薦がもらえたんだよ!良かったね!」と言われたと嬉しそうに言っていました。
Kくんの成績から考えると、その私立高校は一般受験で確実に入れるレベルの高校です。
中学校の先生方は出来るだけ私立高校の推薦を取らせようとしているのかな?…と少し怖くなりました。
親の強い意志も必要です!!
実は先生から最初に私立高校の推薦の話を出された時、息子より私の方が迷いました。
先生の話がとても上手だったこともあります。

子どもより保護者が先に折れてしまう気持ちが分かります…。
子どもが本気で行きたい高校があるのなら、その高校以外の推薦の話は即座に断わるようにと、三者懇談の前によく話し合っておいて下さい。
「強い意志」を持って先生と志望校の話をすることをおすすめします。
最後に
私立高校って一般企業みたいなものですよね。

生徒を入れなければ運営できません!!
「推薦で早く生徒を確保しておきたい」と思うのは私立高校側としては当たり前の気持ちです。

私立大学も同じだよ!!
それでも、私立高校を志望していない子に対して、無理矢理のように推薦を取らせようとする先生方には不信感しか残りませんでした。

私立高校から○○人入れて欲しいと頼まれているのかな?
来年からはAくんのような子が一人でも減るといいな…と思っています。
3年前の話になりますが、娘の決めた受験校に対して、当時の担任の先生はとても温かく応援してくれました。

実力に見合った高校を選んだね、と言ってくれました!!
娘はとても恵まれていたんだと今なら分かります。
今、愛知県では私立高校3校・公立高校2校まで受験することができます。
例え少々高望みだったとしても、5校中1校だけでもお子さんが本当に行きたい高校があればチャレンジさせてみてはどうでしょうか?
子どもたちは行きたい高校を受ける権利があります。

公立高校だと3月の入試の結果が出るまで、ハラハラした日々を送ることになりますけどね。
最初に息子に私立高校の推薦の話が出た時に、娘に「推薦をお願いするべきかなぁ…」と相談したところ、こう言われました。
「志望していない私立高校の推薦を貰う意味が分からない。そんな高校に決まったら○○(息子)は確実に勉強しなくなるし本人も後悔することになるよ!!最後まで一般受験で頑張らせなきゃダメだよ!!」

娘の意見を聞いてハッと目が覚めました!!
毎日、早朝から大学受験の勉強を頑張っている娘の言葉にはとても説得力がありました。
さて、来週末から冬休みに入ります。
泣いても笑ってもあと数か月、母も頑張りましょう!!
「映像授業で本当に集中して勉強できるのか?」と心配している保護者の方へ
ご安心ください^^♪
集中力がかなり少ない息子でも偏差値を上げることができました。
なぜならスタサプは、学校の50分授業の要点をプロ講師がまとめて平均時間5分ほどに凝縮しているため、飽きっぽい息子でも集中して見ることができました。

5分程度なら繰り返し勉強するハードルも下がります!!
反復演習をこなすことで、模試の偏差値は順調に上がって行きました。
スタンダードコースは5教科で月額2187円(税抜)なのでお財布に優しく、塾と並行して使うことができたのが嬉しかったです。

今なら2週間無料でお試し可能なので、スタディサプリを使って春休みに先取り勉強してみませんか?