大学1年生の娘と高校1年生の息子がいます。
娘の通っていた高校は田舎の進学校で、生徒は国公立大学を受けることを前提として学習指導が行われてました。

私立大学に行きたいと先生に言うと、どうしてこの高校に入ったんですか?と聞かれるような高校でした。

最終的に私立大学に行く子の方が多かったんだけどね。
そんな高校だったため、指定校推薦をもらって進学する子は毎年学年で10人くらいしかいませんでした。
10人しかいないと、誰が推薦をもらったのか直ぐに広まりそうなものですが、意外と誰も知らなかったとのことで、高校側が徹底して隠していることが分かりました。
そこまで推薦を隠すように言われる高校は稀だと思いますが…
たった今この記事を読みながら「一般受験を控えている友達に指定校推薦がもらえたことを言うべきか?」と迷っている方もいますよね。
推薦がもらえたことをクラス全員にわざわざ伝える必要はありませんが、仲良しの友達には少しでも早く伝えておくことをお勧めします。
なぜそう思うのか、その理由を下にまとめます。
※2020年度から推薦入試の名称が変わりました。
AO入試 ➔ 総合型選抜
推薦入試 ➔ 学校推薦型選抜

こちらの記事では分かりやすくするために、指定校推薦と書いてあります。
指定校推薦の報告
上にも書きましたが、娘の通っていた高校では指定校推薦をもらった子は、学校側から他言しないよう厳しく指導されていました。
先生方が、一般受験する生徒たちのモチベーションの低下やモラルの低下を危惧して指導していたのは分かったのですが、毎日一緒にいる友達に言わないでおくことは非常に難しいです。
どんなに隠していても指定校推薦をもらった生徒の名前は、年末にかけてじわじわと広がって行きました。

推薦の子だけ先生に呼ばれて教室に集まったりしてたからね!!
友達に教えてもらえて嬉しかった娘
娘の仲良しの友達は、指定校推薦の校内推薦が決まった時点ですぐに報告してくれたそうです。
娘は本人の口から直接教えてもらえたことがとても嬉しかったと言ってました。

嘘をつかれるほうが嫌だからね。
友達は校内推薦が決まったあとも、小論文や学科試験の勉強をしていたので、11月頃まで一緒に自習室に通ってました。
少しでも早く報告した方がいい理由
指定校推薦の校内選考は9月
大学への出願は10月
大学での学科試験や面接は11月~12月

合格発表は早い大学で11月中にあります!
「合格が決まってから伝えた方がいいのかな?」と悩んでいる方もいるかもしれませんが、仲良しの友達には校内選考が決まった時点で伝えておくことをお勧めします。
理由は、9月の時点なら一般受験生の気持ちにまだ余裕があるからです。
受験勉強は、受験日が近づくにつれて辛くなって行きます。

共通テストの日が近づくにつれて焦りや不安が蓄積されて行く感覚だったよ。
10月辺りまで指定校推薦はいらないと言い続けていた娘でさえ、12月辺りには「私が行ける大学はあるのかな…」と弱音を吐いていました。
普段一緒にいる仲良しの友達にだけ「校内選考に通った時点」で報告して、その後の生活は学校にいる間はクラスの皆に合わせて勉強しておいて下さい。

指定校推薦が決まった友達は、ずっとTOEICの勉強をしていたよ~。

文系でも理系でも、英語の勉強は必須だからね。
推薦が決まった子に対して羨ましいと思うのか?
娘は指定校推薦をもらった子に対して「羨ましい」とは思ったことは一度もないと言ってます。

人は人、自分は自分だからね。
でもこれは、娘の通っていた高校の学年97%の子が一般受験に向けて必死で勉強している、一般受験生として、とても恵まれた環境にいたからだと思います。
息子が今通っている高校では学年の30%近くが指定校推薦をもらって進学します。
息子の行きたい大学(学部)の指定校推薦枠がないことが現時点で分かっているので、本人は一般受験すると言っていますが、友達の大学が次々と決まったら絶対に「羨ましい」と言い出します。

息子の性格的に分かります!
羨ましいと感じるかどうかは環境によるところが大きいです。
最後に
大学の入学方法は、驚くほど様々な方法があります。
AO入試、指定校推薦、公募推薦、一般受験、内部進学など…。

生徒それぞれが正攻法の受験を選んでいるのです。
どの受験方法を選んだとしても直前になるとネガティブになったり、人のことが気になったりするものなので、そんな時だからこそ、お互いに気を使える友達関係でいたいですね。
娘は大学生になりましたが、「就職試験」の時期になると受験期と同じ様に同級生同士がギクシャクすることがあると先輩方から聞いたそうです。

たまたま同じ会社にエントリーすることもあるだろうからね!

この先も様々な試練がありますが、進学でも就職でも、仲良しの友達の進路が決まった折には心から喜んであげて下さい!
娘の受験時からずっと購読している雑誌です。
学科や受験方法など、とても参考になりました。
