大学2年生の娘と高校2年生の息子がいます。
最初に書いておきますが…、私は高校も大学も「推薦」で入学できる人のことが心から羨ましく思っています!!
年内には進学先の大学が決まり、滑り止めと言う名の「受験料」や「入学一時金」を支払う必要がないなんて最高ですよね。

推薦をもらって進学するお子さんって親孝行だな!って思います。
うちの娘ですが、指定校推薦をもらえる評定は一応満たしていたのですが、本人は「推薦はもらわないよ」と言い、一般入試を受けて私立大学に進学しました。
そして第一志望校に落ちて行くことが決まった大学は、娘の評定なら推薦で入れた大学でした。
それでも娘は決して負け惜しみではなく「指定校推薦をもらわず一般入試を受けて入って良かった」と言っています。
娘がなぜそう思うのか、話を聞いてまとめました。
この記事が、指定校推薦をあえてもらわず、一般入試に挑戦しようと考えている方の参考になれば幸いです。
娘の高校時代の評定は?
娘の高校時代の評定は以下の通りでした。
高校1年生の評定平均は3.7
高校2年生の評定平均は4.7
高校3年生の評定平均は4.8
(大学の一般入試を受けたので3年生2学期末までの評定平均です)

高校3年間の総合平均は4.4でした。
高校1年生の最初に思いっきり勉強に躓きましたが、その後、2年間かけて少しづつ評定平均を上げることができました。
高校3年生の夏休み前の三者懇談で、担任の先生から「この評定なら県内の私立大学ならどこでも指定校推薦が通りますよ」と言われたのですが、娘は「一般で受けます」と断りました。
娘の意志はとても固かったので、私からは口出しすることはありませんでした。

私だったら100%推薦をもらうんだけどなぁ…と少し残念でした。
娘が指定校推薦をもらわなかった理由
娘が指定校推薦をもらわなかったのは以下の3つの理由からでした。
学年のほとんどの生徒が指定校推薦をもらわないから

娘の通っていた高校は、1学年に10人くらいしか指定校推薦をもらう生徒がいませんでした。
学年全体に「一般入試」を受けて当たり前の空気が流れていたので、娘も指定校推薦はもらわないのが当たり前だと考えていました。
進学校はどこもこんな感じかな?と思っていたのですが、その後、息子の入った高校では、指定校推薦を取り合うのが当たり前と分かり驚きました。
娘の通っていた高校では、指定校推薦が余っている状態でしたが…
息子の通う高校では、希望者が殺到して成績順にあっという間に無くなります。

すごい違いだよね。
どうしても入った高校の雰囲気に流されますので、推薦を使って大学進学を希望する人は、息子が通っているような「推薦の希望を出しやすい高校」に進学することをおすすめします。
国公立大学を第一志望にしていたから
娘は国公立大学を第一志望にしていました。
こちらも出願基準を満たしていたので推薦をもらったら?と娘に提案したのですが、
推薦の準備をするのが大変なこと、どちらにせよ共通テストは受ける必要があるから、余計な回り道をせず最初から一般入試で頑張りたいという理由で断られました。
教職を希望していたから

娘は高校の教師を目指しています。
教師になるためにわざと大学の一般入試を選んだ訳ではないのですが…
大学の一般入試を経験したことで、受験生の気持ちを理解できるようになりました。
現在、塾講師のアルバイトをしていますが、高校生の生徒さんの一般入試を受ける上での悩みや辛さを理解してあげられるとのことで、時々相談に乗っているそうです。

経験した人でないと分からない辛さがあるからね…。
大学入学後に感じたこと
娘は私立大学に入学したのですが、半数近くの学生が指定校推薦を使って入学しているとのことです。

ほとんどの私立大学がそうですよね!
規模の大きな総合大学で、娘は沢山の友達ができましたが、大学の成績の良し悪しは入学方法と関係ないと言っています。

大学1年生の前期は、一般入試組の友達の方が成績が良い傾向にあったけどね。
部活やサークルに入ったり、ボランティアやインターシップに参加したりと、大学生活を充実させている生徒とそうでない生徒の違いは入学方法とは全く関係ないとのことです。
ちなみに高校の偏差値もあまり関係なく…
娘の大学の友達で、一般入試で入った某県のトップ高校出身の友達がいますが、毎学期1~2つ単位を落としていてGPAも低く、部活にもサークルにも入っていないのに「友達ができない」と文句を言っているそうです。
もう一人の友達は、商業高校出身で指定校推薦で入学しましたが、人に流されずに勉強をしていて、GPAが3.4ととても高く、運動部のキャプテンもやっていて毎日楽しそうに過ごしているとのことです。
4年間の大学生活を充実させられるかどうかは、受験方法ではなく本人次第ですね。
推薦をもらうための注意点

高校によって推薦条件に違いがあるので、早めに確認しておいてくださいね~!
娘の通っていた高校の大学の推薦条件はかなり厳しかったです。
大学の推薦の申し込みは「評定」以外では以下の条件が必要となっていました。
- 遅刻、欠席の数(上限日数が決められている)
- 取得資格(検定等)
- 課外活動(ボランティアなど)
- 部活動の大会実績等
- 模試の点数
これらを満たした上でようやく推薦にエントリーさせてもらえます。
これだけでも大変なのですが、娘の通っていた高校ではもうひとつ条件がありました。
それは、「高校一年生からずっと同じ大学(学部)を進路希望調査書に書いていること」です。

この条件でもかなり人数が絞られていました。
息子の通う高校では、推薦をもらうのは「ほぼ成績順」とシンプルなので、高校によって基準は全然違います。

シンプルな方がいいよね。
最後に
日本の大学は入ってしまえば楽と聞きますが、娘は高校より大学の勉強の方が10倍大変だと言っています。

高校の方が楽だったよ。
大学2年生では2万文字のレポートが突然課題で出されて、期限は1週間だったのでバイトが終わったあとに徹夜で仕上げていました。

レポートと言っても感想文のようなものでは駄目で、講義をしっかり聞いた上で、文献を調べて、それに基づいて形式を整えて書く必要があるので大変です…。
娘は教職を履修しているのですが、度々テストが行われ、そのテストで不合格になると、次の年から履修登録はさせてもらえなくなるとのことで、すでに半数の生徒が履修をやめています。
このように、勉強面では想像以上に厳しい大学生活なのですが、ひとつひとつ乗り越えることが出来ているのは「受験勉強を乗り越えることができた経験」があるからだと言っています。
親も、娘が指定校推薦を使って入学してくれた方が正直楽でしたが、受験期間を通して精神的に成長できたことが大学に入ってから分かったので、使わなくて良かったな…と今では思っています。
娘の場合、推薦が使える評定があったのに自ら使わなかったことに悶々としましたが、息子の場合、評定が低く最初から使えないのですっきりした気分でいます(笑)

指定校推薦をもらおうか、もらわないかで悩めるのって実は幸せなんですよ!