大学2年生の娘と高校2年生の息子がいます。
娘は県立高校出身で、息子は現在名古屋市立高校に通っています。
2人とも公立高校なので、近所の年配の方からは進学先の話をした際に「親孝行な子どもたちだね」と言われたことが何度かありました。(近所の方は好意で言ってくれました)

私自身は、子どもたちが公立高校に通っていても「親孝行」だと思ったことは1度もありません。
なぜそう思うのかと言えば、息子の第一志望校が私立高校だったからです。
息子の場合、公立高校に進学するより、大学付属の私立高校に進学した方が3年間のびのび過ごせて大学受験も内部進学できれば楽だな…と考えて第一志望校にしていたのですが、残念ながら不合格となりました。
息子は私立高校に落ちて第二志望にしていた公立高校に進学しましたが、周りの反応は「公立高校に合格できて良かったね!」でした。

私立高校は公立高校の併願校と考える受験生がほとんどだから仕方ないね。
ただ、事情を知っているはずの息子の同級生のママさんに「公立高校に行ってくれるなんて有難いよ!授業料が安いからね!」と大声で言われたときは、正直イラッとしてしまいました。

実はこのブログには「私立高校の推薦をもらうことは逃げなのか?」との質問が何度も来ています。
息子の同級生のママさんのように「公立高校に進学するほうが親孝行」だと考えている方がいるから、このような悩みを持ってしまうのかもしれません。
公立高校だけでなく、私立高校にも視野に入れた方が高校の選択肢は広がるのに「公立高校が一番」と思い込むのは勿体ないことです。
これは子どもたちの受験が終わった今だから言えることですが、私立高校の推薦をもらって進学するお子さんこそが「親孝行」です。
その理由を下にまとめます。
私立高校の推薦で進学するのは親孝行だと思う理由
今年度から愛知県の公立高校の受験日程が早まります。
【令和5(2023)年度】愛知県の高校入試日程の詳細カレンダーです!
愛知県に限らず、どこの県でも以下の順番で入試は行われています。
- 私立高校推薦入試
- 私立高校一般入試
- 公立高校推薦入試
- 公立高校一般入試
愛知県では私立高校の推薦をもらって「推薦入試」を受けることが出来れば、ほぼ合格することができます。

私立高校の推薦をもらうことができれば、1月17、18日の合格発表で進学先が決まります。
一方、公立高校の一般選抜の合格発表は3月9日と1カ月以上先になります。
私立高校の推薦がもらえれば、こんなに早く・確実に進路が決まるなんて、一般入試しか受けて来なかった我が家にとっては「羨ましい」の一言でした。
推薦入試の場合、進学先の高校1校分の受験費用で済むという利点もあります。

息子は私立高校の一般入試3校分(受験費用・入学手続き金)公立高校の一般入試1校分と、交通費などを含めて約9万円かかりました。
私立の推薦入試費用だけなら2万円前後で済むことを思うとかなり大きな出費でした。
私立高校に行きたかった息子
上にも書きましたが、息子の第一志望校は私立高校でした。
- 息子の興味がある授業を受けられる(息子は私立高校では普通科以外の学科を希望していた)
- 希望すれば付属の大学に進学できる(調べてみたところ提携大学も多くあった)
- 校舎がとても綺麗で体育館・図書室などの設備も整っている

制服も素敵なデザインで、勉強の面倒見も良く、本当に行かせたかった高校でした。
今通っている第二志望の公立高校ですが…
- 良くも悪くも普通科の授業
- 指定校推薦がもらえなければ、進学先の面倒はあまり見てもらえない
- 高校の歴史があり過ぎて校舎がとても古い
制服も良くも悪くも「公立高校の地味なデザイン」で自由な校風のため勉強の面倒見はとても悪いです。
今現在の公立高校と私立高校の3年間の学費の差額は「普通車1台分」と言われています。
確かに学費は少しでも安いと助かります。
それでも、私立・公立高校のメリット、デメリットを考えても息子を私立高校に行かせたかったです。
愛知県では公立高校が人気?
愛知県の公立高校離れは年々進んでいます。
定員割れの人数も年々増えていて、本気で「公立高校」に進学させたいご家庭なら、私立高校の滑り止めを受けずに「公立高校の二次募集」を受けた方が良いのでは?と本気で思うくらいです。
【愛知県の高校入試】2022年度、定員割れした高校をまとめました!!
今年度の入試改革でどのくらい公立高校の人気が戻るのか?倍率はどうなるのか気になっていますが、私の予想では、定員割れ高校は増えるのでは…と思っています。
公立高校の授業料は本当に安いのか?
私立高校の修学支援金がどれだけ手厚くなったとしても、公立高校の方が学費が安いことは間違いありません。
ただ、娘の通っていた高校では模試やGTECなど強制的に受けさせられたり、学校の補習代がかかったので、高校の学費に毎月1万円プラスして払っている状態でした。
このように公立高校でも模試代・補習代が月1万近くかかってくる場合があります。
本当に行きたい高校を選ばせる
私は中学生時代、美術系の高校・大学に進学したいと思ってました。
中学の美術の先生からも受けてみたら?と言われてました。
でも、私には妹が2人いたので「私立高校に行きたい」とは言い出せず…結局、親の希望で家から一番近い公立高校に進学しました。(当時は公立高校でも授業料が要りましたし、私立高校の授業料はとても高かったです)
親からは「親孝行な娘」だと言われましたが、全然嬉しくありませんでした。
最終的には自分が選んだ高校なので誰にも文句は言えませんが、あの時親の気持ちを考えず自分の好きな道を進むことができれば…と今でも悔やむ気持ちがあります。
私に有り余る経済力があれば、子どもたちには公立でも私立でも、県外でも海外でも好きなように進学させてあげられるのですが、現実的にはそれは無理です。
ただ、せめて家から通える高校なら公立でも私立でも好きに選ばせてあげようと思っていました。
もし第一志望校の私立高校の推薦がもらえるなら迷うことなくもらいました!
本当に行きたい私立高校があるのなら、絶対に推薦をもらってくださいね。

推薦が決まったら勉強せずに遊んでしまうな…と心配になるのなら、塾に通わせておけば大丈夫です!
最後に
子どもたちに高校・大学選びで「親孝行」をしてもらおうとは考えたことがありません。

私にとって、子供たちが元気で毎日楽しく学校に通う姿を見ているだけで親孝行してもらってます!
今は高校生と大学生ですが、この先就職したり、結婚したり…?(しないかも?)とまだまだ子育ての先は長いです。
大学生になった娘に対しても、まだ完全に子育ての手は離せないなと思っています。
私が本当の意味で子どもたちから「親孝行してもらった」と思える日はいつ来るかな?と楽しみです。
志望校のことで悩み過んだら、コーヒーを飲んで一旦気持ちのリセットをしましょう!

朝のホットコーヒーが美味しい季節になりましたね!
コーヒーはリラックス効果があるそうです。
美味しいコーヒーを飲みながら、焦らずゆっくりお子さんと志望校について話し合ってくださいね。