大学1年生の娘と高校1年生の息子がいます。
去年(2021年)の夏、こちらのニュースを読みました。↓
県教委は七日、春日井高校(春日井市)に県内初の「理数コース」を新設するなど県立高校八校の改編や学科の拡大と、名古屋聾学校(名古屋市千種区)の学科改編を発表した。いずれも来年四月から新入学生徒を受け入れる。
春日井高の理数コースは現在の「コスモサイエンスコース」を改編し、実験などの探究活動を通して思考力や判断力などを身に付ける内容とする。引用:中日新聞

県内初の理数コースかぁ~!!
実はその後、すっかり理数科コースの存在を忘れていたのですが…先日、最終倍率の確認をしていたところ、3校も理数科コースがあることを発見しました。
進学校では大学受験に向けて2年生から「文系コース」と「理系コース」に分かれますが、理系コースよりも更に深堀した内容を学ぶのかな?と気になったので調べてみました!!
「理数コース」や「理数科」に興味を持っている受験生の参考になれば幸いです。
理数科が設置された高校
- 県立瑞陵高等学校 理数科
- 県立岡崎北高等学校 理数科
- 県立春日井高等学校 理数コース(コスモサイエンスコースを改編)

3校とも偏差値60を超える普通科の進学校です!!
ここでふと、娘の友達が瑞陵高校のコスモサイエンスコースに通っていたことを思い出しました。

コスモサイエンスコースは無くなったの?
調べて見たところ、瑞陵高校・岡崎北高校の両校ともがコスモサイエンスコースが改編して今年度から理数科になったことが分かりました。
今年度の理数科の倍率は?
2022年度(令和4年度)愛知県公立高校の最終倍率です。↓
- 県立瑞陵高等学校 理数科 2.33倍
- 県立岡崎北高等学校 理数科 1.93倍
- 県立春日井高等学校 普通科 2.11倍(2年生から理数コースを選択できます)

3校とも第一志望者が定員を上回っている高校です!!
瑞陵高校理数科は旭丘高校とも併願可能です。

「第一志望・旭丘高校」、「第二志望・瑞陵高校理数科」にする生徒もいるのかな!!
学力・実力ともにある生徒の高校の選択肢が広がるのは良いことですね!!
入試の校内順位の決定方法
愛知県では各高等学校があらかじめ選択した以下のⅠ、Ⅱ、Ⅲのいずれかの方式によって校内順位が決定します。
Ⅰ ( 評定得点) +( 学力検査合計得点)
Ⅱ {( 評定得点) ×1. 5 } +( 学力検査合計得点)
Ⅲ ( 評定得点) +{( 学力検査合計得点) ×1. 5 }
「Ⅰ 内申書と学力検査が均等型」「Ⅱ 内申書(通知表)重視型」「Ⅲ 学力検査重視型」となりますが、偏差値50以上の大学進学を見据えている高校はほとんどⅢを取り入れています。

瑞陵高校・岡崎北高校・春日井高校、3校ともⅢの方式と記載されていました!!
2023年度の入試から以下の2つの方式が新たに加わりますが、どの高校で採用されるのかはまだ発表されていません。
※2023年4月に正式採用が発表されました。
採用されている高校はコチラです。↓
令和5年度愛知県公立高等学校入学者選抜(全日制課程)一般選抜における各高等学校の面接実施の有無及び校内順位の決定方式について
Ⅳ(内申点45×2)×2 +(当日点110) → 内申めっちゃ重視型
Ⅴ(内申点45×2)+(当日点110)×2 → 当日点めっちゃ重視型
うちの息子は、先生受けが悪かったため内申が低く当日点は取れたタイプだったので、Vの方式の高校を受験すればかなり有利になったなぁ…。
V方式は成績上位校が選択するはずなので、内申低くて偏差値が高い生徒さんは来年度の受験校を選びやすくなるんじゃないかな!!

当日点勝負できる方式ができたのは嬉しいです!!
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)もあります

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定された学校では、科学技術・理数教育を重点的に行っています。
SSHに指定されている高校
国立:名大附属高校
県立:刈谷・明和・岡崎・豊田西・半田・一宮・時習館
私立:名城大附属高校

明和高校に通っている友達が、高校3年生まで文理分けをしないって言ってたよ!!

文系を選ぶ子も全員が数Ⅲまで勉強するってことなのね…
名城大付属高校はスーパーサイエンスクラスがあります→ 詳細はコチラです。
そう言えば息子の友達のお兄さんが、名城大学の「進学クラス」の一般入試を受けて「スーパーサイエンス候補」で合格して入学してました。
ただ、私立高校はどこも基本推薦優先で生徒を集めるので、確実に入りたかったら中学校から推薦をもらうことをオススメします!!
理数科(理数コース)で学べること
理数科(理数コース)があるのは3校とも難関進学校なので、それだけで普通科に入ってもレベルの高い授業が受けられるのでは…?と思ったのですが、よく考えてみたら大学進学を念頭に置くばかりが高校の進路選択ではありませんよね。

高校では自分が興味のある活動をしたいと考えている生徒さんもいますよね~!!

理系大学進学にも有利なカリキュラムって書いてあるから、行きたい理系大学が定まっている子は逆に進学に有利になるはずだよ!!
県立瑞陵高等学校(理数科)
普通科のコスモサイエンスコースでの実績を生かし、理数教科に関する系統的な探究活動を通して、多角的・複合的に事象を捉えて課題を解決する力や、新たな価値を生み出す創造的な力を身に付け、ものづくり産業を含む科学技術分野の研究や開発を支える人材の育成を目指す。引用:愛知県公式Webサイト
詳細はコチラに書かれています
基本理念…社会の変容に対して柔軟な視野を持ち、科学の力で新たな価値の創出に挑戦し続けるサイエンスリーダーの育成
県立岡崎北高等学校(理数科)
瑞陵高校と同じです。↓
普通科のコスモサイエンスコースでの実績を生かし、理数教科に関する系統的な探究活動を通して、多角的・複合的に事象を捉えて課題を解決する力や、新たな価値を生み出す創造的な力を身に付け、ものづくり産業を含む科学技術分野の研究や開発を支える人材の育成を目指す。引用:愛知県公式Webサイト
詳細はコチラに書かれています。
重視する点…「理・数・探究」「グローバルな視点」を重視し、「先進研究機関との連携」のもと、ものづくり愛知の持続的発展を支えるリーダーの育成を図る。
県立春日井高等学校(理数コース)
コスモサイエンスコースでの実績を生かした系統的な探究活動を通して、理数を基盤とする思考力・判断力・表現力を身に付け、ものづくり産業を含む科学技術分野の研究や開発を支える人材の育成を目指す。引用:愛知県公式Webサイト
詳細はコチラに書かれています。
「大学と連携した系統的な探究活動によるエンジニアリングデザイン能力の育成」

学習のカリキュラムなどの詳細は学校説明会で聞いてみることをオススメします!!
最後に
静岡県に住む姪っ子は高校で理数科に入っています。
「愛知県では今年度から理数科が出来たんだよ~!!」と伝えたところ、「え?今まで無かったの?」と逆に驚かれてしまいました。
静岡県には理数科を取り入れている高校が12校あるとのことで、愛知県は遅れているのかな…?と思ってしまいました。

県によってこんなに差があるんですね~。
探求学習的なコースの設置は全国的にも増えているとのことなので、今後、愛知県でも「理数科」のある高校が増えて行くのかもしれません。
「コスモサイエンスコース」は無くなりましたが、通っていた娘の友達の話では「実験とか中学時代より興味のある勉強ができてすっごく楽しかったよ!!」とのことでした。

興味のある生徒さんはぜひ、説明会に行って詳細を聞いてみて下さい!!
「映像授業で本当に集中して勉強できるのか?」と心配している保護者の方へ
ご安心ください^^
集中力がかなり少ない息子でも偏差値を上げることができました。
スタサプは、学校の50分授業の要点をプロ講師がまとめて平均時間5分ほどに凝縮しているため、飽きっぽい息子でも最後まで集中して見ることができました。

5分程度なら繰り返し勉強するハードルも下がります!!
反復演習をこなすことで、模試の偏差値は順調に上がりました。